歯医者に行ってみたら・・・

昼食を食べている時　歯の詰め物が取れた

あの口の中で急にあらわれる異物の感触といったら・・・・久しぶりの「うんもう～」である

昨年「虫歯のようでもあるけれど　経過観察にしましょう」と言われた場所だから　いずれ新しくする運命ではあった

歯医者に行って予約をお願いしたら　今夜７時半にキャンセルが出たのでどうですか？　ときかれた

嫌なことは　一日でも早いほうが良い

お願いしてきたのは良いけれど　私の７時半は　そろそろ布団に入る支度をしようという時間だ

むろんまだ眠ったりはしないが　布団に入って瞼が重くなるまでの導眠読書までが一日の締めくくり

したがって　最近ではこの時間に外を歩くことはほとんどない


７時過ぎ　暖房の効いた部屋から６度の外に出ると　しみじみと寒さを感じる

診察台に案内され　座って待っていると　お顔はよく知っている先生がやってきた

いつもは院長先生が最初に診てくださるので　今日はキャンセルのところに急に入れてもらったから　院長先生は休みなのかな なんて思っていたら　彼が名乗りながら私に名刺を渡してきた

なにか変だなと思ったら　実は院長なのですが・・・と言って　昨年亡くなったことを話してくださった

肺腺癌だったが　放射線治療等で経過は良好だったこと

患者さんには一切知らせなかったこと

ゴルフにも行けるほど元気だったが　夏の終わりになって容態が急変したこと・・・

今の建物は病院の所有だが　開業当時は向かいのビルで診療をしていた

私は　その頃からの患者になる

ドクターも常に数人抱え　大学の臨床歯科医院の指定を受け　院長自身もなかなかのやり手だったが　患者への接し方も如才ないひとだった

昨年還暦だったそうだ