みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

[政令恩赦決定]合理性も説得力もない/即位の恩赦 民主主義にはなじまない/ホトトギスと秋明菊

2019-10-21 19:01:18 | ほん/新聞/ニュース
カラフルなホトトギスの花が咲いています。
若葉や花の斑点模様が、鳥のホトトギスの
胸の模様と似ているので名づけられたとのこと。

漢字では「杜鵑草」と難しい字を書きます。
花言葉は「秘めた意志」。

黒い汚れがついているような葉っぱの油点は、
花が咲くと消えるので、模様が花にうつるのかも(笑)。

前庭のモミジの下は違う品種のホトトギスです。

花色も斑点も薄いです。

白花の秋明菊(シュウメイギク)は満開。

庭には、八重咲きと一重咲きが咲いています。

発芽した宮内菜となばな、分葱。


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後半は、
共同通信の世論調査で60・2%が「反対」している「天皇即位の政令恩赦」について、
沖縄タイムスと西日本新聞、高知新聞の社説です。

  社説[政令恩赦決定]合理性も説得力もない
2019年10月20日 沖縄タイムス

 慶弔時の慣例とはいえ、三権分立の原則を揺るがしかねない、合理性のない制度である。「時代に合わない」との国民の声に耳を傾けるべきだ。
 政府は、天皇陛下が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」に合わせ、恩赦の実施を閣議決定した。国の慶弔に際しての恩赦は、天皇、皇后両陛下の結婚以来26年ぶり、現憲法下では11回目となる。
 今回実施されるのは、政令によって一律に救済する「政令恩赦」である。罰金刑を受け、納付から3年以上経過した人に対し、資格を回復する「復権」がなされる。
 対象者は約55万人に上り、そのうちの8割超が道路交通法など交通法令違反で、公職選挙法違反者も約430人含まれている。 
 罰金刑を受けると医師や看護師といった国家資格を5年間得られないが、復権の対象となれば国家試験を受けられるようになる。公選法の場合は公民権が回復し、選挙権や被選挙権が得られる。
 恩赦は皇室の慶弔時のほか、サンフランシスコ講和条約発効や沖縄の日本復帰など国家的行事でも実施されてきた。
 「沖縄恩赦」の際は、政権による総選挙を見越した選挙違反者救済の側面が指摘された。昭和から平成への代替わりでも、公選法違反者が多く含まれ「政治恩赦」と批判を浴びた。
 司法が下した判断を行政の力で変える恩赦には異論が根強い。三権分立はもちろん民主主義の原則に反する懸念が消えない。
■    ■
 大日本帝国憲法で天皇の大権事項とされたように、恩赦には、時の権力者が権限を誇示する手段として使ってきた歴史がある。
 現憲法下では内閣の助言と承認によって行う天皇の国事行為だが、「時代遅れ」との批判は国民主権の時代に受け入れられないという声である。
 共同通信社が今月初めに実施した全国電話世論調査で、恩赦への反対が60・2%に上り、賛成の24・8%を大きく上回った。
 前回の恩赦から26年が経過し、この間に犯罪被害者基本法が施行されるなど、被害者感情を重視する社会の流れも強まっている。
 対象を比較的軽微な犯罪に限ったとはいうものの、交通事故の被害者の中には割り切れない思いを抱いている人もいるだろう。公選法違反は民主主義を揺るがす軽微とはいえない不正である。
■    ■
 恩赦の実施に対し政府は「更生意欲を高める」意義を強調している。
 確かに特定の個人を中立的な機関が審査する「個別恩赦」に、その効果があることは否定しない。しかし今問題にしているのは一律に実施される「政令恩赦」である。
 政府は閣議決定の直前まで、恩赦についての具体的言及を避けてきた。
 どのような議論を経て、対象基準や規模を決めたのか。政治的判断は働いていないか。
 理念なき前例踏襲で新しい時代は開けない。 


 社説:即位の恩赦 民主主義にはなじまない
2019/10/19 西日本新聞

 民主主義になじまない制度をいつまで続けるのか。政府の姿勢に強い疑問を禁じ得ない。
 政府はきのうの閣議で、天皇陛下の即位に伴う「即位礼正殿の儀」に合わせ、政令恩赦を実施すると決めた。国の慶弔に伴う恩赦は1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚以来、26年ぶりとなる。
 恩赦とは、行政権によって、裁判で確定した刑罰を消滅させたり、軽減したりする制度だ。旧憲法では天皇の大権とされ、現行憲法では内閣が決定し天皇が認証すると規定している。
 今回は罰金刑で納付から3年以上経過した人に限り、制限されている資格を一律に回復する「復権令」を22日に公布する。対象者は約55万人で、罪種別では道交法が最も多く、全体の約3分の2を占めるという。
 河井克行法相は「改善更生の意欲を高め、社会復帰を促進する刑事政策的な見地から実施する」と説明した。同時に「さまざまな意見があるのは承知しているが、理解をいただきたい」とも述べた。後段は今回の恩赦に対する国民の疑問や批判が多い点を意識した発言だろう。
 いったん司法の場で確定した刑罰を行政権で軽減・免除する恩赦は、三権分立の原則に抵触するという意見が元々根強い。
 法相の言う「刑事政策的な見地」も一理あるが、他方で犯罪被害者救済を重視する近年の各種制度改革の流れに照らせば、複雑な思いを抱く国民も少なくないはずだ。今回は懲役刑や禁錮刑になった人は対象外だが、過失運転致死傷や暴行・傷害、窃盗などの罪種は含まれる。
 恩赦には本人の出願などに基づき個別に審査する「常時恩赦」がある。刑事政策的な効果を期するなら、こうした制度をもっと有効に活用してはどうか。
 何よりも疑問なのは、事前に十分な情報公開も国民的議論もなく、ある日突然、政府が閣議で決める手法だ。国民主権を憲法で宣言する民主主義の国で温存すべき制度とは思えない。
 私たちは社説で「即位の恩赦」について「前例踏襲せずに見送りを」と主張してきた。政府は今回、罰金刑の「復権」に限定し、規模も大幅に縮小することで国民感情に配慮したつもりかもしれないが、それで国民の理解が深まると判断したとすれば短慮と言わざるを得ない。
 共同通信社が今月5、6両日に実施した世論調査によれば、22日の即位礼正殿の儀に合わせて政府が実施する予定の恩赦について「反対」は60・2%に及び、「賛成」の24・8%に大差をつけた。
 多くの国民の反対を押し切って実施する恩赦にどれほどの意味や価値があるのだろう。


 社説【天皇即位の恩赦】時代に即した在り方に
2019年10月20日 高知新聞

 政府は天皇陛下の即位に伴う22日の「即位礼正殿の儀」に合わせて、政令恩赦を実施することを閣議決定した。罰金刑を受け、納付から3年以上経過した人を対象に、制限された資格が回復する「復権」を一律に認める。
 罪を犯した人の更生への励みとし、社会復帰を後押しする恩赦の狙い自体は否定しない。一方で、古くは君主の恩恵として実施されてきた。象徴天皇制の時代にそぐわない面もあろう。
 国家の慶弔時などに一律に実施する必要があるのかどうか、検討するべきだ。
 恩赦は裁判で確定した刑罰の内容を変更させたり、消滅させたりする制度。日本は旧憲法下で天皇の大権事項とされていたが、現行憲法では内閣の助言と承認により天皇が認証することになった。
 国家的な出来事や皇室の慶弔に合わせて実施するのが通例で、国連加盟や沖縄復帰、昭和天皇大喪などで10回行われた。今回実施されれば1993年の天皇陛下と皇后さまの結婚以来、26年ぶりとなる。
 ただし司法の判断を行政が変えることから、「三権分立を揺るがす」との批判が根強い。平成に入って犯罪被害者基本法が成立するなど、被害者感情を重視する国民の意識も高まっている。
 昭和天皇大喪では復権のほか、有罪判決を無効とする「大赦」も行われ計1千万人以上が対象となった。今回は復権のみで対象は約55万人。従来より規模を小さくし、批判をかわしたい狙いがあるのだろう。しかし、それだけで国民の理解が得られるだろうか。
 政令恩赦は対象となる罪や刑の種類などを政令で決定する。だが、内閣による検討の過程は明らかになっていない。
 過去には公民権停止で選挙権、被選挙権を制限された公職選挙法の違反者が多く対象となり、「政治恩赦」と批判されたこともある。選挙違反は「民主主義を根底から揺るがす。社会全体が被害者だ」として、恩赦の対象とするのを疑問視する専門家もいる。
 政令恩赦とは別に、罪を犯した本人の申請に基づき中央更生保護審査会が可否を審査する「個別恩赦」もある。この場合、個々の反省や更生の具合、被害者感情などが考慮されるため、一律に実施される政令恩赦とは事情が大きく異なる。恩赦の在り方として、こちらの方が理にかなっているのではないか。
 恩赦を巡ってさまざまな論点があるにもかかわらず、政治の場で国民に開かれた議論が尽くされてきたとはとても言えない。共同通信が今月初めに行った世論調査で、今回の恩赦に反対が60・2%と、賛成の24・8%を大きく上回った。国民の理解は広がっていない。
 恩赦は必要か。これからも制度を維持していくとするなら、時代に即してどう変えていくべきか。議論を深めなければならない。 


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最新情報確かめ行動を 災害時の警戒レベル運用/鉢植えの椿「窓の月」の植え付け

2019-10-19 16:34:18 | ほん/新聞/ニュース

前庭の鉢植えの大好きな椿「窓の月」。
毎年、超大輪の白花を咲かせてくれるのですが、
去年の台風で鉢が倒れて、葉が黄色くなって落ちてしまいました。



今年もつぼみをつけているのですが、
椿は根の土にすき間ができるのを嫌うので、
枯れるのが心配なので、地面に植えつけることにしました。

根がかたく締まっているので、植木鉢を割りました。

大きな穴を掘ってもらって、山土と畑土と腐葉土を混ぜて、
水ぎめで植えました。

高さ2メートル越えの大木なので、
ぶじ根付いてくれることを願いながら・・・。



大きな隣の椿は、赤花大輪の紅妙蓮寺です。

赤と白の椿が並んで咲くと豪華ですね。
オマケ。

落ち葉の腐葉土置き場のなかのカブトムシの幼虫。
数えきれないほどたくさんいます。

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  最新情報確かめ行動を 災害時の警戒レベル運用  
2019年10月19日 中日新聞

 記録的な大雨で、甚大な被害をもたらした台風19号。気象庁は避難のタイミングを分かりやすくするため、五月から五段階の「警戒レベル」とともに、とるべき行動を呼び掛ける避難情報の運用を始めており、情報に従って初めて避難した人も少なくない。ただ、指定されている避難所が川が近かったために開設されなかったり、すでに満員だったりして何カ所も探し歩いた避難者も。こまめな情報確認と、早めの対応が必要だ。
 東京都八王子市の自営業女性(33)が避難を始めたのは、十二日の午前十一時ごろ。小雨だったが、市のホームページで午前八時に避難勧告が発令されたことを知った。一緒に示されていたのが、警戒レベル。二番目に危険な「レベル4」で、市は速やかに避難するように呼び掛けていた。
 警戒レベルは災害発生の危険性に従い、取るべき行動を五段階で表示。土砂災害などがすでに発生し「命を守る最善の行動」が求められる「レベル5」を最高に、避難が必要な「レベル4」、高齢者らが避難を始める「レベル3」などと、防災気象情報と避難行動の関係を明確化した。
 女性の自宅は川から五十メートルの一戸建てで築三十年。避難経験はなかったが、「情報を見て浸水するかもと危険を感じた」という。
 だが、市の総合防災ガイドブックで水害時も含め避難所に指定されている中学校は川沿いで浸水の恐れもあり、避難所は開設されていなかった。市のホームページを再確認すると、開いている最寄りの避難所は自宅から一キロ弱の小学校。雨の中、自宅を出てから到着まで約四十分かかり、リュックの着替えもぬれた。
 同市によると、避難所に指定されていても、状況によっては開設されない場合もある。今回も百三十六カ所のうち、開設されたのは三十六カ所だけ。女性は「避難時は最新情報をネットで確認するのが欠かせない」と強調する。
 東京都葛飾区も十二日夕方にレベル4の避難勧告を発令。同区の女性(31)は区の防災メールや友人とのやりとりで知り、避難を決めた。五時間前にはレベル3の避難準備情報も出ていた。一人暮らしでマンションの二階に住んでおり、「勧告が出たら」と様子を見ていたという。
 だが、最寄りの避難所は人であふれていた。近くの中学校に移ったが、ほぼ満員で、「ぎりぎり入れるタイミングだった」という。
 防災対策に詳しい認定NPO法人レスキューストックヤード(名古屋市)の浜田ゆう事務局長(54)は、「レベル3で避難の準備をし、レベル4で全員避難。早めに対応してほしい」と強調。避難自体が危険な場合もあり、「状況によっては、自宅の二階にあがる垂直避難や近所の家の安全な場所に入れてもらうことも考えて」と話す。
 (細川暁子、長壁綾子)


 大雨特別警報とは?いつ避難したら... 知っておきたい5段階の「警戒レベル」【台風19号】(2019年10月12日 ハフポスト日本版)  

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増える不登校 「居心地悪さ」の背景は/不登校、宮城が全国ワースト、いじめ認知は山形3位/お魚オンパレード~キンメダイ、キハダマグロ、カツオ、

2019-10-18 21:44:46 | ほん/新聞/ニュース
ブログを読んでくれている人たちから、
「大皿のお魚をふたりで毎日食べているの?」と聞かれます。
いえいえ、そんなことはありません(笑)。
お魚を食べるのは、ときどき、です。

そんな、ときどき、のお魚オンパレード。
休日前のタチヤのキンメダイの煮つけ



イオン大垣で買ったキハダマグロの切り出し。
よいところをお刺身に、

筋っぽいところは、カルパチョ。

マーサのカツオのたたき

栃尾揚げのチーズ焼き


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文科省の「不登校が増えている」という調査結果について、
中日新聞が今日の社説で論じています。
宮城県が全国最多という河北新報の記事も紹介します。

  社説:増える不登校 「居心地悪さ」の背景は 
2019年10月18日 中日新聞

 不登校が増え続けている。暴力や深刻ないじめも増加しており、学校の「居心地悪さ」の背景を解きほぐしていく必要がある。学校以外の選択肢についても、幅を広げる努力を続けたい。
 昨年度、不登校になった小中学生は十六万人以上に上る。六年連続で増えており、中学校では二十七人に一人、つまりは一クラスに一人以上が学校に行っていないことになる。
 教室で子どもたちが感じる圧力が増しているという側面がありはしないか。小学校では暴力行為が五年間で三倍以上に増えている。これを子どものストレスの一つの表れと受け止めているベテラン教員もいる。英語など、学ぶ内容は厚みを増し、宿題も増えているという。
 本来、子どもの揺らぎを包み込む役割が期待される教員の側も多忙で余裕がない。子どもの学ぶ内容が増えているというのは、教員の教える内容が増えるということの裏返しでもある。
 教員間のいじめ問題も明らかとなり、教員自身のストレスも心配になる。今後進められる教員の働き方改革では、子どもに向き合うゆとりをまず確保するという大前提のもとで業務や役割分担を整理していく必要がある。
 子どもたちの悩みを受け止める役割のスクールカウンセラーは非常勤で複数の学校を掛け持ちしている場合もある。多忙な教員と、時間が限られたカウンセラーでは十分な情報共有が難しい場合もあるようだ。人数を増やすだけでなく、いかに実効性を高めていくかを検討するべきだろう。
 不登校の増加は、二〇一六年に子どもたちの休養の必要性を認めた教育機会確保法が成立したことで、学校以外の選択肢を選びやすくなったという側面もある。昨年末の文科省の調査によると、不登校の受け皿となる教育支援センターを設置する自治体は増加傾向にあり六割に上る。
 世田谷区は今年、三カ所目となるセンターの運営を、フリースクールを営むNPO法人東京シューレに委託した。フリースクールは教育内容に柔軟性がある半面、公的支援がなく、安くはない授業料が親にとっては一つの壁となっていた。経済的負担を増大させない公立施設で、民間の蓄積を生かす試みとして注目したい。
 学校と別の受け皿があることについて、子どもや保護者にきちんと周知することも自治体には求められる。 


 不登校、宮城が全国ワースト、いじめ認知は山形3位
2019年10月18日 河北新報 

 文部科学省が17日に公表した2018年度児童生徒問題行動・不登校調査で、東北では宮城の1000人当たりの不登校児童生徒数が3年連続で全国最多となった。いじめ認知件数は山形が全国で3番目に多く、暴力行為は青森が島根と並んで全国で最も多かった。

 東北6県と仙台市のいじめ、不登校、暴力行為の調査結果は表の通り。小中高校、特別支援学校のいじめ認知件数は17年度から7732件増加の計5万5548件。小中学校の不登校は計1万612人(1206人増)、小中高校の暴力行為は計5178件(1493件増)だった。
 不登校の児童生徒数は宮城が2.8人増加の21.9人。前年度に続き、6県で唯一全国平均(16.9人)を上回った。宮城県教委は「東日本大震災が一因とみられる。学業や家庭に対する不安を取り除くことが重要だ」と分析した。
 福島の不登校児童生徒数は東北で2番目に多く、過去最高となった。福島県教委は「東京電力福島第1原発事故の影響で、転校や将来的な進学を断念したことで不登校に陥るケースもみられる」と説明した。
 前年度、全国で最も不登校者の割合が少なかった秋田は3.3人増の14.1人。秋田県教委は「スマートフォンなどにのめり込み、引きこもりがちになった子どももいる。社会状況の変化が反映しているのは確かだろう」と分析する。
 いじめの1000人当たりの件数は、福島県を除く5県で平均(40.9件)以上だった。山形は前年度から37.6件増の91.7件。山形県教委は「各校が積極的にいじめを認知した結果。解消に向けた取り組みを進めたい」と説明した。
 同じく前年度から8.6件増えた岩手県教委は「14%の学校がいじめを認知していないことが課題だ。認知に向け学校現場を支援したい」と指摘した。
 暴力行為の割合は青森が前年度を6.2件上回る13.6件。青森県教委は「身体接触も軽微な暴力行為と捉え、深刻なケースに発展しないように働き掛けた結果だ」と述べた。
 政令市別では仙台市のいじめ認知件数が前年度に続き2番目に多かった。不登校は3番目、暴力行為は4番目で、いずれも平均を上回った。


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台風19号 避難所の課題、克服を/災害時の避難所 被災者の尊厳守る環境に/生活再建へ 住む家の確保を急ぎたい/十月桜と八重枝垂れ桜、四季咲き木犀も咲いています。

2019-10-17 20:52:37 | ほん/新聞/ニュース
十月桜が咲いています。
春に咲くのですが、秋にも一回り小さい花が咲きます。

うすいピンクで清楚な花です。

西の畑の梅の木を剪定していたら、
隣にある八重枝垂れ桜が咲いていました。
四季咲きではないはずですが・・・。

近くに四季咲き木犀も咲いています。

植え替えた金木犀も花が咲き始めました。

イチゴの苗は寺町畑に定植します。

キンリョウヘンも日向ぼっこ。


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  社説:台風19号 避難所の課題、克服を 
2019年10月17日 朝日新聞

 記録的な雨をもたらした台風19号の被災地では、16日朝時点で13都県で約4千人が避難生活を送っている。冷え込みが強まるなか、仕切りのない体育館の床の上での生活は、体調不良につながる。一日も早く改善すべきだ。段ボールベッドや毛布、温かい食事の提供など、国や自治体は民間団体の手も借り、支援を加速させてほしい。
 被災者の支援と同時に、考えておくべきことは多い。その一つが、避難所の一時的な受け入れ能力の問題だ。
 今回の災害では、各地の避難所に住民が殺到し、入り切れない人が続出した。約千カ所に8万人以上が避難した東京都内や、台風15号で被災した千葉、東北でも、車中泊や、遠方の避難場所への移動を強いられた住民がいた。同じ問題は7月の九州南部での豪雨や、昨年の西日本豪雨でも起きた。
 大雨の中を移動するのは危険なことでもある。水害時の避難者数の想定に甘さがないか、各自治体は早急に検証し、受け入れ態勢を見直す必要がある。
 多摩川左岸にあり、4千人近くが避難した東京都狛江市では、当初、1カ所だった避難所を最終的に11まで増やした。今後は商業施設の活用なども検討したいという。自治体によっては、管内の大学と協定を結び、非常時の開放を依頼している所もある。ショッピングモールや映画館など、民間の側も積極的に協力してもらいたい。
 こうした背景には、最近、自治体が大規模に避難勧告や避難指示を出す傾向がみられる問題がある。もちろん河川の決壊などで、全域に浸水リスクがある場合は仕方ないが、情報は地域の特性を考慮し、きめ細かく出す方が、受け手には親切だ。自治体も心がけてほしい。
 住民の方も、平時から避難所以外の移動先を考えておこう。危険性は場所によって異なり、避難情報が出ても自宅にいる方が安全な場合もある。浸水する可能性や、土砂災害の危険があるか。自宅の2階以上に移る垂直避難のほか、事前に近所の上層階の家や、別の町の親戚宅に行く方法もある。様々な避難の形を頭に入れておきたい。
 残念だったのは、避難所の役割を自治体職員が理解していない事態が起きたことだ。
 東京都台東区が、自主避難所となっていた区立小学校を訪れたホームレスの男性を、「住所がない」との理由で受け入れを断っていた。批判を受けて区は謝罪したが、命にかかわりかねない対応だ。外国人を含め、避難所は誰にでも開かれた場であることを忘れないでほしい。
 大変な時こそ、誰もが助け合う姿勢を心がけたい。 


 社説:災害時の避難所 被災者の尊厳守る環境に
毎日新聞2019年10月17日

 台風19号による豪雨被害では、高齢者が逃げ遅れて亡くなったケースが目立った。
 犠牲者が多かった福島県では、避難指示などの対象人数のうち、台風の通過直後に実際に避難所へ身を寄せていた人の割合は1・6%だった。自宅の2階以上へ逃げた人がいることを考慮しても低い割合だ。
 「避難率」の低さは過去の災害でも指摘されてきた。住民が避難をためらう理由の一つに挙がるのは、自治体の避難所の質の問題だ。
 あるべき避難所の姿について、国際赤十字などは「衛生」「生活環境」などの指針「スフィア基準」を定めている。1人当たりの居住空間を最低3・5平方メートル確保することなどを求めているが、日本の避難所は多くの点で満たしていない。
 復興庁の検討会が2012年に東日本大震災の関連死について調査したところ、「避難所等における生活の肉体・精神的疲労」が原因の約3割を占めた。冷たい床に毛布1枚を敷いた狭いスペースで過ごすといった環境のせいだった。
 問題はその後も十分には改善されていない。16年の熊本地震でも、高齢者らの同様の関連死が相次いだ。
 学校が避難所の自治体が多く、体育館での不自由な生活を強いられるケースが多い。公立小中学校の体育館の空調設備設置率は平均3%にすぎず、体調維持は容易でない。
 トイレの課題もある。足腰の弱い高齢者や障害者には不便な和式しか備えていない避難所が散見される。
 政府は台風19号の接近前に、授乳室や男女別のトイレを設けるなど、女性の視点に立った避難所運営を全国の自治体に求めた。今後も質に配慮した避難所運営を政府から自治体へ働きかけることは重要だ。
 住民がアクセスしやすい避難所の立地も求められる。
 今回、栃木県で避難所に向かおうとした車が水没し、乗っていた女性が犠牲になる痛ましいケースがあった。危険な場所を通らざるをえない避難所がないか、各自治体で点検が必要だ。
 内閣府のきのうの朝時点のまとめでは、避難所に身を寄せている住民は4000人を超える。物資だけでなく、人間の尊厳を守れる生活環境を提供しなければならない。  


 社説:生活再建へ 住む家の確保を急ぎたい
2019年10月17日 信濃毎日新聞 

 台風19号による県内の浸水被害は少なくとも8千戸以上に上る見通しだ。河川の氾濫、決壊による被害は甚大である。まだ全容は明らかでない。
 16日現在、900人余が県内の避難所にいる。親戚の家などに身を寄せている人もいる。
 冬が間近だ。住む家の確保が急がれる。自宅が壊れたり、水に漬かったりした人々の声にしっかりと耳を傾け、一日も早い生活再建につなげたい。
 住宅被害に応じた支援を受けるには市町村が交付する罹災(りさい)証明書が要る。受け付けや調査が始まっている。過去の災害では担当者の不足で交付まで時間がかかるケースがあった。人員を補い合って迅速に対応してほしい。
 被害の程度を判定した証明書に基づき、修理費の補助や支援金の給付が受けられる。
 災害救助法に基づく応急修理費の補助はこれまで「半壊」(損害割合20%以上40%未満)以上が対象だった。台風15号による千葉県の被災を受け、新たに「一部損壊」でも一定の破損で30万円まで支給されることになった。
 一方、被災者生活再建支援法による支援金(最大300万円)は一部損壊だと支給されない。阿部守一知事らが武田良太防災担当相に対象拡大を要請した。前向きな検討を国に求めたい。
 法が対象としないケースでも自治体が独自に支援する場合がある。地方の負担は重く、激甚災害指定などを通じた国の積極的な財政措置が欠かせない。
 こうした支援は大規模災害のたびに法改正され、分かりにくい。各種の給付や貸し付けも多岐にわたっており、複雑だ。行政は多様なニーズに対応できるワンストップの窓口を置いてほしい。支援メニューを住民へ届ける丁寧な姿勢が求められる。
 仮設住宅の建設や民間住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」の開設が必要になるかもしれない。暮らしの立て直しは長期戦になる。当面の衣食住にとどまらず、就労やコミュニティーの維持といった点にも気を配る必要がある。
 各地から多数のボランティアが支援に訪れている。泥だらけになった家財を運び出し、屋内を清掃してくれる人たちの力添えは心強い。途方に暮れている被災者にとって、誰かに支えられている安心感は生きる力にもなる。
 避難生活は時間とともにつらさが増してくる。医療機関と協力して、被災者の心身に細心の注意を払わなければならない。
(10月17日)


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摘果ミカンで青みかんジュースとマーマレード作り/あいち芸術祭 閉幕後も山積する課題

2019-10-16 21:28:51 | 梅仕事/手作りしょくひん
先月、わたしのブログの柚子ジャムの記事を読んで、
「現代農業」(農文協)からゆずジャムづくりの原稿依頼がありました。

リクエストどおりに原稿を書いて、画像も見つくろって送ったら、
写真をたくさん使ってにぎやかな記事にしてもらえたとのこと。
著者校正も届いて、今日が出稿です。
来月発売の『現代農業12月号』に掲載されます。

柚子ジャムとほぼおなじ方法で、
摘果したミカンでをきれいに洗って、
青みかんジュースとマーマレードを作ります。

みかんを半分に切って、

大きいものはあと半分にして、

皮ごと絞って、青みかんジュースができました。

酸っぱいかと思ったのですが、
けっこう甘みもあって、さわやかでおいしいです。

絞った皮でマーマレードを作りましょう。

三センチくらいの千切りにして、粗糖を少なめに入れて、

鍋に入れて30分ほど弱火でかき混ぜます。

水分が少なくなって堅めのマーマレードのできあがり。

甘みがすくないので、小分けして食べるときに、蜂蜜を入れるつもりてす。

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  社説:あいち芸術祭 閉幕後も山積する課題 
2019年10月16日 朝日新聞

 あいちトリエンナーレが閉幕した。脅迫や執拗(しつよう)な抗議で中止に追い込まれた企画「表現の不自由展・その後」は、最終盤になって再開にこぎつけた。入場が抽選制になるなどの制限は残ったが、不当な圧力に屈しない姿勢を示せたのは良かった。
 一連の出来事は、表現活動をめぐる環境が極めて危うい状態にある現実を浮き彫りにした。引き続き問題の所在を探り、是正に取り組む必要がある。
 騒ぎの発端は、作品を見ることも、制作意図に触れることもないまま、断片情報に基づく批判が開幕直後に寄せられたことだった。河村たかし名古屋市長ら一部の政治家が、同じく表面的な事象だけをとらえて攻撃を加え、火に油を注いだ。
 とどめは文化芸術を守るべき文化庁だ。9月下旬になって、内定していた補助金の不交付を決めるという暴挙に出た。
 申請手続きに不備があったというのが理由だが、菅官房長官らは早々と8月初めの時点で支給の見直しを示唆している。表現そのものに圧力をかけようという意図は明白だ。補助金の審査に関わる外部専門家の意見も聞かず、再検討の経緯を記録した文書もない。行政が本来の道を踏み外し、暴力で芸術を圧殺しようとした勢力に加担した。そう言わざるを得ない。
 宮田亮平長官は東京芸術大学の前学長だ。事態の深刻さは認識しているはずだが、部下が不交付を決め、自分は関与していないと釈明する。本当であれば組織の長としての資質を欠く。文部科学相も首相も「われ関せず」を決めこんでいる。
 全てがあいまいなまま、補助打ち切りという事実だけが残ればどうなるか。「議論を呼んだり、政府ににらまれたりする恐れのある活動は控えよう」という萎縮が広がるのは必至だ。
 美術、文学、音楽を問わず、既成の概念や価値観をゆさぶる作品が、次の時代を切り開き、自由で多様な方向に世界を広げる原動力になってきた。それが否定されてしまえば、社会は閉塞(へいそく)状況に陥るばかりだ。
 慰安婦に着想を得た少女像や昭和天皇を含む肖像などが燃える映像作品に対して、「日本へのヘイト」との批判も飛び出した。これもあきれる話だ。
 表現の自由への過度な制約にならぬよう、規制すべきヘイト行為とは何か、社会全体で議論を重ね、定義づけ、一線を引いてきた。明らかにそれに当たらない作品をヘイトと指弾することは、蓄積を無視し、自分が気に食わないから取り締まれと言うだけの暴論でしかない。
 ゆるがせにできない課題が数多く残されている。閉幕で一件落着ということにはできない。 


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障害者、高齢者に配慮を 事故絶えぬ「片側空け」エスカレーター/蜜柑の摘果と枝吊り/

2019-10-15 20:45:47 | ほん/新聞/ニュース
蜜柑を摘果しようと見に行くと、たわわに実って、
今にも枝が地面につきそうなほど垂れさがっています。 

早生の「日南の姫(ひなのひめ)」は実が付きすぎて折れそう。
込み合った枝を、ハウスパイプにテープで吊ってやりました。

まんべんなく陽があたるように、
枝を広げて横のパイプにも吊りました。

枝吊りが終わった日南の姫。

おとなりの石地温州みかんも枝吊り。

中生(なかて)なので、また実が青くて堅いです。

手前が石地温州みかん、奥が日南の姫。

蜜柑に陽があたるように、南側に伸びた木の枝を低くしました。
低く切り詰めたピラカンサ。

ついでに、レンギョウの枝も整理しました。


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後半は、
10月11日の中日新聞生活面の
「障害者、高齢者に配慮を 事故絶えぬ「片側空け」エスカレーター」です。

  障害者、高齢者に配慮を 事故絶えぬ「片側空け」エスカレーター  
2019年10月11日 中日新聞

 思いやりのある乗り方を-。「片側空け」が定着し、足早に歩くのが日常風景のエスカレーター。「歩かず立ち止まって」と、障害のある人や鉄道事業者などが呼び掛けている。事故が絶えないほか、半身まひがある人たちにとっては危険を感じるからだ。来年の東京五輪・パラリンピックに向け見直しの機運が高まっている。
 東京都練馬区の樋沼明男さん(65)は五十七歳の時、脳出血のため職場で倒れた。半年間入院し、復帰して昨年末まで働いたが、左半身にまひが残り、歩行にはつえが必要だ。
 エスカレーターは安全面から歩行を想定していないが、片側に立ち止まり、急ぐ人は反対側を歩く慣習が根付く。一九七〇年ごろに大阪で定着し、その後全国に広まったとされる。東京では左側、大阪では右側に止まる地域の違いも。樋沼さんはまひがある左手では手すりにつかまれず、“地域ルール”とは異なる右側に立って利用する。
 自身は周りから文句を言われたり、歩く人とぶつかったりした経験はないが、「わけあってこちら側で止まっています」と記したキーホルダーを肩掛けかばんにぶら下げている。「もっと理解が広がるといい」と願う。
 キーホルダーは東京都理学療法士協会が昨年から作製、今年八月末までに約五千個を希望者に無料配布した。小学生らを対象に、二列に立ち止まるよう「乗り方教室」も開き、東京五輪・パラまでに片側空けをなくす目標を掲げる。同協会「エスカレーターマナーアップ推進委員会」の斎藤弘委員長(40)は「社会の多様性の中で、止まって乗りたい人がいるという気付きや、思いやりが広がってほしい」と語る。
 視覚障害者も、慣習見直しに期待する。日本盲人会連合の橋井正喜常務理事(68)によると、介助する人や盲導犬が横並びで乗ると、後ろから舌打ちされたり、あおられたりすることがあるという。「急ぎたい気持ちも分かるが、我慢してもらえたら」
 近年、東京消防庁管内だけでも年千四百人前後がエスカレーターの事故で救急搬送されている。歩行防止が長年の課題となっているJR各社や全国の私鉄事業者などは「みんなで手すりにつかまろうキャンペーン」を例年夏ごろ展開。今年は「乗り方改革」と題し、「手すりにつかまる」だけでなく、「歩かず立ち止まる」と初めて直接的に呼び掛けた。
 「急ぎの時に困る」と一部から苦情もあるが、安全のため理解を求める。JR東日本の担当者は「大きな荷物を持つ外国人観光客や、つえをつく高齢者など多様な人が行き交う場。長年の慣習をすぐに変えるのは簡単ではないが、この機に変わっていけばいい」と語る。


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台風19号 被害把握と救助を急げ/台風豪雨で広域被害 救助と実態把握に全力を/見直し必要な洪水対策/身近な危険意識新たに

2019-10-14 21:40:44 | ほん/新聞/ニュース
台風19号の甚大な被害が東日本に広がっています。
台風が通り過ぎてから、丸一日以上たちますが、
水につかったままのところも多く、いまだ被害の実態も明らかになっていません。
被災された方に、心からお見舞い申し上げます。

今日のブログは、台風19号関連の記事を紹介します。

 台風19号、34人死亡15人不明 避難者は3万8千人
2019年10月14日 朝日新聞

各地に大雨被害をもたらした台風19号で、14日昼までの朝日新聞の集計では、少なくとも34人が死亡、15人が行方不明となっている。東日本では14日夜にかけて雨と予想されている地域もあり、気象庁は土砂災害や河川の増水に警戒を呼びかけている。
 この台風の影響による死亡が新たに確認されたのは、岩手県で1人、宮城県で2人、福島県で2人の計5人。前日までの被害と合わせると宮城県で8人、福島県で7人が亡くなったほか、栃木県や神奈川県、群馬県でそれぞれ4人が死亡。岩手県と埼玉県でも2人、茨城県、千葉県、長野県では各1人ずつの死亡が確認されている。行方不明者は6県で15人となった。

 総務省消防庁によると、14日午前7時時点の避難者は17都県の約3万8千人。茨城県が約1万人、福島県が約9千人、長野県が約7千人となっている。

 土砂災害による集落などの孤立も確認されている。群馬県では嬬恋村、神流町、南牧村の一部で土砂崩れにより道路が寸断され、集落やホテルが孤立した。岩手県でも宮古市の障害者施設が道路の寸断で教員や生徒計16人が取り残されたほか、釜石市の一部で住民ら300人以上が孤立し、断水状態となっている。

 被災地となった東日本では雨となっている地域が多い。気象庁によると、千曲川の堤防が決壊した長野県では14日正午現在で広い範囲で雨が降り、北部で大雨・洪水警報、中部でも洪水警報を発表している。14日正午からの24時間降水量は、多いところで北部40ミリ、中部と南部で30ミリの見込み。関東地方では14日夜にかけて雨になる地域が多く、東北南部でも天気が崩れそうだ。


  社説:台風19号 被害把握と救助を急げ 
2019年10月14日 朝日新聞

 記録的な大雨による広域災害である。国が先頭に立って、被害実態の把握と人命救助に全力をあげなければならない。
 台風19号の影響により、東日本から東海・中部にかけての広い範囲で、河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れなどが相次いだ。死者・行方不明者は40人を超え、浸水で孤立した地域も多い。被害はさらに広がる恐れがある。
 災害対応は初動が肝心だ。政府は自治体と緊密に連携し、先手先手で人員の配置や物資の投入を進めてもらいたい。
 国土交通省によると、13都県で堤防が決壊したり、水が堤防を越えてあふれ出したりした。上流部に降った大量の雨が引き続き流れ込んでいて、地域によっては水が引くのにかなりの時間がかかるとみられている。もちろんどの被災地・被災者にも救援が必要だが、とりわけ医療機関や福祉施設に身を寄せていて被害にあった「災害弱者」への対応は優先度が高い。
 断水や停電が各地でおきており、避難所生活が長引くことも想定される。被災者の体調や精神状態が心配だ。地元自治体はモノの提供にとどまらず、現場のニーズを適切に把握して、県や国に伝えてほしい。
 今回の台風は日本に近づいても勢力が衰えず、気象庁は早くから注意を呼びかけていた。12日から13日にかけては、5段階ある警戒レベルのうち最大値5にあたる大雨特別警報を、順次各地に発令した。それでも甚大な被害が出た。人々に危機感がいつ、どれだけ伝わったのか、検証がいるだろう。
 自治体の対応にも改善の余地がありそうだ。避難所に行ったが満員だと言われて入場を断られた、食料などの準備が一切なかったなどの苦情が一部出ている。また、ホームページで情報を確認するよう誘導しながら、アクセスが集中してつながらなかったとの指摘もある。避難所の受け入れ態勢や職員の配置、情報発信のあり方などを再検討して、今後にいかすべきだ。
 他にも、これまでの想定や手順を見直す必要があることを、今回の台風は教えている。
 たとえば、ダムの水があふれないように緊急放流が各地で行われた。それ自体が異例なことだが、多くは夜間未明の決定となった。地元自治体や流域の住民に余裕をもって情報は伝わっただろうか。不信をぬぐい、被害を生まないために、全国で早急に点検すべき課題だ。
 一方で、鉄道の計画運休や商業施設の休業、イベントの中止などがあらかじめ発表され、混乱の回避につながった。経験を重ね、非常時の対応について認識を共有していくことが、災害に強い社会をつくる。


 社説:台風豪雨で広域被害 救助と実態把握に全力を
毎日新聞2019年10月14日

 台風19号は東日本を中心に記録的な豪雨をもたらした。洪水や土砂災害などの被害が極めて広範囲に及び、深刻な事態だ。
 住宅が土砂にのみ込まれるなどして、多数の死傷者や行方不明者が出ている。長野県の千曲川など河川の氾濫で住宅地が浸水し、大勢の人が建物内に取り残された。
 各地で自衛隊や警察、消防がヘリコプターやボートで捜索や救出活動に当たっている。一刻も早い住民の救助が何よりも優先される。
 台風19号は、強い勢力を保ったまま日本列島を襲った。大雨特別警報が出された地域は一時、過去最多の13都県に上った。昨年7月の西日本豪雨の11府県をも上回る規模だ。
 今回の被害の特徴は、東海から東北までの非常に広い範囲で次々に河川が氾濫したことだ。国土交通省によると、きのうの午後4時現在で、国や都県が管理する河川のうち、21河川で堤防が決壊した。全体では142河川で水が堤防を越えてあふれるなどした。
 長野市では千曲川の氾濫で長野新幹線車両センターが水没し、北陸新幹線の多数の車両が水につかった。東京電力など各電力会社の管内では最大計約52万軒で停電も起きた。
 被害は広域にわたるだけに、実態の把握が急務だ。9月に関東を直撃した台風15号では、千葉県で停電の影響や住宅被害などの把握が遅れ、対応が後手に回った。
 政府や自治体は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の情報や空撮も活用し、ライフラインや住まいなどの被害状況を早急に確認すべきだ。物資などの支援を必要としている地域をまず特定することが大切だ。
 また、まだ被害が発生していない地域でも、雨で地盤が緩み、土砂災害などのおそれがある場所があるとみられる。増水した河川の流域にはまだ洪水の危険もある。こうした地域では引き続き警戒が必要だ。
 政府は非常災害対策本部を設置した。広域災害では、国と自治体による支援態勢の構築が欠かせない。大規模な浸水被害を受けた地域では今後、災害ごみの撤去などに多くの人手も要する。政府は自治体間の調整に努め、住民の救助と生活の再建へ全力を挙げなければならない。


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  社説:台風19号 見直し必要な洪水対策
2019年10月14日 中日新聞

 台風19号が日本列島に大きな傷痕を残した。行方不明者の捜索を急ぎ、被災地の復旧作業を進めなければならない。近年、激甚化する気象災害にどう備えるかも、問われている。
 暴風域が直径六百五十キロにも及び、スーパー台風ともいわれた台風19号。気象庁は九日には「十一日金曜日までに備えるように」と呼び掛けた。台風はほぼ予想通りに静岡県・伊豆半島に上陸した。
 鉄道各社は計画運休を決め、レジャー施設やコンビニなども休業を発表。多くの人が先月の台風15号の経験を生かして備えた。それでも、多くの死者・行方不明者が出た。
 車で移動中に犠牲になる人が目立つ。災害時にはどこまで車を利用してもよいのか。どんな危険性があるのかを検討してほしい。
 風も強かったが、それ以上に雨台風だった。神奈川県箱根町で四十八時間雨量が一〇〇〇ミリを超えるなど、山間部を中心に各地で年間降水量の30~40%にあたる雨量を記録した。大雨特別警報は過去最多の十三都県に発令された。河川の氾濫や堤防の決壊が相次ぎ、被害を大きくした。
 国は大河川では百五十年から二百年に一回、中規模の河川は百年に一回、起きるような大洪水にも耐えられるように堤防などの設備を整備している。
 堤防が決壊した、長野県の千曲川は歴史的にも水害が多い。下流の新潟県では信濃川と呼ばれ、全体では日本一長い川であり、流域面積は三位である。流域面積とは降った雨が集まる範囲を示す。今回の台風は、南からの湿った風が山地にぶつかって大量の雨を降らせた。それが集まって一度に流れたのだろう。
 山間地で森林が伐採されたり、地形が変わったりすると、雨水を一時的に貯留する能力が低下し、地表を流れるスピードが速くなる。市街地化が進んでいくと、雨水が地下に浸透しにくくなる。防災対策が進む一方で、危険性も増していた。
 昨年も西日本豪雨で二十五河川の堤防が決壊。岡山県では多くの死者を出した。
 気象庁気象研究所によると、西日本豪雨は地球温暖化にともなう気温の上昇と水蒸気量の増加が影響している。スーパー台風は珍しくなくなるかもしれない。
 堤防のかさ上げやダム建設といったハードに頼る洪水対策は限界を迎えている。抜本的に見直す必要がある。 


 社説:台風19号の被害 身近な危険意識新たに
信濃毎日新聞2019年10月14日

 週末の列島を襲った大型の台風19号は各地に甚大な被害をもたらした。多くの死傷者が出ている。県内では長野市で千曲川の堤防が決壊したほか流域の全域にわたって氾濫が相次ぎ、大規模な浸水被害が起きた。
 降り始めから2日足らずで300ミリを超す記録的な豪雨を上流部の各所で観測している。増水による被害は台風通過後に拡大した。堤防が決壊した長野市穂保では一帯の住宅地に濁流が押し寄せ、1階の屋根近くにまで達した。
 孤立した医療機関や高齢者施設もある。水が引くにはなお時間がかかるだろう。取り残された人がいないか。被害状況の把握を急ぎ、住民の安否の確認や救助に全力を挙げなければならない。
 北陸新幹線の車両基地も浸水して車両が泥水に漬かった。上田電鉄の別所線では鉄橋が崩落している。各地で下水処理場が冠水し、復旧の見通しが立っていない。停電や断水も含め被害は多方面にわたり、全容はまだ見えない。生活への影響は長引きそうだ。
 土砂崩れによる被害も出ている。雨は上がっても、大量の水分で地盤は緩み、河川の増水も続いている。県内はきょう、再び雨が降る予報だ。引き続き厳重な警戒が欠かせない。
 台風19号は12日夜、伊豆半島に上陸した。先月、千葉で大きな被害を出した15号に続いて関東を通過している。鉄道の計画運休など厳戒態勢を敷いたものの、自然の猛威を防ぎきれなかった。
 これまで台風は西日本に上陸することが大半だったが、気候変動の影響で東寄りのルートを通ることが今後も増えると指摘されている。また、日本周辺の海水温が上がったことで、勢力を弱めずに上陸するようになったという。
 気象の異変は台風に限らない。豪雨による災害もこのところ毎年のように起きている。多くの犠牲者を出した昨年の西日本豪雨や、一昨年の九州北部の豪雨は記憶に新しい。2015年には茨城の鬼怒川が決壊し、1万世帯以上が浸水する水害があった。
 日本は地震が集中する国でもある。水害にせよ地震にせよ、多発する大災害は住民の命を脅かし、生活に大きな打撃を与える。
 身近な災害の危険を日ごろから住民に周知し、共有できていたか。自治体があらためて点検するとともに、住民も自ら、防災と減災への意識を新たにしたい。
 疲弊する地方がさらに窮地に追い込まれれば社会はもたない。国が果たすべき責任も問われる。
(10月14日)


 社説:台風19号/被災者救出、支援に全力を
河北新報 2019年10月14日
  堤防が決壊し、濁流が住宅街に押し寄せる。浸水した家屋に取り残された住民がヘリコプターで救助される。そんな光景に東日本大震災の津波被害が重なり、胸が痛む。
 台風19号の通過に伴う猛烈な雨の影響で、長野県の千曲川をはじめ、宮城、福島両県を流れる阿武隈川などで氾濫が相次いだ。土砂災害も各地で続出した。
 東北や関東、中部などの広範囲で、記録的な豪雨の被害が広がっている。宮城県では丸森町や大郷町で大規模な浸水被害が発生した。
 全国で死者が相次ぎ、安否が分からない人もいる。まずは人命を最優先として、国をはじめ、自衛隊や消防、自治体の関係機関は救命救助、行方不明者の捜索に全力を挙げてほしい。
 台風19号はきのう、日本の東の海上で温帯低気圧に変わったが、危険な状況は過ぎ去っていない。土砂災害や河川の氾濫、浸水などへの警戒は引き続き必要だ。
 甚大な被害を踏まえ、政府は昨年の西日本豪雨以来となる非常災害対策本部を設置した。被害の全容把握に努め、必要な措置、対策を迅速に講じてほしい。
 生活の場を奪われた人々の避難生活は長期化も予想される。被災地では医療や福祉、行政、ボランティアなどの協力や支援が欠かせない。その広がりに期待したい。
 今回の台風は、短時間に多くの降雨をもたらした。13日までの24時間降水量は最大で宮城県丸森町筆甫で588.0ミリ、福島県川内村で441.0ミリ、岩手県普代村で437.0ミリを記録するなど各地で観測史上最高となった。
 気象庁は最大級の警戒を呼び掛ける「大雨特別警報」を13都県に発表。特別警報が2013年に新設されて以来、最大の規模となった。
 特別警報は「数十年に1度」の甚大な災害が起きる危険性が高い際に発表される。それが毎年のように出る。豪雨災害はいつ、どこで起きても不思議ではない。住民は身を守るため、自らの防災力向上が求められる時代だ。
 特に台風は、温暖化によって異変を来している。日本列島周辺の海面水温が上昇した影響で、台風は勢力を弱めずに、もしくは勢力を増しながら、日本に向かってくる傾向が強くなった。
 温暖化による台風の巨大化については、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などがかねて警鐘を鳴らしてきた。台風に伴う災害は、新たな段階に入ったと言うべきだろう。
 これまでの安全が、これからの安全を保障するわけではない。台風や気象が激化する中で、従来の防災・減災の仕組みを再考する必要があるのではないか。
 地域での対策や災害情報の発信方法、被害への支援法制などを含め、いま一度見直す時期に来ている。



昨日、連れ合いが落果したミカンを拾ってきてくれたので、
蜜柑の木を見に行ったら、枝が折れそうなくらい実がついていました。
果樹は、実りすぎると樹が痛むので、適当に摘果してきました。
食べたら少し甘いものもありますが、収穫時期には一月くらい前なので、
まだ酸っぱいので、青ミカンジュースを絞って、
皮はジャム(マーマレード)をつくりましょう。

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ホルモンつくり、尿を排出…副腎や腎臓診る泌尿器科とは/金木犀、ブルーベリー「オニール」の植え替え。

2019-10-13 20:38:43 | ほん/新聞/ニュース
草のなかに放置してあった金木犀の大苗につぼみを発見。
上が大きい割に鉢が小さくて、きゅうくつで倒れそうなので、
根鉢をくずさないように、ポリ鉢をカッターで切り開いて、
そうっと大きな苗鉢に植え替えて、支柱を立ててやりました。

花が咲き終わるまで、玄関の横に置いて花を愛でて、
来年の春になったら地面に降ろしてやりましょう。

ついでに、今年たくさん実をつけた
ブルーベリー「オニール」も、一回り大きな鉢に植え替えました。

モミジの下の前に植えた鉢たちの横で、活着するまで養生。

夕方、つれあいが樹から落ちたみかんを拾ってきてくれました。。

一番小さくて黄色くなったのを食べてみたら、
まだ酸っぱかったのですが、ちゃんとみかんの味がしました。
ことしの初みかんです。

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後半は、
朝日新聞アピタルの記事。
これから20回で泌尿器科の病気を連載するそうです。
第1回は「ホルモンつくり、尿を排出…副腎や腎臓診る泌尿器科とは」。

  ホルモンつくり、尿を排出…副腎や腎臓診る泌尿器科とは
弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座教授 大山 力
2019年10月11日 朝日新聞

 これから20回の連載で泌尿器科の病気についてお話をしていきます。今回はその第1回ですので、泌尿器科で扱う病気全体の説明をします。ホルモンを作る副腎や腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、前立腺、尿道という、尿を作って体外に排出するまでの一連の臓器(腎・尿路系)に発生する病気を扱うのが泌尿器科の大きな役割の一つです。

女性の更年期その先に…エストロゲン欠乏が及ぼす影響は
 副腎は腎臓の上のほうにある小さな臓器ですが、アルドステロンやコルチゾールなど生命維持に必要不可欠なホルモンを作っています。副腎に腫瘍(しゅよう)ができると血圧が高くなったり、血糖が高くなったりします。このような場合には手術が必要になりますが、腹腔(ふくくう)鏡手術が進歩したので、開腹手術よりも小さな傷で手術できるようになりました。
 副腎の下には腎臓があります。腎臓は、①尿を作る②血圧を調整する③貧血にならないように造血ホルモン(エリスロポエチン)を作る④骨を丈夫にするビタミンDを活性化する――など、非常に重要な働きをする臓器です。腎臓の働きが悪くなると、血液透析、腹膜透析、腎移植などの治療が必要になります。
 腎臓で作られた尿は、尿を集める「腎盂(じんう)」、尿を膀胱まで送る「尿管」、尿をためて排出する「膀胱」、尿を膀胱から体外に導き出す「尿道」という尿路を通って体外に排出されます。尿路には石(尿路結石)ができることがありますし、細菌が繁殖すると腎盂腎炎、膀胱炎などの尿路感染症が起きます。
 男性と女性の骨盤の中には大切な臓器がたくさんあります。男性の膀胱の下には前立腺があり、尿道は前立腺の中を貫通するように通っています。前立腺では精子の生きを良くする体液(精液)を作ります。前立腺肥大症や前立腺がんなどで前立腺が大きくなると尿道を圧迫するため、排尿困難や頻尿などの症状が出ます。
 このような症状も臓器の仕組みがわかると理解しやすいと思います。男性の陰囊(いんのう)の中には精巣(睾丸)があります。精巣は男性ホルモン(テストステロン)を作りますが、加齢によってテストステロンが低下すると男性にも更年期障害が出ます。
 また、過活動膀胱など女性の膀胱と尿道の病気も泌尿器科で扱います。高齢の女性では、子宮が下がる骨盤臓器脱になる場合があります。尿漏れ(腹圧性尿失禁)を伴う場合もあり、女性の骨盤臓器脱も泌尿器科で扱います。
 がんは体のどの臓器にも発生する可能性があります。腎・尿路系の臓器にできるがんの中で頻度が高いのは、前立腺がん、膀胱がん、腎がんなどです。もちろん、腎盂や尿管、尿道、副腎、精巣にもがんはできますが、頻度はそれほど高くはありません。精巣がんは20~40代の若い男性に起こりやすいので、要注意です。
 また、小児では停留精巣、先天性水腎症、膀胱尿管逆流症などの病気も多く見られます。以前は性病と呼んでいた淋病、クラミジア感染症、梅毒などは性行為感染症と呼ばれるようになりましたが、抗生物質に抵抗性の病原菌も出てきましたので、注意が必要です。
 次回以降、それぞれの病気や症状について詳しく説明していきます。

<アピタル:弘前大企画・知って得する 泌尿器科の話>
http://www.asahi.com/apital/healthguide/hirosaki/(弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学講座教授 大山 力)


 朝日新聞アピタル新着記事一覧

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台風19号 関東甲信など記録的大雨 12都県に大雨特別警報/<どうなる?消費増税>還元したいのに対象外

2019-10-12 22:31:44 | ほん/新聞/ニュース
台風19号は伊豆半島に上陸し、東京都を通って、松戸市付近をすすんでいるとのこと。
岐阜県は、一日雨だったので、ずっと台風情報をみていました。
こちらの風雨は心配したほどではなかったのですが、
関東・甲信、東北地方は記録的な大雨になっていて、
現在も降り続いています。
ということで、
3日つづきになりますが、まずは最新の台風情報を紹介します。

  台風19号 関東甲信など記録的大雨 12都県に大雨特別警報
2019年10月12日 NHK

大型で強い台風19号の影響で関東甲信、東海、東北では記録的な大雨となっていて、土砂災害や川の氾濫が相次いでいます。東京の都心や横浜市で最大瞬間風速が40mを超えるなど風が強い状態も続き、外出は極めて危険です。気象庁は12の都県に大雨の特別警報が発表し、最大級の警戒をするとともに、安全の確保を呼びかけています。

気象庁によりますと大型で強い台風19号の影響で関東甲信、東海、東北を中心に活発な雨雲がかかり続け、午後9時までの1時間には、
▽宮城県丸森町筆甫で69ミリ、
▽茨城県北茨城市花園で56.5ミリの非常に激しい雨が降りました。

神奈川県箱根町では午後9時までの48時間に1000ミリを超え、年間のおよそ3分の1にあたる雨量に達しています。

このほか48時間の雨量は、
▽静岡県伊豆市市山で759.5ミリ、
▽埼玉県秩父市の浦山で668.5ミリなどと各地で記録的な大雨となっています。

気象庁は東北や関東北部ではすでに重大な災害が発生している可能性が極めて高いとして静岡、神奈川、東京、埼玉、群馬、茨城、栃木、山梨、長野、新潟、福島、宮城の1都11県に大雨の特別警報を発表し、最大級の警戒するとともに安全の確保をするよう呼びかけています。

これまでの雨で茨城県、群馬県、栃木県、東京都、埼玉県、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県、奈良県、新潟県、宮城県、福島県、山形県、岩手県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があり、すでに各地で土砂災害が発生しています。

また神奈川県、群馬県、茨城県、栃木県、東京都、埼玉県、長野県、新潟県、静岡県、福島県では氾濫の危険性が高まり「氾濫危険水位」を超えている川があります。

雨が弱まった地域でも川の水位はすぐには下がらず、洪水の危険性が高い状態が続くため、川の近くにいる人はむやみに出歩かず、避難している人は無理に自宅に戻らないようにしてください。

大型で強い台風19号は午後10時には千葉県松戸市付近を1時間に40キロと速度を上げて北北東へ進んでいます。

中心の気圧は960ヘクトパスカル、最大風速は40m、最大瞬間風速は55mで、中心の南東側330キロ以内と北西側260キロ以内では風速25m以上の暴風が吹いています。

この時間、東日本の広い範囲と東北の一部が暴風域に入っていて、午後9時15分ごろには、
▽東京 江戸川区で43.8m、
▽東京の都心で41.5m、
午後9時ごろには、
▽羽田空港で42.7m、
▽宮城県石巻市桃生で27.4m、
午後8時半ごろには、
▽横浜市で43.8m、
▽千葉市で38.8mの最大瞬間風速を観測しました。

このあとも東日本と東北の広い範囲で非常に激しい雨が降り、特に関東や東北などでは猛烈な雨が降るおそれがあります。

13日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽北陸で400ミリ、
▽東北で300ミリ、
▽関東甲信で250ミリ、
▽伊豆諸島で200ミリ、
▽東海で150ミリ、
▽中国地方で120ミリ、
▽北海道と近畿で100ミリと予想されています。

風が強い状態も続き、13日にかけての最大風速は、▽東海と伊豆諸島で45m、
▽関東甲信で40m、
▽東北で35m、
▽北海道で28m、
▽北陸で27m、
▽近畿と中国地方で25m、
▽四国で23m、
▽九州北部で20mと予想され、
最大瞬間風速は、
▽東海、関東甲信、伊豆諸島で60m、
▽東北で50m、
▽北陸と北海道で40m、
▽近畿、中国地方、四国で35m、
▽九州北部で30mに達する見込みです。

海上はうねりを伴って波が高く、
▽東海、関東、伊豆諸島で13m、
▽東北で11mの猛烈なしけとなり、
▽北海道、北陸、近畿で7m、
▽中国地方、四国、九州北部で6mの大しけとなる見込みです。

また、台風が接近している静岡県や神奈川県では午後5時までに、観測を始めてから最も高い潮位となりました。

関東甲信越、静岡県、東北では土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫、暴風や高波に最大級の警戒が必要です。

これまでに降った雨でふだん災害が起きないと思われているような場所でも、これまでにないほど危険性が高まっていて、特に土砂災害や川の氾濫は雨がやんだあとに起きることもあります。

気象庁は避難場所への移動が危険な場合は建物の2階以上で崖や斜面と反対側の部屋に移動したりするなど、少しでも命が助かる可能性が高い行動を取るよう呼びかけています。


 台風関連ニュース 放送同時提供 

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後半は、中日新聞生活面のシリーズ<どうなる?消費増税>、
複雑で分かりにくいポイント還元制度について、
Q&Aを交えての記事です。

  <どうなる?消費増税> 還元したいのに対象外 
2019年10月10日 中日新聞

 消費税増税から十日。キャッシュレスで買い物をすると国からポイント還元される制度で、対象の店をインターネットで検索するアプリに間違いが続出するなど、国の準備不足が露呈している。新旧、中小の飲食・小売店が密集し、名古屋市でも随一の大須商店街を歩くと、状況を実感。初導入の軽減税率も含め、レシートや値札、店頭のポスターなどをよく見て現状を理解し、振り回されないことが大切だ。
 名古屋の繁華街・栄のすぐ南にある大須商店街は約千二百店が軒を連ねる東海地方最大級の商店街。地元住民から海外の観光客までさまざまな人が集う。
 アーケード街にあり、レジに長蛇の列ができるほどの客でにぎわうスーパー「サノヤ」。唐揚げなどのおかずがたっぷり入って二百五十円(税別)のお値打ち弁当を、キャッシュレスの一つで、スマートフォンを使ったQRコード決済「PayPay(ペイペイ)」で購入した。
 食料品の弁当は軽減税率が適用され、8%のまま。レシートには「外税8%対象額 ¥250」と税額(二十円)が記され、「PayPay ¥270円」とあった。
 一方、ポイント還元制度では登録した中小の店舗でキャッシュレスで支払うと、最大5%のポイントが還元される。同店も九月にペイペイを導入し、登録も申請。だが、国が登録店に発送するポスターがない。店長の松浦和久さん(53)によると、国の手続きが遅れ、登録が済んでいないという。
 経済産業省によると、還元が受けられるのは、登録済みの店。このため、今回購入した弁当にはポイントはない。大須商店街では今春から、ポイント還元も見据え、積極的にペイペイの導入を推進。今では商店街のうち半数が対応する。だが、国の手続きの遅れで、サノヤと同じように多くの店が今も対象外だ。
 一方、近くのコンビニエンスストアでコーヒーやおにぎりなど計三百八十五円分を電子マネーの「iD」で購入すると、2%のポイント分(七円)がその場で値引きされ、レシートには「キャッシュレス還元額 -(マイナス)7」とあり還元を実感した。ただ、還元方法やレシートへの記載は決済事業者や店で対応が異なり、注意が必要だ。
 還元の対象店をインターネットの地図で検索できる経産省のアプリを使ってみた。地図上に登録店がマークで表示され、クリックすると、還元率や使える決済手段が表示される。
 だが、驚いた。店と全く異なる位置にマークが表示される例があるほか、決済手段ごとに同じ店の位置に複数のマークが出現。あるコンビニは、本来とは大きく離れた場所に十個ほどもマークがあった。通り一本違う場所に情報が出てくる店舗も。狭いエリアに店が密集する商店街では致命的。使うと、逆に迷う。
 また、実際には使えない決済手段が誤表示される店もあちこちに。対応していないQRコード決済が表示された眼鏡店の男性店長(39)は「どこに修正を頼んだらいいのか…」とぼやく。
 経産省はミスを十月中旬までに修正するというが、それまでアプリ以外に対象店を見つける方法は国のポスターだけ。ただ、店頭に何枚も張り出してアピールする店もある一方、全く掲げていない店もあり、店の外から判断するのは難しい。結局、店で直接確認するしかないようだ。
 (河郷丈史)

◆こんな時どうなるの?
 1日から始まった消費税増税では、食品などに適用される軽減税率や、キャッシュレス決済による国のポイント還元など複雑な制度が入り乱れる。読者らから生活部に寄せられた身近な質問をもとに制度をおさらいし、理解を深めたい。

◆家賃値上げの通知
 Q 消費税増税に合わせて、家賃が上がるという書面が大家から届きました。家賃も消費税の対象ですか。
 A 消費税法では、居住用物件の「家賃」は非課税です。ただ、大家が管理会社に支払う物件維持管理手数料などは課税対象で、負担増を補うため、大家が家賃改定を申し出ることはあり得ます。ただ、その場合は借り主の同意が必要です。
 借り主が支払う中では、例えば駐車場代が課税の対象になることがあります。「家賃」とは別に、駐車場代を払っている場合です。一方、車を所有しているかどうかにかかわらず、駐車場があらかじめ用意されていて、その分が「家賃」や「共益費」に含まれている場合は非課税。増税が理由の値上げは筋違いです。
 一般社団法人「全国賃貸不動産管理業協会」(東京)によると、増税に合わせ、家賃などの値上げが示された時は、根拠の確認が大事。何の項目で費用が上がっているのかを大家などに示してもらい、「税務署や税理士に相談するのも手」と促します。

◆イートイン使えず持ち帰り
 Q コンビニの飲食物は店内のイートインコーナーで食べると10%、持ち帰ると8%の税率。イートインを利用しようと10%の税率で支払った後に、満席で持ち帰ることにしたら、どうなるのでしょうか。
 A 国税庁によると、食料品などの軽減税率の適用が判定されるのは商品を客へ譲渡した時点。大手コンビニ各社は、基本的に客が「イートインを利用する」と申し出た場合のみ、10%で会計するとしており、ポスターなどで自己申告を呼び掛けています。
 セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマートの3社は、10%で会計後、席が埋まっているなどして店内で食べない場合は、店員に申し出れば、会計をやり直し、8%で再計算するとしています。
 持ち帰りからイートインに変えた時も手続きは同じ。この場合、客は支払いが増えます。
 キャッシュレスで支払った場合、ポイント還元も含めてやり直しますが、煩雑な手続きはなく、「お待たせすることはない」(ローソン)としています。

◆残ったコーヒー券
 Q 増税前に買った喫茶店のコーヒーチケット(10枚つづり)が6枚残っています。使う場合、増税分を支払う必要はありますか。
 A 消費税法でチケットは商品券やプリペイドカードと同じ「物品切手」に当たり、購入時は課税されません。課税されるのはチケットを使って飲食したとき。実際は消費税込みで販売できるので、大半の店がこれまで使い切りを前提に、あらかじめ税額を盛った金額で売ってきました。
 増税による差額の2%分は未払いの状況なので、使用時に店から支払いを求められる可能性はあります。本体価格を値下げし、差額分を事実上負担する店もあると思われ、対応は異なるので、確認しましょう。
 また、コーヒーは持ち帰る場合、軽減税率の対象に。国税庁は課税の手引で、チケットは「持ち帰りと店内飲食を区別して発券する」ことを例示しています。一方、「モスバーガー」は持ち帰りと店内兼用だったコーヒーチケットの利用を1日から店内専用にし、税率10%で販売。ただ、増税前に購入したチケットは持ち帰りでも利用できます。
 (植木創太) 


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台風19号について 気象庁 梶原靖司予報課長が会見(全文掲載)/コストコの「ハンバーガーステーキ」と粗挽きボロネーゼ

2019-10-11 21:13:51 | 地震・原発・災害
最近、外食のときに連れ合いが糖質が少ないハンバーグを注文することがあるので、
コストコでおいしい(らしい)レトルトのハンバーグを買ってみました。

コストコのは「ハンバーガーステーキ」という名称です。

けっこう大きな箱に、三個入っています。

袋のまま、水から茹でて、沸騰してから7~10分ほど火を通します。

分厚いハンバーグです、デミグラスソースがかかっています。

切ってみたら、肉汁がじゅわっと出てきました。
肉肉しくて、かなり本格的ておいしいです。

粗挽きボロネーゼのスイスイパスタも作ったので、

ハンバーグとデミグラスソースを合わせて食べました。

そうそう、イオンのシールが15枚になったので、
1000円でボウルと交換してきました。

このサイズは持っていなくて、使い勝手がよさそうです。

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後半は、台風19号の最新情報です。
気象庁の会見、質疑応答も含めての全文です。

  台風19号について 気象庁 梶原康司予報課長が会見(全文掲載) 
NHKニュース 2019年10月11日

台風19号について、気象庁は11日午前11時から記者会見を開き、静岡や関東で1200人以上が犠牲となった「狩野川台風」に匹敵する記録的な大雨となり、大雨の特別警報を発表する可能性もあるとして、厳重な警戒を呼びかけました。

会見内容は以下の通りです。

“台風19号 概要”
大型の台風19号が非常に強い勢力で日本の南海上を北上しています。
台風は非常に強い勢力を保ったまま。12日土曜日に東海、または関東地方に上陸する可能性が高まってきました。
暴風や高波に加え、関東地方を中心に記録的な大雨となるおそれがあります。大型で非常に強い台風19号は12日夕方から夜にかけて、非常に強い勢力を保ったまま、東海地方または関東地方に上陸し、その後、東日本から東北地方を北東へ進む見込みです。
12日から13日にかけて、東日本を中心に、西日本から東北地方の広い範囲で猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなり、記録的な暴風となるところもあるでしょう。
また、台風本体の非常に発達した雨雲がかかるため、広い範囲で記録的な大雨となる見込みです。
状況によっては、大雨特別警報を発表する可能性があります。
伊豆に加えて、関東地方でも土砂災害が多発し、河川の氾濫が相次いだ、昭和33年の狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となるおそれもあります。
全国的に暴風、うねりを伴った高波、大雨による土砂災害、低い土地や地下施設の浸水、河川の増水や氾濫、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水や沿岸施設の損壊に厳重に警戒してください。
また、落雷・竜巻などの激しい突風に十分注意し、交通障害や農作物の管理、停電、塩害などにも留意してください。
各地の気象台の発表する警報注意報など、気象情報に留意するとともに、自分の命、大切な人の命を守るため、風雨が強まる前に、夜間暗くなる前に、市町村の避難勧告等に従って、早め早めの避難、安全確保をお願いします。

“進路予想”
台風の最新の進路予想ですけれども、現在台風は非常に強い勢力を保ったまま、日本の南海上を北上しています。
このあと、非常に強い勢力を保ったまま、12日夕方から夜にかけて、東海地方、または関東地方に上陸する可能性が高まっています。
その後、東日本から東海、東北地方にかけて速度を速めながら、北東に進み、北海道の南東海上で温帯低気圧にかわると予想しております。

“暴風と高波”
暴風と高波の見通しです。
東日本・西日本の太平洋側では11日は昼すぎから大しけとなり、11日夕方から非常に強い風が吹き、11日夜までには猛烈なしけとなるところがある見込みです。
12日から13日にかけて、西日本・東日本・東北地方の広い範囲で猛烈な風が吹き、記録的な暴風となるところもあるでしょう。
太平洋側では、猛烈なしけが続きます。
また、日本海側でも暴風が吹き、大しけとなる見込みです。
先の台風第15号と同程度の暴風のおそれもあり、また、台風が大型のため、15号に比べて日本海側も含め広い範囲で暴風となる見込みです。
各地で予想している最大風速および最大瞬間風速は、東海地方では最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。関東甲信地方では最大風速40メートル、最大瞬間風速60メートルなどと予想しているところです。
また波についても、東海地方・関東地方・伊豆諸島では波の高さが13メートル。
波の高さが9メートルを超える場合、猛烈なしけというふうに表現しておりますけれども、それをはるかに上回る13メートルの高波を予想しております。非常に危険な状態です。

“大雨”
次に大雨の見通しです。
11日午後から、西日本太平洋側や東日本の南東向きの斜面を中心に、非常に激しい雨が降り始めます。
12日から13日にかけて、西日本から東北地方では広い範囲で台風に伴う非常に発達した雨雲がかかるため、非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、東日本中心に狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となるおそれがあります。
12日12時までの24時間の雨量は、多いところで東海地方で500ミリ。
その後の24時間、13日12時までの24時間の雨量は、東海地方では600から800ミリ。
関東甲信地方と北陸地方では300から500ミリなど、広い範囲で大雨となるおそれがあります。

“高潮”
高潮にも警戒が必要です。
10月14日が満月となっております。
それに近い、大潮の時期にあたるということで、特に満潮の時刻と台風の影響による潮位偏差が、重なり合いますと非常に高潮災害の危険度は高まります。
各地の満潮時刻ですが、例えば東京湾。
東京の場合ですと、12日の満潮時刻は16時31分。13日は4時29分となっています。
今のところ、台風が予報円の中心を進む場合ですと、ちょうどこの12日の夕方、あるいは13日の明け方という満潮のタイミングとぴったり合うという状況ではありませんけれども、微妙なタイミングの違いによって、高潮の可能性は高まりますし、非常に強い南風が吹いた場合には、満潮であろうが干潮であろうが、それをりょうがするほどの潮位偏差をもたらすおそれもありますので厳重な警戒が必要です。

“非常に強い勢力”
気象衛星雲画像では、11日10時の最新の気象衛星雲画像で、台風の目がまだパッチリしている。
昨日までと比べると、この台風の中心付近を取り巻く雲域の雲頂高度が少し低くなったということで、「猛烈な」台風から、その1段階下の「非常に強い」のレベルに強さはダウンしていますが、それでも非常に強い勢力を保っております。
画像では、いまだ非常に円形度が高い真ん丸な、雲域の形状を示していて、台風の目もパッチリしているということで非常に強い勢力を維持している状況が見てとれます。
また、この台風の中心と離れた北から、北西方向にも非常に発達した雨雲が面積広く広がっておりまして、その一部が、すでに伊豆諸島にかかり始めており、伊豆諸島では雨が強まり始めております。
このあと、伊豆諸島では11日は激しい雨が降り続き、次第に雨足も、さらに強まるということが予想されております。

“前線が停滞”
また、日本の東の海上から関東地方付近にかけては、前線が停滞していまして、これに食い込むように台風が北上する。
さらに台風が北上しますと、台風の東側の湿った南東風が前線にぶつかる。一方、前線の北側は秋の冷涼な移動性高気圧いうことでこの前線の活動が活発になり、かつ停滞をするようになりまして、この前線付近で、総雨量が非常に多くなるおそれもあります。

“雨雲の様子”
現在、梅雨前線に伴う雨雲は東北地方付近にかかっている程度ですけれども、台風の北側から北西方向に広がる、非常に発達した雨雲の一部が、レーダーでも捉えられ始めてきております。
発達した雨雲の一部が、もうすでに伊豆諸島、南部方面にかかり始めていて、次第に北上してきますので、警戒が必要な状況です。

“東海または関東に上陸か”
台風の予想進路です。
現在925ヘクトパスカル、非常に強い勢力、50メートルの最大風速です。
その後、北北西進し、少し北寄りに進路を変えて、12日の朝9時には時速20キロ程度で北上する。12日朝9時の時点で935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートルと予想しております。
その後も、ほぼこの勢力を保ったまま北上し、945か950ヘクトパスカルで中心付近の最大風速45メートルという非常に強い勢力を保ったまま、東海地方または関東地方に12日の夕方から夜にかけて上陸すると見ております。
その後、東日本か東北地方方面を北東に速度を速めながら進み、13日9時には三陸沖、この時点ではまだ台風と見ておりますけれども、その後、三陸沖から北海道の南東海上を進む段階で、温帯低気圧に変わるというふうに見ております。

“予想天気図”
予想天気図です。
台風19号は非常に強い勢力を保ったまま、東海地方また関東地方に上陸する見込みです。
前線は引き続き、東北地方南部あたりにかかっていまして、広い範囲で大雨が降ると予想されます。
台風は、海面水温が非常に高い領域を北上しているということで、なかなか勢力を弱めないで、非常に強い勢力を保ったまま、日本にやってくるということが想定されます。

“狩野川台風”
冒頭で例示しました昭和33年(1958年)9月26日に上陸した「狩野川台風」ですが、狩野川が氾濫したということで、伊豆方面で1000名前後の非常に大変な死者が出ているということで、「狩野川台風」と名付けられておりますが、この台風は、首都圏を含む関東地方一帯に記録的な大雨をもたらしたということでも歴史に名を留めているものです。
東京の日降水量は371.9ミリということで、これは今もって東京の日降水量の記録第1位となっているものです。
その他、秩父とか熊谷、広い範囲で記録的な大雨となっているということで、河川の増水・氾濫も相次いだという状況があります。

“局地ではなく広範囲”
今回の台風に伴う大雨は、局地的に猛烈な雨が降るタイプとは違って、非常に広い範囲で非常に激しい雨、あるいは猛烈な雨が降ることによって総雨量が多くなる。
そのために、流域平均雨量が非常に多くなるということが想定されまして、中小河川のみならず、大河川でも、河川の増水あるいは氾濫のおそれがあるということで、厳重な警戒が必要です。

以下、会見の質疑応答です。
“北側でも総雨量増えるおそれ”
Q.
10日までに比べると、暴風域の広さ・大きさが東西に広がったように見えるが、これによってもたらされる危険な状況を教えていただきたい。
もう一点は、いま南の海上にある雨域が相当雨を降らせていると思うが、あれが関東辺りにかかってくる場合には、どこにかかるのか今わかっているのであれば教えてください。
A.
台風に伴う強風・暴風のエリアですけれども、台風が大型の状態を維持したまま北上していることと、通常台風は進行方向の右側、危険半円が特に暴風に警戒が必要ということをよく言いますけれども、今回の台風はいわゆる秋台風でして、台風の北側には高気圧が張り出してきているということもあり、予想天気図を見ますと、大陸方面から日本海方面にかけて、勢いよく高気圧が張り出してくるということで、この台風の危険半円ではない北西側などでも、この高気圧と台風との間で、気圧の傾きが急になるということで、この台風の北側あるいは西側でも暴風あるいは強風が広い範囲で吹く、かつ、湿った北東風・北風の吹きつけによってですね、北陸から山陰地方などでも、総雨量が多くなるおそれがあるというような状況を想定しております。

関東の雨と前線の関係
それから、雨雲の様子ですけれども、気象レーダーで北側の一部がやっと見えてきたというもので、これがこのあと台風の北上に伴ってどんどん北上してくるということで、どこまでどのような形で雨雲がかかるかというのは難しいですけど、基本的には、まずは関東から東海、それか関東から近畿というような形で、弧を描く形でかかってくるということが想定されますので、東海地方や関東地方で総雨量が多くなることが想定されます。
また、本州上の朝の気温が結構冷え込んだりということで、大気の下層にはですね、冷たい空気がたまっているという状況がありまして、湿った暖かい南東風と陸上の冷気層の間の前線が非常に明瞭になるということも想定されまして、またそういった前線は停滞性が強いということもあり、その前線の近くで総雨量が非常に多くなるというおそれがあり、警戒が必要です。

“伊豆諸島北部や房総半島の前線に警戒”
Q.
雨雲が同じ場所にかかり続ける可能性が高いエリアとしては、前線の位置のやや下というか前線付近というふうに考えてもいいでしょうか?
そうなると関東のふちを回るような形でかかるのかなという想像が、できるんですが、そのあたりどうでしょう?
A.
極東天気図スケールで表される前線というのは東北地方辺りにあるが、必ずしもここで強く吹く、雨が降るというより、陸地の冷地層と南東風との間の前線というのはもっとスケールが小さい、われわれ沿岸前線と呼んでるんですけれども、そういったものがこの房総半島周辺、あるいはもう少し北側かも分かりませんけれども、伊豆諸島北部や房総半島周辺に形成されてかかり続けるという、そちらのほうをむしろ警戒しているという状況です。

“関東地方の総雨量はかなり多く”
Q.
そのことばを解釈すると、関東の雨というのは相当長い時間降るという読み取りでいいでしょうか?
A.
伊豆諸島はすでに雨足が強まっていまして、この後、激しい雨が降り続くというふうに予想しております。
関東地方についても、11日の夜になりますと一部で激しい雨が降りだし、その後も、雨足が強まるいっぽうと見ていて、12日の朝6時以降は非常に激しい雨、午後になると猛烈な雨が、12日夜にかけて降り続くというようなことも想定しているということで、総雨量がかなり多くなるおそれがあります。

“平地でも記録的大雨のおそれ”
それは平野部でしょうか、それとも河川の上流部でしょうか、それとも両方でしょうか?
A.
両方と捉えるべきところです。
一般的に台風に伴う湿った南東風の吹きつけによる大雨というのは、地形性降水が卓越するということで、東あるいは南に向いた斜面を中心に総雨量が多くなるパターンですけれども、先ほど説明しました沿岸前線というものが、房総半島付近などに形成されると、その近くで非常に激しい雨、また猛烈な雨が降り続くという可能性もあり、詳細はわかりませんけど、狩野川台風で東京で377ミリというすごい雨が降ったというのも。
そういったものが影響している可能性があるということで、山地だけでなく首都圏を含む平地でも記録的な大雨となるおそれがある。

“難を逃れること最優先に”
Q.
もう、外出してはいけないレベル?
A.
そうですね。いろいろ報道を見ていますと、いろんな交通事業者が計画運休のようなものを検討あるいは計画しているというようなこともありますし、よくわれわれ、不要不急の外出は避けてと言いますが、本当、難を逃れることを最優先にして、不要な外出はしないというようなことで、安全確保をしていただきたいと思います。

狩野川との類似点は?
Q.
狩野川台風というの例で出していますけども、これは起こる現象として類似したケースということで出してきたのか?エリアとかはまた若干異なるという認識でいいのか?
A.
類似台風を持ち出すのは非常にリスクがあるっていいますか、予想される現象あるいは災害の程度を示すものとしては有効なんですけれども、それが発現する場所や広がりについては事例ごとに大きく異なりますので、ミスリードする可能性はないではない。
今回、狩野川台風を持ち出したというのは、予想される現象あるいは災害の程度が著しいということから、狩野川台風を例示したという点がありますし、また狩野川台風が取った進路や勢力、あるいは北上のスピードなども似ている点がある。
あるいは台風の大きさなども含めて、そういった類似性が高いということで、これは説明に用いるべきだという判断をしたところです。

備えへの呼びかけ
Q.
水曜日の会見では11日までに備えを呼びかけていたが、その後の呼びかけは?
A.
今回、3連休に大型で非常に強い勢力の台風が直撃するおそれがあるということ、また秋の行楽シーズンでもあり、いろんなお出かけされる方も多いだろうと、さまざまな機関がさまざまなイベントを計画しているというようなこともあり、この週末に想定される大荒れの天気を早く皆様にお知らせして、必要な判断をしていていただきたいということで、通常よりかなり早いタイミングでの水曜日に1回目の記者会見を開いたものです。
その際には、台風が近づくまでにまだ3日も4日もあるので、11日金曜日までに備えをしてくださいという具体的な表現で、内閣府が示しているような住宅に対する注意事項なども引用しつつ、備えを促しているところです。
11日までに備えをということで、もうするなということはありませんが、特に風が強まってきますと、もうその段階では、屋根の上に上がるとかそういった行為は逆に危険となりますので、その点は十分留意していただきたいと思います。
いま一度、11日のうちに備えは万全かっていうようなことについて、再点検をしていただければと思います。

上陸後の速度は?
Q.
狩野川台風についてですが、当時、上陸したあとは勢力を落としたかと思います。
最大瞬間風速のデータでも東京で30メートル吹いていないようなデータも出ていますが、今回の台風も上陸したあとは勢力を落とすのか、それともあまり落とさずに多くの被害がでるおそれがあるのかとはいかでしょうか?
A.
狩野川台風も日本の南海上にある一時期、870ミリバール台を観測するという猛烈な台風でしたけれども、上陸直前から急激に勢力自体は弱めてきたという点があり、その最大風速などの風の記録はそんな大したことない。
むしろ、この衰弱で失われたエネルギーが雨に変換されて大雨をもたらしたものと思われます。今回の台風がどれぐらいこれに似てるかっていうのは判断難しいところですけれども、少なくとも、台風19号の勢力について予想する上で、やはり上陸するとかなり勢力は落ちますけれども、それでも比較的勢力を維持したまま、三陸沖に抜けるというふうに見ているところ。

“日本海側は雨が長引く”
Q.
11日から非常に激しい雨が降り始めて12日も猛烈な雨になるということですが、雨のピークと台風が過ぎ去ってからも警戒が必要なのかどうかについては?
A.
12日12時までの24時間に予想される雨量は、関東甲信地方および伊豆諸島で250ミリなどと予想しているところで、その後、12日12時から、13日12時までに予想される雨量は多いところで、東海地方で600から800ミリ。
関東甲信地方で300から500ミリとなると予想しているところです。
雨の強さのピーク時間帯ということになりますと、やはり台風中心付近を取り巻く非常に発達した雨雲がかかる時間帯がそれに該当するということで、例えば関東甲信地方では、12日の昼前から夜のはじめ頃というのが、猛烈な雨の降る可能性のある時間帯と予想しているところです。
今回の台風は、上陸したあと東日本から東北地方を速度を上げながら北東進し、三陸沖に抜けるということで、今のところ、台風が三陸沖に抜けたあとは、関東地方など太平洋側の雨はそんなに尾を引くタイプではないと見ておりますけれども、一方、日本海側では湿った北風の吹き付けによって、台風が三陸沖に進んだあとも、大雨の状況が長時間続く可能性があるとみています。

“線状降水帯タイプではない”
Q.
沿岸前線の話があったんですが、こういったものが停滞するとその付近で線状降水帯ができやすいっていうふうに言っていいでしょうか?
A.
これは線状降水帯と分類するタイプの雨雲ではないと判断しております。むしろ、温暖前線面に近い構造ですね。
陸地側に形成されている冷気層の上を滑しょうするような形で、暖かく湿った南東風が滑しょうしていくと。
その状況が長い時間続くということでもたらされる大雨で、線状降水帯と違うタイプと見ております。

台風の速度は
Q.
台風がいつどういうふうに加速するかによって、雨量はだいぶ変わってくると思うんですが、関東を抜けるまでは少なくとも割とノロノロ行って、その後加速していくという形になる?
A.
ご指摘いただいたとおりでして、現在、北北西25キロ、時速25キロ。
12時間後も時速20キロで北北西。24時間後も北に20キロということで、台風が上陸するまでは25キロないし20キロで、加速することなく、むしろ若干減速しつつ、日本にやってくると見ております。
その後、北東に向きを転じて以降、次第に加速しますけれども、これも顕著に加速というほどのことはありません。
ただ、三陸沖の時点では、予想される進行方向・速度は北北東方向に時速45キロと予想しておりまして、時速20キロあたりで上陸したものが三陸沖では45キロと、倍ぐらいにスピードアップすると予想しております。

Q.
「狩野川台風」の上陸時の気圧と最大風速は、どういう数字だったんでしょうか?
A.
上陸したのは神奈川県三浦半島なんですが、そのときの中心気圧は965ミリバールでした。その当時は台風の解析に関しては中心気圧のみ解析してまして、最大風速は解析していませんでした。

Q.
避難するしないの判断というのは、なにに注意すればいいのか?
仮に家にとどまっている場合はどういうところに注意したほうがいいのか?
A.
いま私が行っています記者会見で説明したことは、日本列島スケールで各地で予想される最大風速等を説明したんですけれども、地域で予想される最大風速や最大瞬間風速は、地元の気象台が発表する府県気象情報等で詳しく予想を提供しておりますので、ぜひそういった地元気象台が発表する気象情報や警報等を参照して、どれぐらいの風が自分のところで吹きそうかっていうのを参照していただきたいと思います。
特に、例えば千葉県や伊豆諸島の被災地、台風15号の被災地などではブルーシート状態の家屋もまだたくさんあるという状況であり、そういった場合、今回の台風によって、まず確実にですね、かなりの大雨、かなりの暴風となるということで、家の中にとどまるということ自体危険なことも想定されるということからしますと、地元市町村が開設している避難所に、とにかく今回は避難所を活用するとか、あるいはもう早い段階で、親戚があるような場合には、そういったところに退避するとか、とにかく、難を逃れる方策というのをしっかりとってもらいたいなと思っています。 


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