熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

次の論文

2010-10-05 20:08:28 | Weblog
職務発明の対価「自己実施における使用者が受けるべき利益の解釈」についての論文を投稿して、次の論文のテーマを探していましたが、「先使用権 - 発明の同一性の解釈 -」を取り上げようかなと考えています。

ノウハウ保護の重要性が高まるに伴って、先使用権の抗弁についても重要性が増してきています。

先使用権については、「先使用発明の成立」「事業の準備」が問題になりますが、これらの問題と同様に、実務上「発明の同一性」が大きな問題となっています。

すなわち、先使用発明と現在実施している発明との同一性の問題です。

この「発明の同一性」について、裁判ではどのように解釈されているのかを分析して、同一性が問題となる変更類型毎に、同一性の解釈について考察したいと考えています。

「ノウハウ保護と特許出願戦略」についての講演をした際に、先使用権における発明の同一性についての質問を多く受けました。

質問には個別にお答えしましたが、やはり裁判例の分析結果を踏まえて、実務に役立つ発明の同一性の解釈指針を明らかにした方が良いと考え、今回の論文のテーマに設定したわけです。

できれば年内に論文を作成して投稿したいと考えています。

早速、明日から裁判例の分析を開始します。

乞うご期待。



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