熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

特許審査の質

2013-06-21 23:57:57 | Weblog
特許庁から、特許審査の質についてのアンケート結果が公表されました。

特許出願(国内)審査全般についての満足度を5 段階評価で伺ったところ、「満足」
「比較的満足」を含めた「普通」以上の評価が約88%(「不満」または「比較的不満」
が約12%)です。

また、国際出願の調査(特許協力条約に基づく国際出願について、同条約の規定により我が国特許庁を含む国際調査機関で行うこととされている技術評価)等については、普通以上の評価が約95%(「不満」「比較的不満」が約5%)でした

無難なところでしょうか。

ユーザーが不満に思っているのは、「特許性の判断における分野や審査官間におけるばらつきが多い」、「審査官からの通知内容について、説明の記載が不足している」、「外国特許文献の調査が不十分」という点ですね。

これもその通りかな〜と思いますね。

問題は、これらの指摘に対して特許庁がどのような対策を行い、その効果はどうなのかが明らかにされていないことです。

これは、特許庁に限らないのですが、官公庁や地方自治体は、問題があるとアンケート調査を行い、今後改善策を実施するという意思を表明して幕引きを図ります。

これでは改善対策が本当に効果があったのかが分かりませんね。

民間企業では、常に、P⇒D⇒C⇒A のサイクルを回すので、改善対策の効果を確認して次の対策に結びつけることができます。

官公庁や地方自治体もTQC、TQMを導入したほうがいいですね。







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コメント
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