熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

憲法問題

2013-08-24 19:11:58 | Weblog
伊藤真さんの「憲法問題 なぜいま改憲なのか」を読みました。

伊藤真さんといえば、司法試験のカリスマ塾長として有名な方です。

私も司法試験の勉強をしていた時に、伊藤真さんの執筆された参考書を読みました。

私は、受講料の安さと会場の近さから別の受験機関の講座を受講していましたが、伊藤真さんの執筆された参考書は熟読していましたね。

何といっても論理的な説明で、わかり易い記述が魅力的でしたね。

カリスマ塾長と呼ばれている理由が分かります。

伊藤真さんは、よく護憲派と呼ばれていますが、ご本人は「立憲主義派」という認識ですね。

「立憲主義」とは、憲法によって国家を律して政治を行うことをいいます。

「憲法は法律の親分みたいなもの」と誤解している人が多いのですが、憲法と法律は成り立ちが大きく違います。

法律は、市民が守るべきルールですが、憲法は国家を縛るルールです。

この本は、現行憲法と自民党の憲法改正案とを比較して、自民党憲法改正案の問題点を明らかにしています。

現行憲法は、国家を縛るルール、すなわち立憲主義に基づいていますが、自民党憲法改正案は、市民を縛るルール(国民に義務を課す条項が多い)、すなわち非立憲主義(立国主義または立権力主義というのでしょうか)です。

自民党の憲法改正案を支持する人も支持しない人も興味のない人も、全ての人に読んで欲しい本です。







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