熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士研修

2009-09-15 21:51:30 | Weblog
弁理士研修「コンピュータ・ソフトウエア関連発明の裁判例研究」を受講しました。

会場は、霞が関ビル35階の東海大学校友会館会議室です。
特許庁近くの豚カツ屋さんで昼食を取ってから会場に行きましたが、満席状態です。

この会議室は収容能力は十分ですが、スクリーンの位置が低く、前の人の頭が邪魔して見難いのが難点です。

研修内容は、コンピュータ・ソフトウエア関連発明についての審決取消訴訟における「発明の成立性」についての裁判例を分析したものです。

関連する裁判の判決文をコンパクトにまとめてあり、参考資料として役立つ内容です。

欲を言えば、「発明の成立性」についての判決の射程範囲を示してもらえれば、実務に役立たせることができ、良かったと思います。

裁判例の分析には、大別して以下の2つの方法があります。
①一つの裁判の判決文を分析して妥当性を明らかにする。
②いくつかの裁判例を分析して、論点ごとに、射程範囲(適用範囲)を明らかにする。

実務に役立つのは、②の方法です。

私の講演、論文では、主に②の方法で裁判例を分析して、できるだけ、論点ごとの適用範囲を明らかにするようにしています。
企業の知財部門で仕事をしていた経験から、②の方法が実務に役立つことが多く、講演会に出席した効果、論文を読んだ効果が大きく感じられるからです。

②の観点から、コンピュータ・ソフトウエア関連発明の成立性について分析した研修が企画されるとありがたいのですが。
今後に期待しましょう。



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イチロー

2009-09-14 21:47:03 | Weblog
日本人選手初の大リーグ通算2000安打を達成したイチローが、メジャー史上初の9年連続200安打という大記録を達成しました。

次々と金字塔を打ち立てながらさらに高みを目指すイチローの姿に、国内のファンや関係者も「日本の誇りだ」と称賛の声をあげていました。

それにしてもすごい記録ですね。
日本のプロ野球でも年間200本以上打つ選手はほとんど出現しない状況ですが、それを9年間、メジャーで打ち続けるとは、まさに神がかり的な偉業です。

以前、年間最多安打数を記録したイチローが、「高い壁があると、それを乗り越えたくなる。乗り越えたときに違った景色(世界)が見える。それを楽しみに挑戦していく」という趣旨のことを言っていました。

高い壁に挑戦して、その壁を乗り越えたときに、どのような景色(世界)が見えるのか、考えるとワクワクしますね。

私も、弁理士試験に挑戦して合格した時に、今までとは全く異なる景色が見えたことを経験しています。
仕事をする環境、自分に対する周りの人の見方、交際範囲の拡がり等、まるで世界が変わったような感じがしました。

弁理士試験に合格するまでの努力は大変ですが、合格した後に大きく変わった世界が見えることを楽しみに頑張って下さい。



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ニュージーランド

2009-09-13 14:56:54 | Weblog
「人生の落第坊主」というエッセイ集を読みました。

日本エッセイスト・クラブが選定した、2004年版のベスト・エッセイ集です。

その中の一つに、辰濃和男さん(ジャーナリスト)のエッセイ「海のとき、都会のとき」があります。
ニュージーランドについて書かれたもので、共感できる点がかなりあります。

「ニュージーランドの旅ではいつも「ときの流れのゆるやかさ」といったものを感ずることになります。この国の人びとは、鉄道も高速道路も一直線に伸ばすことにそうこだわってはいない。むしろ曲がりくねっていたほうが自然だと考えているようでした。山があれば、山の麓に沿って回り道をすればいい。時間が多少かかったとしても、それはまあ、それでいいじゃないか、というやわらかな思いを感ずることがたびたびありました。」

私もニュージーランドを旅したことがあり、そのときに筆者と同じ感想を持ちました。
日本であれば、山を貫通するトンネルを掘って、短時間で移動することを考え、実行するでしょう。
おそらく何の疑問も持たずに。

どうも最近の日本では、経済効果・効率・便利性を重要な評価要素として考えており、自然環境・伝統・文化は重要な評価要素ではないとされているようです。

ニュージーランドの南島を旅した時に、造成を中止したダムがありました。
ほぼ完成しているので、中止は経済的損失が大きいのではと思っていましたが、現地の人は、経済的損失よりも自然環境が損なわれることを重要と考えて、中止を決断したようです。

政権交代で、ダム工事を中止するか否かが議論になっていますが、工事推進派も反対派も経済的損失を重要な評価要素として判断しているようで、自然環境保護の視点が抜け落ちているような気がします。

日本とニュージーランドとは、人口が大きく異なりますので、ニュージーランドの政策をそのまま日本に導入することはできないかもしれませんが、筆者が強調している「時のながれのゆるやかさ」「やわらかな思い」を大切にする気持ちが必要なのかもしれません。

ニュージーランドを旅すると、自然の豊かさと人々の心の豊かさを感じます。
経済大国と環境大国、どちらが住む人にとって良い国と言えるのでしょうか。
ニュージーランドを旅して感じたことです。





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白ナス?

2009-09-12 21:48:21 | Weblog
無人の野菜販売所で、「白ナス」らしきものを見つけました。






早速、夕飯のおかずにすることにしました。
妻が、白ナスの炒め物をするために皮をむき始めると、これが硬い皮で、おまけに種が多い。

調理の前処理が大変そうです。

炒めものが出来上がって、食べると、味は「ナス」そのものです。

インターネットで「白ナス」を調べてみると、無人の野菜販売所で購入した「ナス」は、緑がかった白ナスで、どうも色が違います。
また、「白ナス」は、皮が柔らかく、皮ごと食べられるとのことで、これも大違い。

そうすると、このナスは、何ナス?
調理方法は?

疑問が益々大きくなってきました。



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質問

2009-09-10 21:24:07 | Weblog
先日の「職務発明」についての講演参加者の方から、E-メールでご質問がありました。

自己実施の対価算定方法についての質問です。
実務的には、なかなか難しい問題ですが、裁判例と私の知見から具体的なアドバイスをしました。
お役にたてれば良いのですが。

自己実施の対価算定は実務的に難しい問題で、簡単で、かつ合理的な算定方法が望まれますが、これが結構難しく、未だにこれはという算定方法はありません。

「自己実施における相当の対価の算定方法」についての論文を今年末までに作成しようと考えていますが、合理的かつ簡易な算定方法が提案できれば役に立つことは間違いなさそうです。

気を引き締めて頑張ることにしましょう。




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講演会アンケート

2009-09-09 14:54:05 | Weblog
昨日の講演会のアンケート結果が主催者から送付されてきました。

参加者の感想は大変好評である(お世辞もかなり含まれていると思いますが)という、ありがたい内容でした。

参加者の抱えている問題点がある程度わかったことは、大変ありがたく、次回の講演に活かすことができます。

私が投稿中の論文が掲載されたら連絡して下さいという参加者もかなりおり、職務発明についての関心の高さが伺えます。

私が次に書きたい論文の内容は、職務発明の相当の対価における論点の一つである、「自己実施における使用者が受けるべき利益の算定方法」です。

この論文も、何とか今年中に完成したいと考えています。

そうすれば、来年開催される職務発明についての講演にも使用できますからね。
来年のことを話すと、鬼に笑われそうですが。



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講演会講師

2009-09-08 21:09:52 | Weblog
講演会の講師を務めてきました。
講演テーマは、「職務発明規程改訂と運用上の留意点」です。

不況のためか受講者が少な目でしたが、皆さん活発に質問していただき、予定時間を少々オーバーして終了しました。

参加者の皆さんのご意見を聞いてみると、職務発明規程を作成し、運用していたものの問題点が多く、途方に暮れていたとのことでした。

講演会に参加して、不明な点を質問したことで疑問点が解決したと、喜んでおられました。

講演会終了後、セミナー会社の方から「参加者の評判が良いので、近々、同じテーマで講演会を開催したい」という提案を頂きました。
講演者冥利に尽きますね。

来月は、「ノウハウ保護」についての講演が予定されています。
このテーマも興味を持たれている方が多いので、参加者に役立つ講演をしたいと考えています。

今年の講演は、あと2~3回ぐらいでしょうか。

参加者に役立つ講演ができれば、それだけで満足です。
十分に準備をして講演に臨むことが必要ですね。

参加者の満足する顔を思い浮かべながら、講演の準備をすることにします。




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弁理士研修

2009-09-07 21:58:47 | Weblog
弁理士会中央知的財産研究所第7回公開フォーラムに参加してきました。

会場は、弁理士会館隣の「灘尾ホール」です。

フォーラムは13時開始なので、少し早目に到着して、弁理士会で借りていた図書を返却。
また3冊借りてしまいました。
結構、読みたい専門書があります。

昼食を取るために特許庁の職員食堂へ行こうと、弁理士会館近くの入口から入ろうとすると、「ここは職員専門出入り口です。正面出入り口におまわり下さい」とのこと。

以前は、一般人もこの出入り口から入れたのに、と思いながら正面へ。
正面出入り口に行くと、警戒が厳しくなっていました。
まず、入門書に所定事項を記入して、入門カードを受け取り、手荷物検査を受け、入門カードを使用して自動ゲートから入りました。

そして地下の職員食堂へ行くと、改装されて綺麗になっていましたが、メニューの種類が少なくなっていて、食券自動販売機が設置されていました。
改装前は、女性の方が3人で食券を販売していましたが、人件費削減でしょうか、食券自動販売機に代わっていました。
メニューの種類が少なくなったのも、コストダウンのためでしょうか。
まさか、民主党に政権交代したので、無駄排除を実践しているのではないですよね。

12時半の食堂にしては、やけに空いています。
メニューが少なくなったのが影響しているのでしょうか。

昼食の話はこの位にして、本題の研修の話に移ります。
プログラムは、第1部「パネルディスカッション:商標権侵害における商標の機能の役割」、第2部「パネルディスカッション:特許法104条の3についての問題点と対応策」です。

商標については、弁理士試験勉強以来久し振りですが、結構覚えていました。
受験勉強も馬鹿にしたものではありませんね。

特許法104条の3については、論文作成するために関連資料を調査したことがあるためか、講演内容はほとんど知っているものでした。

第1部、第2部ともに、資料が充実しており、参考資料として役立ちそうです。

このような最先端の研究内容の説明を受ける機会が与えられているのは、恵まれていますね。
会費を払っている価値があります。

この秋は、講演会受講と講演会講師との双方で知的欲求を満足できそうです。

勉強するぞ~。




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論文作成

2009-09-06 21:26:58 | Weblog
「職務発明における相当の対価 - 発明者貢献度の算定 - 」についての論文作成、見直しを終了しました。

論文作成を終了してから、5回の見直し、修正、追加を行い、何とか完成に扱ぎつけました。
まだ、修正・追加したい箇所もありますが、際限なく修正・追加が続き、いつ完成するのか分からない状況になりそうなので、適当なところで手を打つことにしました。
まあ、70%の出来であれば良しとしないと、きりがありませんからね。

今回の論文作成に際して、関連資料調査、裁判分析を行いましたが、「発明者貢献度の算定方法」について論理的に説明している論文がなく、算定の困難さが明らかになりました。

今回の私の論文が、発明者貢献度の算定についての議論の切っ掛けになれば良いのですが。

論文は明日投稿することにします。
論文査読の結果により、掲載可否が決定されます。
掲載が決まりましたら、ブログで報告したいと思っています。

これで、今年3通目の論文を作成したことになり、年間目標は達成しましたが、
あと1通、作成したいですね。
テーマは、何にしますか。
「オープンイノベーションと特許戦略」「知財コンサルティングの実践」「発明創出支援方法」等が考えられます。

しばらく構想を温めてから、論文のテーマを決定することにします。
年内に作成するためには、10月中旬までにテーマを決定することが必要です。

焦らず、慌てず、ノンビリと、着実に進めていきましょう。
その方が、結果的に早く完成しますから。
明日からボチボチ始めることにします。



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商法

2009-09-05 20:47:57 | Weblog
司法試験の受験勉強も中盤を過ぎ、現在、商法の勉強をしています。

本日、会社法の勉強を終了しましたので、残るのは、商法総則・商行為法・手形法・小切手法です。
会社法はボリュームがありますので、商法全体の2/3が終了したと言えますね。

会社法は、法改正が頻繁に行われますので、ベテラン受験生と初学者との差が出難い科目と言われています。
論文120選の基本レジメを見ても、論点を複雑に問うという問題は少なく、知識を整理して答える問題が多いようです。

会社法の勉強は実務に役立つ内容が多く、弁理士業務(特に、知財コンサル)にも必要な内容がかなりあります。
受験勉強というよりも、どちらかというと、実務に必要な知識を得ることが主な目的かもしれません。
民法、民事訴訟法も同様のことが言えますが。

このペースで行けば、9月末までに商法を終えて、10月から民事訴訟法の勉強を開始できそうです。
11月に海外旅行に出かける予定なので、それまでに、民事訴訟法と刑事訴訟法を終わらせたいですね。

効率的な勉強を心がけて、講演・論文・知財コンサルとのバランスを取っていく必要がありそうです。

10月になると、小学校、中学校のクラス会も開かれるし、元企業の知財部の仲間との懇親会もあります。
英会話クラブの懇親会も計画したいですね。

忙しい秋になりそうです。



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