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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

桜、二分咲き

2016年04月06日 | 


山形市の桜の標準木は山形気象台の敷地内にある。職員の人が一輪だけ開花したが、4,5輪にならなければ開花宣言はできないということで今日の宣言は見送られた。明日になれば間違いなく、開花ということになるだろう。鶴岡では今日開花が宣言された。
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木瓜の花

2016年04月06日 | 日記


木瓜は木の爪と書くが、これは木に棘を持っているからであろうか。緋木瓜、白木瓜、更紗木瓜などの種類は多いが、一番よく見かけるのは緋木瓜で、その真紅の色が印象的。この花が咲くと思い出すの夏目漱石の句だ。

木瓜咲くや漱石拙をを守るべく

陶淵明の詩に「拙を守りて田園に帰る」という句があるが、守拙は漱石の生き方の基本であった。世渡りの下手なことを気にせず、あえて節を曲げない愚直な生き方である。博士号を与えようとした文部省の申し出を断り、自説を貫いたことも漱石の生き方の一端であった。

梅が散り、桜が咲くと、人はその花のもとに集まるが、庭の片隅にひっそりとさく木瓜はそんなはなやかさはない。『草枕』にこんな文がある。「木瓜は面白い花である。枝は頑固で、かって曲がったことがない。そんなら真直かと云ふと決して真直でもない。評して見ると木瓜は花のうちで、愚かにして悟ったものであろう。世間には拙を守ると云ふ人がある。此人が来世に生れ変ると屹度木瓜になる。」漱石は木瓜の花を見て、こんなことを考えていた。
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