ナデシコ
2019年07月11日 | 花
故郷を離るる歌 鮫島有美子
撫子が咲いた。秋の七草として、山上憶良が指折り数えたことは有名だ。そういえば、桔梗もアサガオも咲き始めている。秋の訪れが近いことを、これらの花が示している。大正の唱歌に「故郷を離るる歌」がある。吉丸一昌が作詞し、メロディはドイツ民謡に依っている。長い年月にわたって歌い継がれてきた歌で、いま聞いても懐かしい。
園の小百合 撫子 垣根の千草
今日は汝をながむる最終の日なり
おもへば涙 膝をひたす さらば故郷
さらば故郷 さらば故郷 故郷さらば
故郷の垣根には、ユリとナデシコ、そして千草が咲いていた。これらの花は故郷のシンボルとして歌われた。