朝夕が涼しい、というか寒さを感じる。お隣の人と立ち話をしたが、夜の寒さに驚いていた。風は冷たいが、梅雨の晴れ間、外は季節の移り変わりを告げる花が次々と咲いている。向日葵、凌霄花、百日紅。この花が咲いているのを見ると、季節が早まっているのか、少し戸惑いを感じる。田の稲は、水が隠れるほどに背を伸ばしてきた。
五月雨の晴れ間に出でて眺むれば青田涼しく風わたるなり 良寛
農事に携わることのなかった良寛であるが、里を托鉢しながら歩くと、稲が無事育っているを見て喜びを禁じ得ない。春からの天候に一喜一憂して、日照りには水を運び、除草に忙しく立ち働く農家の人々の姿を見ているからだ。
昨日収獲してきたシュンギクをナムルにしてみた。昨日のチジミに続いて、2日連続の韓国の家庭料理だ。和風のごま和えに劣らず美味しい味だ。日本の輸出品の管理強化で、悪化が続く日韓であるが、共有してきた食文化は庶民の味だ。日々の食卓が、古い歴史のなかで、大陸からこの国へ伝えられて豊かになっていることは疑うことのできない事実だ。