常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ダリア

2019年07月29日 | 

ダリアが咲くと、生まれ故郷を思い出す。農家の家で、見るものもない家であったが、3本の栗の木と、わずかばかりの庭に夏になるとダリアが咲いた。大輪のものやポンポンダリアなど可憐な花もあったように思う。戦争から帰還した兄は、身体が思わしくなく、農作業にも熱心ではなかったが、ダリアの花が好きで花壇の手入れは率先して行った。秋になると、ダリアのイモを掘り起こし、深い穴のなかにおが屑を入れて、越冬をさせた。

やはり、手をかかれば、花もきれいに咲いてみごとだ。自分が植えた花が咲いて、家族が喜ぶ、兄はそんな単純なことに喜びを見出していたのかも知れない。何故か、病弱な身とダリアの花は似合っている。

鮮烈なるダリアを挿せり手術以後 石田波郷

大暑である。今日は、梅雨明けの発表があるらしい。急な暑さで、身体の芯が重く感じる、まだ暑さに身体が順応していない。明後日に、山行が迫っている。ヘッドランプ、傷の救急セット、ソックス。忘れものはないか気がかりだ。

 

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