
一夜明けて外はびっくりするような雪。気温はそれほど下がらないのか、雪は重く、一筋ついた足跡は湿った重い雪だ。こんな雪は歩きにくい。今日も外でのウォーキングはなしにして、別の方法で身体を動かす。明日、山行の予定がある。何故か今月は寒波が去った後にスケジュールが入り、晴天のもとで楽しい登山ができている。明日もそうなればよいが、果たして結果は?雪が小やみになると、近所の人たちが駐車場に出て雪かきをする。ふだん顔をあまり合わす機会がないが、こんな大雪が会話の機会を作ってくれる。作業にあたっている人はなぜか女性が多い。
年が明けてこの週末で1月が終わる。来週に来る節分の恵方巻の宣伝がにぎやかだ。節分は日本古来の伝統行事である。待ちに待った春がもうそこに来ている。やはり日本人にとって冬は長い死の季節であって、春はその季節を越えて生が復活する季節である。良寛の歌に
あづさゆみ春になりなば草の庵を
とく訪ひてませあひたきものを 良寛
こうして雪国では、節分を境にして、日増しに春の兆しが現れる。春を待つ心に時代の変化はない。ネットを見ると、もう梅の花の前線が北上を始め、ひと足早い春の息吹を感じられるのが違っているが、目の前の雪には変わりはない。暖冬であっても、人は春が来るのを心待ちにいている。