常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

どんがら汁

2021年01月24日 | グルメ
んがら汁は方言で、魚のあら汁のことだ。寒鱈の季節は、鱈のアラをつかったどんがら汁が庄内のソールフードになっている。寒ダラ祭り、と称して商店街の一郭で大鍋で煮たどんがらを来客にふるまう催しも行われていた。内陸にいる人たちも、雪道の月山道を通って、会場まで遠征す人も多かった。今年はコロナ禍、スーパーへ行くと「お家で寒鱈まつり」の幟を立て、パックに内臓やアラ、切り身をパックにした寒鱈が1,080円で売っていた。毎年、大寒になると寒ダラを賞味するのが我が家でも恒例である。早速、買って我が家での「寒タラまつり」を楽しんだ。

調理法が小さな紙に印字してある。①鍋に湯を沸かし、ひと口大に切った肝を入れる②肝が煮えたところで切り身・アラを加える③アクが浮いてきたら掬いとる。魚に火が通ったら白子を加える④味噌をとかし、豆腐、ネギを入れる⑤
好みで酒粕、岩のり加える

煮あがったどんがら汁は、期待通りに美味。雪道遠征せずに、日本海の磯の味が堪能できた。改めて確認できたのは、これを食した後の身体のあたたまりである。満腹になったのは言わずもがなだだが、寝るために蒲団に入っても身体が火照るように暖かく、眠りに落ちるまでやや時間がかかった。身体が冷える寒の季節、血管に病気で入院のニュースが流れている。この時期に、鱈一尾をどこも捨てずに食べ、身体を暖める食文化はこれからも守っていきたい。

薄月の鱈の真白椀の中 松根東洋城
コメント (2)
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