常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

台風過ぎて

2014年08月11日 | 日記


台風が去って西の空に青空が見え始めた。長く強烈な台風であった。山形地方を過ぎるころには、風も雨も弱まった感じだが、昨夜は強風の音が一晩続いた。極端に遅い台風は四国や三重県など近畿地方に、累積2000㎜という途方もない大雨と被害を齎した。8月のこの時期にこんな大型の台風が来るというのは記憶にない。このように極端な気象現象は、海水の表面温度の上昇に起因している。人類の活動に起因する地球の温暖化が、その根本的な原因である。冬の大雪、夏から秋にかけての台風、その被害にあうたびにこの問題が論じられるが、効果的な地球温暖化の対策は一向に進まない。便利さや快適さ、経済の成長にばかり目が行って、温暖化の対策は後手にまわる。ガソリンや電力の消費を減らす生き方を真剣に求めていかねばならない。


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白桃

2014年08月09日 | 斉藤茂吉


桃がおいしい季節になった。たわわに生った桃の木に下にいけば、桃の甘い香りが漂ってくる。斉藤茂吉が好んで食べたものは、「うなぎ」であったが、「白桃」も好みの食品のひとつである。茂吉の第五歌集は「白桃」と名づけられたが、それは茂吉が昭和8年、52歳のときに詠んだ次の歌に拠っている。

だだひとつ惜しみて置きし白桃のゆたけきを吾は食ひをはりけり 茂吉

片手にあまるほどの大きさ、皮を剥いてがぶりと齧る豪快さ。一首は桃の存在感を余すところなく表現している。茂吉はこの白桃が「岡山名産であるが、シロモモと大和言葉にくだいて見た。」と「作歌四十年」のなかで述べている。そう読むことで、歌に抒情詩的な味をつけたのである。

茂吉の食へのこだわりはかなり強いものがある。この「白桃」の時代から、戦争へと向かって行き、食糧難の時代を過ごすことになるが、茂吉の食へのこだわりは年齢を加えても衰えることはなかった。

街にいでて何をし食はば平けき心はわれにかへり来むかも 茂吉

茂吉は自らの食へのこだわりを、「意地穢い」ことと言っているが、同僚の死などで落胆した心を平らにするために、好きなものを食べた。「白桃」を食べた時も、茂吉の心には豊かな満足感が広がっていったに違いない。


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蝉しぐれ

2014年08月08日 | 日記


昨日までの猛暑も曇りで少しだけやわらいだ。近所をカメラを持って散策する。街路樹からは、耳を聾するような蝉しぐれである。特に川原の桜並木で一番盛んな蝉しぐれを聞く。プラタナスの街路樹が葉を繁らせた。葉を落とし、枝を刈られたプラタナスは奇形な姿を現わすが、葉を繁らせると木陰が涼しい感じで街路樹にぴったりの木である。朝の9時ころはこの辺りを散策している人の姿もない。

一本の樹のしみじみと蝉鳴けり 山口 誓子



道端の田んぼで稲の花がみられるかと期待した。だがすでに出穂を終え、なかに実が入って、頭を垂れはじめた穂もある。季節が確実に進んでいることを知らされる。そういえば、きのうが立秋。緑の田んぼが黄金色に輝く日も近い。畦の草むらから、大きなコウロギが跳ねているのを見かけた。秋は暦の上だけのことではなく、静かに近づいていることを実感した。

稲みのりゆっくり曇る山の国 広瀬 直人



曇り空から小さな雨が一粒落ちてきた。見上げれば、槿の花が花を大きく開いていた。この花もまた秋の到来を予告する花である。先週あたりから、散歩コースのあちこちでこの花を見かけるようになった。

見上ぐれば雨一粒や花木槿 石田あき子


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里芋

2014年08月07日 | 農作業


芋といえば北海道のジャガイモ、九州のサツマイモをすぐ思いだすが、日本人の生活にいちばん馴染んできたのは里芋である。わが家の畑はニラに始り、ズッキーニから夏のオクラ、秋の枝豆の後里芋の収穫を目指している。昨年試しに栽培した里芋が、不出来であったがその少量の芋があまりに美味だったので、今年は十分収穫できるように本数を増やした。

茎の成長は見たところ順調である。土寄せと雨のないときは水遣りを続けている。葉に特徴がある。茎が成長すると新しく出てくる葉も大きくなる。風に吹かれて裏がえる様子は、里芋ならではのものである。

芋の葉に日はとどまりて海遠し 角川 源義

中秋の名月には、収穫した里芋を皮のついたまま茹でて栗やススキを供えたので芋名月と呼ばれる。お祭り重箱には里芋の煮しめがつきものだし、山形では川原に鍋を持って出かけ、牛肉と一緒に煮る薯煮が有名である。さらにお正月の雑煮には、子がたくさんできるというので縁起物として里芋が入れられた。

今日、立秋。里芋は地下でひそかに小芋を育む季節になった。だが、それは暦の上の話で、畑には暑い日ざしが降りそそぎ、里芋の葉は如雨露からの水を待っている。


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ズッキーニのポン酢チーズ焼き

2014年08月06日 | 日記


今年植えたズッキーニは8月を過ぎてもまだ収穫できる。子どもたちや近所に配ってもなお余るほどだ。ラタトイユはズッキーニを使った一番おいしい料理だが、もっと簡便にしかも美味しくと思って探したのがこの料理だ。作り方は本当にシンプルで、手馴れない私が作っても10分もすればできあがる。

短冊に切ったズッキーニをオリーブオイルで炒める。全体に焦げ目がついたところでポン酢を振りかけてからませる。その上にとろけるチーズを乗せて蓋をして数分蒸らせて出来上がり。ポン酢とチーズの香ばしさがからめってびっくりするほど美味。収穫したズッキーニを余さずに付けえる一品である。特にビールのあてに最適だ。


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