常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

身に入む

2022年11月11日 | 日記
小春、今朝はことのほか目覚めが気持ちいい。昨日、三吉山を歩いたせいだろうか。もう紅葉も終わりで、目ぼしい写真も撮らずじまいだった。多分、しばらく続いていた晩酌を抜いたのが、一番大きいのかも知れない。睡眠時間約7時間、深い睡眠3時間、浅い睡眠2時間17分、レム睡眠1時間37分。睡眠の記録を始めて、初めて深い睡眠が浅い睡眠を上回った。睡眠指数は80点。前回書いたように、飲酒が眠りに秋影響を与えているのは明らかだ。朝の散歩も足が軽い。目のさめるようなカエデの紅が、白い壁に美しい。

身にしむやほろりとさめし庭の風 室生犀星

枕頭に置いた詩集で、悲しいものに触れるのも眠りを心地よくしてくれる。人生には楽しいこともあるが、悲しいできごともたくさんある。そんな気持ちを詠んで、心に共感と癒しをもたらしてくれのが、詩集の一片だ。中原中也の詩から

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる

眠りがすっきりと覚める朝はルーティンの身体を動かすのも捗る。ラジオ体操、筋トレ、植木の水やり、朝散歩。一通りこなしてから朝ごはん。こうして過ぎる一日は早い。妻の通院、温泉へ入浴に送り迎えで、もう昼。11月もすでに10日が過ぎた。
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睡眠ファースト

2022年11月09日 | 日記

昨日、落葉が散り敷く道を歩いた。カサカサという足音が心地よい。冬が近いことを知らせる音だ。フランスの詩人、グールモンの詩の一片が心に響く。「シモオン、木の葉の散った森へ行こう。落ち葉は苔と石と小径を被うてゐる。シモオン、お前は好きか、落葉ふむ足音を?」こんな、気持ちいい散歩の日の夜は、安眠を約束してくれる。

スマートウォッチの「眠活チャレンジ」に参加して9日が過ぎた。このチャレンジでは6時間以上の睡眠が3日間達成することが最低目標だ。ここ4日間、自分の意識でも快適な睡眠がとれていることを実感している。あらためて三橋美穂の『睡眠メソッド』から、睡眠の大切さを確認して置く。

睡眠の主な役割は、脳を休め、細胞を修復し、記憶情報を整理する。睡眠中に新しい血液が作られる。これによって免疫力がアップする。睡眠中に分泌される成長ホルモン。これによって、美しい髪、肌を作り、疲労を回復する。脂肪を分解し、動脈硬化を予防。また骨や筋肉を作り、免疫力をアップさせる。睡眠は人体に不可欠な働きをしている。睡眠ファーストは、高齢になった自分の生活の目標である。

耳の痛い話。アルコールは睡眠の質を下げ、イビキや無呼吸症候を引き起こす。睡眠によいのはノンアルコールビール。その主成分であるギャバは神経を落ち着かせるメリットがある。
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小春日

2022年11月08日 | 日記
先月の末から晴天が続く。朝の気温が下がっても、10時ころからは晴れ渡る青空、色が濃くななるカエデの紅葉。気持ちのいいウォーキング日和だ。一方で、乾燥による火事が方々で起きている。ブログにも火の用心という記事が出ていた。最後の陽ざしに、トンボが低く飛んでいた。精霊トンボというものもいるらしい。お盆のころに現れるが、この陽ざしのなかで命を長らえるのもまた精霊トンボとも言えないか。

清衡とんぼ秀衡とんぼ高夕陽 津田清子

このトンボは平泉の光堂から迷い出た、清衡や秀衡の魂とみている。悠創の丘の芝生の上を低く飛ぶトンボ、一体誰の精霊なのだろうか。孫からひ孫の新しい動画が来る。まだ言葉を話せないのに、親からの言葉に、理解と安堵の表情を見せる。そういえば、猫をニャンニャン、犬をワンワンと教えると、違う犬を見てワンワン。違う猫を見てニャンニャン。AIの技術なら、膨大な量の犬と猫の写真を見てゆっくり認識を深めるのに対して、赤ん坊の場合は、瞬時に識別できる。人間には、実に偉大な頭脳を生まれながらに持っている。
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立冬

2022年11月07日 | 登山
今日、24節季の立冬。季節の上で冬が始まる。安眠のために、アロマオイルのラベンダーを取り寄せた。テッシュを小さくたたみ、その上に一滴、香油をたらし、身辺に置く。寝るときは枕元。そのせいか、眠りが少し深くなったような気がする。外は、散歩道のお宅の庭で、秋草が色づいていた。冬が始まると、身体のなかに緊張感が走る。生まれた土地が北海道であったから、この季節は寒さに耐える心構えが身についている。いたずらに暖房に頼るのではなく、身体を動かし、筋肉をつけることで寒さにも強くなる。

麗かに且つ爽かに冬立ちぬ 相生垣瓜人

睡眠がいかに大切か、最近つくづく思う。三橋美穂の『睡眠メソッド100』からのアドバイス。睡眠2時間前のスロージョギング。この手軽な運動で体温を上げる。片足立ち1分を3回で、53分歩いた運動量。睡眠にいい習慣ばかりが紹介されている。これは、一時的に行うのではなく、毎日、継続することが肝心。いい眠りで、しっかりと体幹を維持する努力を
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紅葉、最後の輝き

2022年11月06日 | 登山
七ヶ宿の蛤山を登った。この秋、最後というべき紅葉に出会えた。高い地点の木々はすでに葉を落とし、夕べの寒気で、対面の不忘山は雪景色に変わっていた。登山道には、散った木の葉がうず高く積っている。その葉を踏み鳴らす音を楽しみながらの山歩きだ。1000mの頂上に立つと、不忘の方から吹きおろす冷たい強風が、ごうごうと音を立てて吹きつける。寒い。すでに冬山のなかにいる。晴天の予報は、ここへきて霙のような小粒の雨さへ降って来た。11月の登山は、いつの場合も冬山を想定した準備が必要だ。

冬山の深き襞かなこころの翳 飯田龍太

仲間のNさんが言った。「紅葉は紅が混じってこそきれいだね。カエデの紅葉が好きだ。」確かに錦秋とは、黄色、紅、緑などの色の多様さに魅せられる。万葉集では、黄葉と記される歌が圧倒的に多い。

天雲のたゆたい来れば長月の
黄葉の山もうつろひにけり 万葉集

山に黄色くなる葉が多かったかも知れないが、この時代は、中国からの文化移入に熱心であったせいのようだ。中国では、最初の皇帝が「黄帝」。黄色は皇帝の色として尊ばれた。聖なる色として、奈良時代は黄色を第一とすることが、貴族の間の常識であったと、ものの本にはある。遣唐使が廃止された菅原道真の頃から、紅葉の表記が多くなり、日本人の好む紅が秋の紅葉を代表する色となって行った。

蛤山は横川の集落の端にある登山道から林道終点まで広い道を歩く。山道に入って蛤山の頂上を目指す。尾根道の周遊コースは約10㌔、休みを入れて4時間ほどの歩きだ。尾根を降りると風がなくなり、陽射しもさしてぽかぽかとした秋山歩きになった。尾根に立つと、吹き抜ける風が冷たいが、それと比較すると天国のようでもある。紅葉は、下山して集落付近で見ごろであった。本日の参加者6名、内男性2名。

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