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5月22日は、京都、寺町通にある下御霊神社のお祭り。ミモロも張り切って出かけました。
京都御所の南側の中京区の氏子が行なう地元のお祭りで、
氏子の家には、祭の幕が下げられたり、氏子であることを示す札が玄関先に
張られて、町には、祭りの雰囲気が漂っています。
21日の松明が灯される宵宮と22日の還幸祭の稚児行列と神輿の巡行が、
この祭りのハイライト。寺町通には、金魚すくいやたこ焼きなどの露天が
軒を連ね、お祭りムードを盛り上げます。
22日の午後、行列を見ようと、下御霊神社にミモロが到着したころには、
すでに稚児行列も神輿も神社から、かなり離れた場所に。
「どこにいるんだろ?」ミモロは、行列を追いかけて
京都の町を西へと歩きます。
突然、足を止めたミモロは、耳をピクピク。
「祭囃子の笛の音が聞こえる・・・。どんな行列かなー」。さすがネコ、美味しいものに敏感な鼻だけでなく、耳もいいようです。
風にのって、かすかに聞こえる笛の音を頼りに、ミモロは、四辻ごとに、立ち止まり
通りの奥を眺めます。
「あ、やっと見つけた!」通りを進む稚児行列の姿です。
太鼓を先頭に、
大きな鉾や神輿、
カワイイ装束のお稚児さんたち
楽隊などが続きます。
「思っていたより、豪華な行列。東京の祭りと違って、静かな感じ。葵祭に似てるね」と、東京生まれのミモロがイメージして町の祭りとは、違ったようです。
装束も平安時代のような雅な感じ・・もちろん葵祭などに比べたら、規模はかなり小さめですが、なかなか美しい行列です。
その行列は、時々、休憩をしながら、進みます。
休憩中の行列のそばに行き、
「今のうちに近くで見せてもらおう・・・」とミモロは、輿に近づきます。
「どうぞゆっくり見てください。もっと近づいてもいいですよ。
なかなかりっぱなもんでしょ!」と、裃姿の方が。
お言葉に甘えて・・・。ミモロはすごく近くで輿を拝見。
「この菊の御紋章はりっぱだね」。
稚児行列と神輿巡行の範囲は、実に広く、特に東西に広がっています。
西は、油小路通から、東は、なんと鴨川を越え、新高倉通まで、
その間には、なんと南北に約30本の通りがあるんです。
それらを越え進みます。
また一部は、通りごとに、南北にまるでジグザクに進むことも。
狭い通にも、行列が道幅いっぱいに進みます。
午前10時にまず、神社を出発する稚児行列が、戻るのは18時近くに。
まる1日かけて、まさに氏子の住む町の隅々までめぐります。
これだけ町をめぐるのは、祭りが、疫病除けの祈願に由来します。
神輿が、町を清め、平穏な暮らしを保つため、氏子たちの家をめぐるのです。
お稚児さんたちもひと休み。後、半分くらいだから、がんばって!
しばし、休憩した行列は、ふたたび、町を廻ります。
「あれ人力車が来る」
行列の最後辺りには、神職の方が、人力車で続きます。
京都府庁舎の前で行列が来るのを待つミモロ。
「また、見られるね」
行列は、変わらぬペースで大きな通りを進みます。
「なんか見物人がいないねぇー。すごくもったいない感じ。
観光客の人も来ればいいのにね。もったいなーい!」
ミモロは、行列を見送りながら、「もったいなーい」と繰り返します。
ホントに、ミモロの言うとおり、京都らしさにあふれる地元の祭りに、
もっと注目が集まってもいいのでは?と、思わずにはいられません。
「あと、お神輿も見なくちゃ!」そういうと、ミモロは、
また、町のどこかを進む、神輿を探して通りをめぐります。
「どこにいるのかなぁ?」
なかなか神輿が見つからないミモロです。