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京都に来たら、やはり季節の懐石料理を味わいたいもの。
平安神宮のある岡崎エリアを散策しているミモロは、昼食の場所を探します。
平安神宮から、南に伸びる神宮道沿いを歩き、ふと気になる看板を発見。
「あ、松花堂弁当って書いてある」

1階には、じゃこ山椒などを販売する「三味洪庵」があり、その横に、暖簾が揺れています。
「2階のお店だね。初めてのお店って入るのに勇気がいるね。でも、行って見よう」
そういうと、暖簾をくぐり、階段を上がります。
「ようこそ、どうぞ、お座敷とカウンターのどちらにしますか」
とお店の方。
2階には、神宮道に面したお座敷と、奥には、カウンターと掘り炬燵のお席が続いています。
「カウンターにします」ミモロは、奥のカウンター席に進みます。

気さくなお店の方の笑顔に迎えられて、ミモロもほっとした様子。
ホントに、初めてのお店は、緊張しますよね。
お昼のメニューは、
お刺身御膳2,000円、松花堂弁当2,800円、そして食事後には、抹茶貸菓子セット1050円が用意されています。
ミモロは、「やっぱりいろいろ食べたいから、松花堂弁当をお願いします」と。
カウンター越しに主人が、黙々と調理する姿を眺めます。

お店を見回すと、網代天井や床の間、漆のカウンターなど、
茶室で過ごすような落着いた雰囲気。
「なんか、いい感じ・・・・」とポツリ。
しばらくして、ミモロの前には、春の味わいがふんだんに盛り込まれたお弁当が。

野菜の炊き合わせ、西京漬けの焼き魚、ゴマ豆腐、お刺身、赤だし、お漬物など
彩りも豊かな品々が、いっぱい。
「どれもいいお味、美味しいね。京都にいるって感じがする・・・・」
一品ずつゆっくり味わうミモロです。
「つい長居したくなっちゃうね」。
お店には、さりげなく山野草も飾られて、しっとりとした趣もいっそう。

「また、来ますね・・・」「どうぞ、お待ちしてます」
地元の人もふらりと昼食に訪れる気さくなお店でもあるのです。
旅のポイント:「神宮道 波多野」。京都市東山区神宮道三条上ル堀池町374-5 電話075-771-0959 京都市営地下鉄東西線「東山駅」徒歩3分。市バス「神宮道バス停」より徒歩1分。
昼11:30から15:00LO 夜17:30から20:00LO 月曜夜休
夜は要予約ですが、昼は、予約がなくても利用できます。
さりげなく暖簾が掛かったお店なので、通り過ぎないように要注意。
ランチを済ませたミモロは、「もう少し歩かないと、夕食が食べられない・・・・」
もう、夕ご飯の心配ですか?
そういうとミモロは、大きな道から、住宅地の道に入ります。

大きなマンションが建ち並ぶ道の奥に見える緑。「なんかこの道いい感じ」。
少し歩くと情緒ある佇まいの建物が見えてきました。

朝がゆで有名な「瓢亭」です。

「今度、ぜひ食べてみたい・・・」
400年の歴史を誇る料亭の味・・・一度は食べたいもの。
旅のポイント:「瓢亭」京都市左京区南禅寺草川町35 電話075-771-4116 朝がゆ 8:00から11:00 別館にて4,500円。
詳しくは、ホームページを。
京都の旅の楽しみは、目的の観光スポットなどを訪れるだけでなく、住宅地などの町歩きにあります。京都に暮らす人の生活を感じられたり、小さな神社やお寺、地元の人が贔屓にする食事処などに出会うのが、面白いのです。ぜひ、地図にも載っていないような細道も歩いてみてはいかがでしょう。