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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都で見たい地元のお祭り!寺町通の下御霊神社のお祭りレポート

2011-05-27 | 旅行
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京都の祭りといえば、葵祭、祇園祭、時代祭が、京都三大祭りに挙げられます。
いずれも、全国から多くの観光客が訪れ、その期間は、市内のホテルや宿は、
予約が難しく、料理屋さんも満席状態に。

もちろん、それらの祭りは、一度は見たい京都の基礎知識です。

でも、それ以外にも、京都には、古くから今に伝わる地元の祭りが各所で行なわれています。地元の氏子たちが、大切に受け継ぐ祭りには、大きな祭りとは異なる楽しさが
溢れています。



去る5月22日の日曜日。その日、ミモロは、朝からウキウキ。
「今日は、寺町通にある下御霊神社の還幸祭が行なわれる日だから、
午後にお出掛けしなくちゃ」。

地下鉄東西線の京都市役所前駅で降りて、その建物の西側の道が寺町通。
地下鉄から地上に上がると、まず目の前には、京都市庁舎の建物が聳えています。

「洋館風で、歴史を感じさせる建物だね」と市庁舎を眺めるミモロです。


京都の中心部、京都御所の南側は、昔から御所に縁の職人や商店が数多く住まうエリア。その氏神さまが、下御霊神社です。

そもそも下御霊神社は、御所の鎮守として吉備真備をはじめ、早良親王、伊予親王など御霊八所神を祀ります。吉備真備を除く、その多くが、政争に巻き込まれ憤死した人々で、その御霊を鎮めるために創建されたと伝えられます。その後、都に度々流行る疫病を治める神として、また人々の平穏な暮らしを守る神として、敬われているのです。

下御霊神社がある寺町通沿いは、骨董店やお茶、紙、錫工芸、竹製品などの老舗が並ぶ、ミモロも散策したお気に入りの通り。(ミモロのブログ、開始当時にレポートしています。よかったらそちらを参考に)

以前、訪れたお茶の老舗「一保堂茶舗」の軒には、この時期だけ、祭りの幕が下がります。


いつもは落着いた雰囲気が漂う大人好みの通りである寺町通も、祭りの日となれば、
趣は一変。通り沿いには、たこ焼きや金魚すくいなどの露天が軒を連ねています。

通りを京都御所方向に北に進む途中で、ミモロは、一角に飾られていた祭事飾りに足を止めます。

「これ錦の御旗?菊の御紋章が大きく刺繍されている!」
まばゆいばかりに輝く御紋章は、この神社が、御所と深いかかわりがある証です。
そのそばには、金色に光る大きな鉾も飾られています。

これは「重菊御鉾」で、享保20(1735年8月15日に中御門天皇ご寄付と伝えられる品です。
「こんなりっぱなお品が、町にあるって、さすが京都・・・」と思うミモロです。

さて、露天のお店を覗きながら、ミモロは、下御霊神社に到着。

「あれ?お祭りやってないの?人が少ない」。祭りというのに境内には、人影もまばら。本当にお祭りなの?とミモロならずとも思ってしまう静かさです。

でも、境内の舞台には、風格漂うお神輿が、どっしりと鎮座しています。

大きな鈴が神輿の四方に下がり、金色の飾りが神輿全体に施された、
りっぱな姿。

ともかく社殿にお参り。
ふと社殿の一角に、小さなお皿に海のもの、山のものが盛り付けられたお膳が。

「神様のご飯・・・・」祭りは、神と人とがより親しく交流するとき、
神様もお神酒を召し上がり、この御膳の品々を味わわれることでしょう。

それにしても、お祭りはまだ?

ミモロが神社のそばをウロウロしていると、
氏子の役員さんが、
「稚児行列と神輿は、今、町をめぐっている最中。
ここにいても、まだ夕方まで戻ってこないから、
町で行って見たらどうですか?」と、
巡行予定コースのマップをくれました。

「えーと今は、3時だから、稚児行列は、油小路通の付近にいるのかな?
わー一番、西側だー。お神輿も見たいし・・・・どうしよう・・・」
地図を前にミモロは悩んでいる様子。

「まぁ、そのうち、ここに戻ってきますから、待ってたら?」と
氏子のおじさん。

でも早く見たいと思うミモロです。
「ちょっと遠いけど、追いかけてみます」と言うと、
町を東西に走る竹屋町通を、西に向った歩き出しました。

「どこで行列に追いつくかなあ?」
少し心配そうな様子のミモロです。

祭りの幕が下がる京都の町家の前などを通り、

ひたすら行列を追いかけます。

「あの稚児行列は、今、どこら辺を通ってますか?」
裃姿の方に尋ねます。

「あ、稚児行列は、さっきここを通ったばかり。でもまだ近くにいるはずですよ」
と教えてもらいました。

あと、少し・・・ミモロ、がんばれ!







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