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「スケールの大きな字だね。きっとすごく大きな人なのかも・・・」
ある日、ミモロは、テレビで、ダウン症の書家、金澤翔子さんの作品を目にしました。
その日以来、翔子さんの書を見たい!と思いつづけていたのです。
そんなミモロに、チャンスが訪れました。
それは、京都、祇園の建仁寺で開催される「金澤翔子書品展 寒山と翔子の世界」です。
「やっと翔子さんの書に会えるね」ミモロは、心弾ませながら会場に向かいます。
あいにく訪れた日は、雨が激しく降ったりやんだりの不安定な天気。
それでも会場の建仁寺には、多くの人が訪れていました。
「ここだね、早く見たいなぁー」ミモロは、お寺に入ると、足早に会場へと一目散。
会場は、お寺の奥の座敷。渡り廊下の正面に大きな文字が、ミモロを迎えます。
東日本大震災被災者の方を思い、励ましの思いを込めて書いた
「共に生きる」と「希望」の2つの書です。
「いっしょに手をつないで、楽しそうに歩いているような感じがする。
なんか温かくて、幸せな感じが伝わってくるね」とミモロ。
書の前で、しばらくじっと見つめていました。
大きな紙をはみ出しそうに書かれた「希望」の文字。
「大きな希望だね。そして、そこに絶対に望みを叶えるぞー!っていう
強い意志を感じる。すごく強い心があるね」。
ミモロには、何かが伝わっているようです。
「頑張らなくちゃ!一生懸命、生きなくちゃ!絶対に希望は叶えられるね」
ミモロは、その書の前で誓います。
翔子さんの書には、本当に見る人を励まし、勇気付けるパワーが漲っているようです。
会場に入ると、そこには、さまざまな作品が並んでいます。
書のことは、あまりよく知らないミモロですが、
ひとつひとつの作品を、ゆっくり鑑賞しています。
今回、ここでは最近の作品を中心に、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を所蔵する建仁寺に奉納した金澤翔子「風神雷神」の書も展示されています。
「どれもすごいパワーを感じる・・・」というミモロ。
あるものは、やさしい愛のパワー
あるものは、不屈の強いパワー
そして
あるものは、生きてゆくというパワーです。
「あ、翔子さん・・・」
広い座敷の奥の大きな作品の前に、ちょこんと座った小さな女性の姿です。
「お話してみたいなぁー」ちょっと離れた場所から、そう思うミモロです。
すると突然・・・・。
旅のポイント:金澤翔子さんに関するより詳しい情報は、「ダウン症の女流書家金澤翔子」でご覧下さい。
京都建仁寺での「金澤翔子書品展 寒山と翔子の世界」は、14日(土曜日)まで。
建仁寺の拝観で見られます。