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爽やかな秋晴れの10月8日。ミモロは、お友達に頼まれて伏見稲荷大社へと出かけました。
10月は、全国各地で、豊作を祈り、感謝する秋祭りが開催されます。
京都でも、今、秋の祭りが、市内各所の神社で、連日行われています。
「わー、毎日、どこかの神社で、なんらかの祭事が行われてるー。とても全部は、見きれないねー。困ったなぁーどうしよう・・・・」とミモロは、このところを新聞などに掲載されるお祭り情報を見て、悩んでいます。そう、悩むほど、祭りの数が多いんです。
秋祭りシーズン到来の京都!まずミモロは、10月8日から10日にかけて、「おいなりさん御鎮座1300年奉祝大祭」が行われる伏見稲荷大社に行くことに。
京都に来られないお友達に「私の代わりに、大祭に出席してきて・・・」と、お友達に送られた招待ハガキをもらったミモロは、張り切って出かけます。
以前、行ったときは、修理中だった本殿も完成。
いつも賑わう稲荷大社も、その日は、さらに全国から大勢の人たちで賑わっています。
そもそも「おいなりさん御鎮座1300年」の大祭は、和銅4年(711)に、稲荷山に御祭神である大神さまが、初めて鎮座なされたことを記念するもの。全国3万社ともいわれる全国の稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社の50年ぶりのまさに記念すべき大祭です。
ミモロが、到着したのは、奉祝大祭が始まる15分前。すでに境内に多くの人たちで埋め尽くされ、一番後ろにやっと座る場所を見つけました。
神楽の奉納など、次々に祭事がしめやかに行われてゆきます。
でも、ミモロの席からは、残念ながら、その様子を見ることができません。「一体、何が行われているんだろ?よくわかんない・・・。なんか神様から、すごく遠い気がする・・・」と、ミモロは、ちょっと心配に。
そこで、玉ぐしの奉納など、式が終わりに近づいたとき、ミモロは、その場から離れ、別の場所でお参りをすることに。(事実、神主さんの御祝詞も、よく聞こえず、お辞儀のタイミングも前の人たちの様子から行うことに・・・)
ミモロが向かったのは、本殿の後ろ。ここにもちゃんとお賽銭箱もありました。
「神様…後ろからだけど、お参りさせていただきます」と、頭を下げるミモロです。
境内には、青竜と玄武が描かれた御旗を備えた鉾が聳え、大祭らしさを盛り上げます。
また、神々しく輝く見事なお神輿が、見られるのも祭りならでは。
神輿には、稲荷大社らしくキツネが鎮座しています。
大祭の期間中は、三味線、尺八、琴などの演奏や京舞、太夫道中など、さまざまな催し物も用意され、訪れる楽しみもいっそう。
参道脇には、子供神輿の姿も。有名なお酒の名前がずらりと並ぶ神輿です。
「どうして子どもみこしなのに、お酒の樽なの?子供ならお菓子の神輿がいいのにー」と不思議がるミモロです。たぶん伏見は、酒の蔵元が多い場所だし、樽の大きさと重さがお神輿にはぴったりなのかも・・・と勝手に想像しています。
ミモロが、到着したときには、外拝殿で太鼓を背負いながら踊る「六斎踊り」が奉納されていました。
奉祝大祭が行われている本殿から、ミモロが向かったのは、千本鳥居の方向です。そこには、
招待客にぜんざいがふるまわれる接遇所がありました。
ぜんざい1杯をいただける券をもっているミモロは、それを大切そうに握りしめながら、石段を上ります。
「これが楽しみだったんだぁー。美味しいなぁー」
う!大祭の参加の目的は、ぜんざいだったの?
「ううん。そんなことないけど・・・モゴモゴ」と、夢中にぜんざいを食べるミモロ。
大祭の期間には、千本鳥居のライトアップも行われ、昼間だけでなく、夜の趣もいっそう。
本殿そばのキツネも、新しく、ピカピカに。
ますます五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、芸能上達など、あらゆるご利益が期待できそうな伏見稲荷大社です。
*伏見稲荷大社の大祭の情報は、ホームページからご覧ください。
旅のポイント:祇園祭が、7月1日から31日の一か月掛けて行われるよう(これは特に長い期間ですが)に、どのこ神社でも、祭りは、ただ神輿が出る1日だけのことではなく、その前後にもさまざまな祭事が執り行われます。新聞などには、祭りのハイライト部分しか掲載されなくても、実は、その前後の祭りが、より地元に密着していたり、神事として重要だったりすることも。特に、夜は、参道に露店が並んだり、夜神楽が行われたり、昼間だけなく、夜に見どころがあるのが、神社。祭りの期間中は、境内のライトも多く、夕食前などに、祭事期間の神社へお散歩するのもおすすめです。(ただし、あまり夜遅く、女性ひとりでは、行かないようにご注意を・・・神様も安全は保障してくれません。)