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平安神宮で神幸行列を見送ったミモロは、急いで京都御苑へと向かいます。
京都御苑に到着すると、そこは、12時から始まる時代祭の華、装束行列のスタートを、今か今かと待つ人たちで、すでにいっぱいの状態。
「やっぱり、また出遅れたかも…ちゃんと見れるかなぁー」と、周りを見回して心配に。
でも、ミモロは、平安神宮の氏子などに渡されるチケットのようなものを、神幸祭で出会った方からもらったのでした。これがあれば氏子席に座れます。
「確か近くで見られるって…」と、張り切って門の近くの氏子席に行くと、なんとそこも満席のよう。
「しかたないねぇー。でも、せっかく御苑まで来たのですから、ここならではのものを見ようっと」。
そういうと、ミモロは、見物席を離れ、道の裏の方へ移動します。
行列の見物は、実は、どこの通りでもできますが、御苑には、ここだけでしか見られないものがあるんです。
それは、準備中の風景。行列の出番を待つ人たちが、支度をすませ、寛いでいるところです。
「あ、キレイな馬がいる…」。馬が大好きなミモロは、近づいて記念撮影をお願いしました。
この馬は、巴御前が乗るそう。
「あれ、かわいい女の子たちがいる…」近づくと、「ワ!クマちゃんだぁー」と言われ、抱っこしてもらったミモロです。「まぁクマでいいか…ネコだけど…」彼女たちは、藤原時代の行列に登場する童です。
お化粧もちゃんとして、とてもかわいい感じです。「あのね、6キロも歩くんだって…」とちょっと心配そう。
「がんばってね、応援してるから…」とミモロは手を振って励まします。
そこから、ちょっと歩くと、今度は、「キャー強そうなお侍…」。甲冑に身を包んだ8世紀末の延暦武官行進列の武将です。
「鹿革の靴だー」。足元を見ると、鹿の子模様のショートブーツのよう。
さらに奥に進むと、馬が、数頭並んでいるところへ。そこで何やら馬に話しかけている人が…。
「今日は1日、よろしくな…」。延暦文官参朝列の文官の方です。
時代祭には、馬に乗る武将が多数登場。その役になった人にとって、騎乗する馬に会うのは、その日が初めて。もちろん、行列に出る馬は、皆よく調教され、おとなしい性格の馬ばかりです。でも、万が一、行列の途中で、大きな音や何かのハプニングで、馬がびっくりして暴れるたらと、乗る人は、心配するそう。
この馬も、とてもおとなしく、また騎乗する人とも仲良しになったよう。
いとおしそうに、やさしく馬を撫て、馬もそっと寄り添っています。
「よかったねぇーいい子で…」と、ミモロもそばで嬉しそう。
「なんかお腹すいちゃったー」と突然言い出すミモロ。え!もうすぐ行列がスタートするのよ。
「でも、ここで見なくてもいいから、まずはランチを食べようー。行列は、おうちの近くで見ることにする」。そういうと、トコトコ来た道を戻り、岡崎方向に歩き出しました。
もう、せっかく京都御苑まで来たのにー。
確かに、岡崎辺りに行列が到着するのは、2時間以上たってから。十分、ランチの時間はありますね。
*旅のポイント 「時代祭」の行列は、コースのどこでも見ることができますが、初めて見物する方には、やはり京都御苑がおすすめです。やや行列との距離がありますが、広々した道は、行列を見渡すには、いい場所です。また、スタート地点なので、参加者もとても張り切って歩きます。椅子席は、有料で、その多くは、旅行会社がおさえていますが、当日券も。なにせ2時間以上かかる見物なので、それなりの準備と覚悟で臨みましょう。
またミモロのように、見物は他の場所と割り切って、御苑では、行列前の人たちを見て歩くのも楽しいもの。行列がスタートすると簡単に、そばに近寄ることはできません。でも時間に余裕があるスタート前なら、近くで装束を見たり、その説明をしてくださったり、撮影にも応じてくれます。
明日のブログでは、時代祭の行列を詳しくお伝えします。お楽しみに・・・。