「洗練された雰囲気の便箋やカードなんかがあるお店だって、お友達言ってたよ~」と、ある日、ミモロは、五条通から宮川町の石畳の道を歩きました。
宮川町は、京都の花街のひとつ。この石畳の通りを、夕方になると舞妓さんや芸妓さんが、足早にお座敷へと向かいます。
「確か路地の奥だっていってた~」と、ミモロはキョロキョロ。やっと道端にさりげなく置かれたお店のサインを見つけます。そして、その路地の奥へ、奥へ…。「ホントにここでいいのかなぁ~」とちょっと心配になりながら…。
「ここだ~」路地の突き当りのまた奥に、そのお店「裏具(うらぐ)」はあります。
元お茶屋さんだったという古い町家。そこを改装してお店になったのは、9年ほど前のこと。「こんな奥まった場所にお店を構えるって、よほど品に自信がないとできないね~」と。
格子窓の前を棚にしたお店は、京都らしい趣が漂って、「なんか落ち着く感じ~」と。
さて、この「裏具」の品は、すべてオリジナル。オーナーであるグラフィックデザイナー事務所が手掛けた品々です。
「だから素敵なんだ~」鶴の姿も、グラフィック的…
「洗練された感じの便箋…一筆箋、カードも素敵~」
和の趣を漂わせながらも、モダンな雰囲気。「和風だけど、ベタな感じがないのが素敵~」とミモロ。
「あの~この小さな箱なんですか?一口羊羹?」ミモロ、ここは和菓子屋さんじゃありません。でも、確かに箱の大きさは似てます。
「これは『まめも』という名前の小さなメモです。ミニ便箋としても重宝しますよ」とお店の方。
「ホントだ~」一枚一枚にデザインが施されたもの。「おみやげや贈り物にいいかもね~」と、ミモロ。200枚つづりで350円(税別)。
お店の中をあちこち見て回る文具好きのミモロです。
ポチ袋も素敵なデザイン…「お金を直に渡すより、こういう袋に入れるのが京都流だよね~」とミモロ。金額にかかわらず、小銭でもポチ袋に入れて渡すと、その人の心も伝わるよう…。
このお店のコンセプトは、人との絆…。通信手段としてメールが普及した現代。お礼なども、メールで済ませる人が多いもの。
でも、手紙やハガキを1枚だすことで、グッとその人の心が伝わります。
「メールって見たら、削除しちゃうけど、手描きのお便りは、すぐには捨てられない。それに印象に残るよね~」とミモロも、手描きの魅力を十分認識している一人(1匹)です。
また、このお店で贈り物に好評なのが、「吉帖」という記念日手帳。
大切な人やお友達のお誕生日、また忘れてはならない記念日など、人生で心に残る日を記録しておく手帳です。贈り物や結婚式などの引き出物におすすめの品。
「あ、カエルとネコがいる…」お店におかれた陶器のマスコット?
カエルもネコも、吉祥デザインとしてよく使われるモチーフです。
もう、お暇しましょ~。
「え~まだ見る~!」とミモロ。ひとつひとつ見てゆくと、思わず長居をしてしまう店。
ガイドブック片手に訪れる観光客も後を絶たない人気店。昨年は、八坂にもお店をオープン。
「今度、そっちも覗きに行こうね~」とミモロ。
大人好みの京の品です。
*「裏具」京都市東山区宮川筋4丁目297 075-55-1357 12:00~18:00 月曜休み 詳しくはホームページを…
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