京都に暮らしてから、ミモロは、古筆、狂言小舞、篠笛など、さまざまな伝統文化のお教室に体験入門させていただきました。
今回は、「前から一度、体験したかった~」と思っていた小鼓に挑戦です。
伺ったのは、大倉流小鼓の吉阪一郎先生のお教室です。
「よろしくお願いいたします」とまずはご挨拶。
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「あの~鼓初めてなんです。触ったこともありません」とミモロ。「大抵の方は、触ったことないんじゃないですか?でも、お稽古すれば、打てるようになりますよ」と。
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これまで「獅子」「乱」「鷺」「道成寺」などの大曲を演奏。ミラノ、ローマ、パリ、ロンドンなど世界各地での能公演に参加。平成18年には、フランスのポウとパリで、コンテンポラリーダンサーのミエ・コカンポーさんとのコラボレーションなど、幅広い分野で活躍。その活動が注目されています。
さらに、京都の若手囃子方と「せぬひま」を結成。能、狂言の魅力を幅広い客層にアピールする活動も積極的に展開されています。日本能楽会会員、国立能楽堂研修課程講師などでもいらっしゃいます。
「では、さっそく始めましょう」
まず、小鼓がどういうものかから、学びます。
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「鼓って、どうなってるんだろ?」とミモロは、興味津々。だってこんなに近くで見たことは、今までないのですから…。
小鼓は、2枚の皮の部分と、木をくり貫いた胴を、調緒(しらべお)という麻紐で結んだ楽器です。
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打つ部分は、馬革が固く貼られています。「鼓は、馬なんだ~。三味線は、ネコや犬、太鼓は牛だよね」と三味線と違い今回は、少し落ち着いているミモロです。
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「あの~この鼓は、どれくらい前にできたんですか?」とミモロ。
「そうですね~。江戸時代のものが多いですね」と吉阪先生。「え~これ江戸時代のものなの?」とここでもビックリ。
胴の部分には、美しい金彩や蒔絵などがほどこされ、それ自体が芸術品。
「鼓は、どういうところで買うんですか?」とミモロ。
「そうですね~。譲り受けたり、また骨董店で見つけたり…調緒を、新しいもの取り換えれば、十分使えるものがあります。もちろん、使い物にならないものも多いんですが、骨董店で見つけると、打たせてもらったりして、品の良しあしを見極めます」と。
「え~骨董屋さんで売ってるんですか?」
鼓は、江戸時代という長い時間を経たものでも、十分に使える、わりと丈夫な楽器のよう。胴だけでなく、皮の部分も昔のものだそう。
お話しをしながら、吉阪先生は、調緒を準備なさっています。
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調緒のかけ方は、観世流、大倉流、幸流、幸清流など、小鼓の流派で異なるそうです。
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ミモロが、見てる間に、調緒の準備が終わりました。
「わりとゆるく締めてるんだ~」
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そもそも小鼓のルーツは、インドと言われ、日本には、奈良時代に中国から伝わったといわれます。その後、時代を経て、日本特有の、今、目にする形として確立されます。手で打つ奏法と調緒を操作することで、数種類の音色を打ち分けることができ、その独特な音色は、日本人の心に深く響くものであり、能楽・歌舞伎などには、欠かすことができない楽器です。
「初めて、小鼓触っちゃった~」と、それだけ感激するミモロ。
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「鼓の置き方は、横に…」「はい…」
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ミモロは、持参した小さな鼓で、まず練習。「これ、お雛様の五人囃子から借りてきちゃった」音は鳴りませんが、扱い方は学べます。
「では、次に持ち方です…」と、調緒の持ち方を習います。
「左手でね~。まず小指を入れて…」と、ゆっくり教えていただきます。
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「わーわかんなくなっちゃった~」一度手を放すと、わからなくなるミモロです。
「次に座っているときの構え方は、左手に鼓を持ち、右手は、足の上に、背筋をのばして~」
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正座ができないミモロですが、まぁこんな形で…。
いよいよ次は、打ち方を習います…。
ミモロ、がんばれ~!
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