「わ~やっと晴れた~!」、朝から青空が広がる京都。台風などの影響で、雨降りが多かった今年の祇園祭も、ついに24日の後祭山鉾巡行と、神輿が「八坂神社」に戻られる還幸祭には、晴天に恵まれました。
ミモロが、ボランティアをした「大船鉾」もいよいよ2回目の山鉾巡行に向けて、船出の準備が整いました。
ご神体の神功皇后を船に迎え、囃子方の子供たちも次々に船へと乗り込みます。
「いってらっしゃ~」
鉾に乗った子供たちなど囃子方は、頭に大船鉾の手ぬぐいをキリリとまき、気合十分。ここ3日間は、停止した鉾でしたが、今日は動く鉾。ゆらりと揺れる鉾の上での演奏は、なかなか難しいのだそう。
船への階段が外され、音頭取りの人の掛け声が響くと、大きな鉾は、ゆっくりと動き始めました。
階段を外した鉾は、一隻の大きな船となり、京都の通りを、まるで水路のように、進みます。
今のように高層ビルがなかった時代、まさに船鉾や大船鉾など、船の形の鉾は、家の甍の中を波を切るごとく、進むようにみえたのではないでしょうか?山に囲まれた京都の町に現れる巨大な船は、どれだけ人々を夢中にさせたか、想像ができます。
「今年の引手の人たち、なんか揃ってる~」とミモロ。周囲で見ていた人たちも同じような感想を口にしていました。
そう、昨年より、「大船鉾」の引手がどこの山鉾より、かっこよく見えました。辻回しのところでわかると思いますが、引手は先頭の人たちは、体が大きな人たちを配置し、鉾に近づくごとに、しだいに背が低くなっています。それが、大きな通りでは、実に見事な遠近法を作り、鉾の大きさをいっそう際立たせて見せています。「これ、考えて配置したのかなぁ~」とミモロ。この引手の配置を考えた人は、すごい!と思うミモロです。
さて、話を再び、新町通に戻しましょ…。ギギギーと車輪を軋ませて、鉾が動き出しました。
人の力だけで動く山鉾。大勢の引手が心と力を合わせて曳いてゆきます。
「大船鉾」の後姿を見送る人。
「あ、行っちゃたね~」と、お友達の三宅さん。「大船鉾」へ情熱を傾け、連日、いろいろなお手伝いをなさっていらっしゃいました。「どうぞ、無事に鉾が戻ってきますように~」と祈ります。
新町通の会所を出発した「大船鉾」は、四条通を渡ります。
もちろん、いかなる車両も鉾の通過を停止してまたなければなりません。山鉾巡行では、山鉾が最優先。ビルの間から、突然現れた巨大鉾の姿に、車に乗っている人から、驚きの声が上がります。「ビックリするよね~。こんな大きなものが、突然目の前に出てきたら…
でも、カッコイイ~」とミモロは、ゆっくりと堂々と四条通を渡る鉾を誇らしげに見上げます。
後祭のスタート地点は、烏丸御池です。そこから9:30に、10基の山鉾は列を整え、御池通、河原町通、四条通と進み、それぞれの会所に戻ります。
後祭の山鉾のおすすめのビューポイントのひとつは、新町通です。道幅の狭い新町通を、ゆらゆらと揺れながら進む大きな山鉾の姿は、昔ながらの景色を思わせるものがあります。
ミモロは、「大船鉾」のスタートを見ると、急いで、新町通を北へと進みます。
「追いついた~」「南観音山」が進む姿を見ることができました。
赤い前掛けが鮮やかな山… 「カッコイイ~」とミモロは、鉾の動く呼吸を合わせ、進む方向を支持する先頭の音頭取りに憧れています。女の子は、なれないの!しかもネコじゃダメ~。「う~ん、わかってるけど…きっとすごく気持ちいいよ~」と。
「南観音山」を見送ると、「大船鉾」の姿も見えてきました。
「もうすぐここ通るね~」ミモロは、道にたって、じっと見つめています。
「危ないから、下ってください~」と、警備の人に注意され、白線の内側へ移動。「危ない、踏みつぶされちゃう~」と慌てます。
そこで、再び、「大船鉾」を見送ると、また、急いで、今度は、御池通へと向かいます。
すでに御池通に到着していた「北観音山」が、山鉾巡行で1回目の辻回しを行うときを迎えました。
「何度見ても、ハラハラしちゃう…」と、ミモロは、すでに大勢の人が、その時を待つ場所に、もぐりこみました。
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