ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

11月23日は「新嘗祭」。京都「粟田神社」での神事に参列。自然の恵みの食物に感謝をささげます。

2015-11-26 | 祭事・神事・風習

11月23日は、「勤労感謝の日」の祝日。

土曜日からの3連休で、京都各所は、紅葉狩りの観光客などでごった返していました。
ミモロの地元の氏神様「粟田神社」は、東海道の京都への入り口に位置します。今は、三条通と呼ばれる旧東海道…連休は、山科から河原町まで、車の渋滞が夜まで続いていました。

さて、23日、ミモロは、地元の人たちに誘われて、「粟田神社」の「新嘗祭」に参列しました。すでに4年間もこのエリアに住んでいるのに、初めての参列です。
  
南天の実が美しい石段を登ります。「ここ結構きついんだよね~」と、ちょっと息を弾ませて…。

いつもなら、紅葉が鮮やかな本殿脇の楓も、まだ緑の葉を茂らせています。

「今日も温かいもの…まぁ、人間にとっても過ごしやすいんだけど…木にしたら、いつまでも緑の葉を茂らせて、エネルギー消耗しちゃうよね~」と心配します。

さて、境内の真ん中に、木の札を積み上げたものが…。
「なんだろ?エスキモーやモンゴルの人のお家みたい…。ネコの家にもこういうのあるよね~」と、興味津々で中を覗きます。
ミモロ、中に入っちゃダメよ…。「うん。覗くだけ~」と…。

「みなさま、お席におつきください~」との声で、氏子の人たちが、本殿脇の椅子に着席。ミモロもいっしょに座ります。


「新嘗祭」は、御神前に今年収穫されたお米や野菜などを奉納し、その恵みに感謝する、農耕民族の日本人にとってはとても大切な神事なのです。「勤労感謝の日」という祝日になり、その意味合いは、薄れていますが、今も、京都の各神社でも、大切な神事として執り行われています。

神前での神事が終わると、参列していた人たちは、神職の後につづき、先ほどの祠のようなもののそばへと進みます。
「あ、火がつけられた~」モコモコと煙が上がりはじめました。それと同時に、佐々貴宮司が、祝詞の奏上を…。

ミモロは、すぐそばで、燃える火を眺めながら、祝詞の声に耳をピクピク…。

祝詞の奏上が終了すると、ミモロに木札が渡されました。「これ、どうするの?」初めてのことに戸惑うミモロ。


「ミモロちゃん、こっちに来て~」とご近所のお友達。
 
「木札をあの火のなかに入れるのよ」と。「え~あそこに入れるの…」激しく燃える火は、そばに立つミモロにも熱く感じるほど…。「気を付けて、ミモロちゃんが燃えちゃったら、大変…」とそばの人も心配そう…。
ミモロは、まわりの人に手伝ってもらいながら、木札を火の中に納めます。


みんなが木札を火に納め終わったら、宮司さんが、火のなかに、お米、お酒など、神様にお供えするものを納めます。
 
「あれ~みかんも入れるの?」と…
 
火の中には、ミカンも…。「焼きミカン…食べられるのかな?お芋の方がいいなぁ~」と心配そうに見つめます。


さて、火に収穫物を納める神事の後は、直会のお神酒などを頂戴します。それとともに、お供物のお下がりも…
「中になに入ってるのかなぁ?」
早々に覗き込むミモロ。中には…紅白のお饅頭、おこし、そしてミカンが入っていました。


先ほど、勢いよく燃えていた火は、すでに治まり、残り火が…。
「ミモロちゃん、その中にミカンいれて…」とそばの人にいわれたミモロ「なんで?」と不思議そう。
「火の中にいれたミカンを食べると、風邪をひかないっていわれてるんですよ」と。「あ、そうなんだ~」とさっそくミモロもひとつミカンを火の中に…。「はい、もういいでしょ~」と、火から取り出したミカンは、皮の部分が焦げたもの。

ミモロは、大事にそれを包むと、家に持って帰り、皮をむいて、食べました。「なんか甘さが増してる気がする…」と。

東山蹴上の「粟田神社」の「新嘗祭」も無事に終了…京都は、いよいよ本格的な冬のシーズンへと入ります。


*「粟田神社」の詳しい情報はホームぺージで…



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