12月1日~13日に開催される「ネコのミモロのクリスマス~京都案内写真展&クラフト展~」。
今回、初めて参加してくださるのが、東山知恩院前の古門前にある手づくり煎餅の工房「三善(みつよし)製菓所」です。
ここは、昔ながらのお煎餅を、丁寧に焼き上げる、創業60年のお店です。
ミモロは、ある日、工房に伺って、その様子を見学させてもらいました。
「あ、ミモロちゃん、いらっしゃ~」と作業の手を休めて、出迎えてくださったのは、3代目。「ここは、おじいさんが始めたんです」
いろいろな種類のお煎餅がある中で、この店の代表的なものが、「花の柴小舟(しばおぶね」というもの。
昭和30年代に当時として早い登録商標を得たお菓子で、品評会で名誉金杯大臣賞受賞しているもの。
「わ~お舟の形してるんだ~。中にらくがんでできた柴も積んである…なかなか凝ったお煎餅~」。京都を流れる高瀬川などを行き来した、小舟をイメージしてできた、京都情緒あふれる煎餅です。
それと薄焼きの抹茶やアーモンド、カボスや野菜が入ったもの。これも人気の品で、冬には、九条ネギが入ったものなどもつくられるそう。
「美味しそう…」とミモロ。あれ?三角巾にエプロン…しっかり準備してきたんだ~。
「そう、食べ物の工房に行くときは、ちゃんとしなくちゃね~」
さっそく、「花の柴小舟」を作っているところを見学します。
「へぇ~この機械で焼くの?」工房には、年期がはいった機械…ロングセラーの煎餅ということがわかります。
「この機械が入る前は、すべて手焼きだったんですよ~」それがこの型。
「鯛焼きつくるのと同じだ~」とミモロ。「いいえ、鯛焼きは、上下同じ型ですが、小舟の場合は、舟の形にするので、上と下の型が違います」と。
この日は、すでに焼かれ、熱をさましたものに、砂糖と生姜を煮溶かした秘伝の蜜に、ひとつずつくぐらせる作業が行われていました。
「これが秘伝の生姜の蜜…生姜の香りがすごくする…」生姜をすりおろした液と砂糖をコトコト煮詰めたもの。
そこに、焼かれた煎餅をいれて、さっと網の上に並べます。
「すごく早い…」と、そのスピードにビックリ。さすが馴れた職人の技…。
生姜の蜜をくぐらせた煎餅は、網の上に並べて、余分な蜜を落とします。
ミモロは、興味津々…「いい香り~」煎餅からは、生姜の香りが立ち上ってきます。
「すごく丁寧にお煎餅作ってるんだ~」とミモロ。そこで、「あの~ミモロのお煎餅作ってもらえませんか?」と大胆なお願いを…。
「ミモロちゃんのお煎餅?」と、はじめは、首をかしげていたご主人。
「あのね、ミモロ、鉄製の足型の焼印持ってるの…それをお煎餅に押してもらえませんか?」と。
「ひとつひとつ焼印押すのは、結構手間がかかるんです。袋詰めの何枚かというなら…」
「え~全部じゃなきゃダメです。お願いしま~す」と必死にお願いしました。
「う~わかりました、やってみましょう…」ということで、試作品を…
「きゃ~かわいい・・・いいんじゃない?」と、嬉しそうなミモロ。
このお店の自慢の抹茶の薄焼き煎餅とココナッツ味の煎餅の2種類に、ミモロの足型焼印を押してもらうことに…。
「抹茶は、ホントにいいものを、たっぷり入れて作っているんで、色が変わりやすいんです」とご主人。
着色をしていないものなので、どうしても色が時間が経つと薄くなるのだそう。
「だって、それ本物の証でしょ!お味がいいもの~」とミモロ。
また、ココナッツの方も、とても人気なのだそう。
通常販売されているものに、ミモロの足型焼印をひと手間かけて押したことで、香ばしさがいっそう…さらに美味しく感じます。
「当日、会場には、試食用も持っていきますね~」とご主人。
試食すると、美味しくて、もっと食べたくなるお煎餅です。
当日は、ミモロの写真入り袋に詰めて、登場します。
どうぞお楽しみに~
*「三善製菓所」京都市東山区古門前通古西町318 075-541-0974 工房でも購入できます。10時~17時ごろ
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