ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「須賀神社」の神幸祭。剣鉾、神輿が氏子町を巡ります。驚くは、10基以上の見事な子供神輿。

2017-05-17 | 祭事・神事・風習

京都の左京区の聖護院エリアは、節分の時期、ミモロが必ず訪れるエリア。いつもは、そのエリアに店を構える京都のお菓子「八ッ橋」を作るシナモンの香りが漂っています。

節分の時、今や有名になった「懸想文売り」が登場する唯一の神社として知られる「須賀神社」。5月14日は、神幸祭を迎えました。ご祭神に素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀る神社は、貞観11年(869)に西天王社として創始された歴史ある神社です。

 
交通安全を守護する神社、また縁結びの神社として、崇敬されています。

神幸祭には、ミモロが大好きな「剣鉾」の差し上げが行われると知って、楽しみにやってきたミモロ。
 
神社のそばには、すでに2基の剣鉾が祭の始まりを待っていました。

「剣鉾」は、神輿が進む道を清める役割があり、「祇園祭」の山鉾も、「剣鉾」をルーツにしているのです。

「こんにちは~」「あ、ミモロちゃん、久しぶり・・・」と、剣鉾の保存会の皆さん。ミモロは、東山の「粟田神社」の「剣鉾奉賛会」の皆さんとは顔なじみ。練習の時にも見学させてもらったり、毎年、お目にかかっています。
この日は、京都各所で祭があって、剣鉾を差し上げる皆さんは、大忙し。各所にメンバーが分散して、活躍。「須賀神社」は3基の剣鉾を差し上げます。

 
神幸祭の行列がスタートする地点へ移動が始まりました。「わ~剣鉾上がった~」と今年、初めて目にする剣鉾の差し上げに大喜びのミモロです。
カ~ン、カ~ンと鈴(リン)の音が町に響きます。

剣鉾は、神輿に先立ち進むため、列の先頭で待機します。

さて、「須賀神社」では、本殿から神輿がお出ましになりました。
「気を付けて~」
鳥居の間を通るのは一苦労。ここでは神輿は台車に乗って巡行。そのため、神輿の熟練した担ぎ手ではなく、学生たちが神輿を動かすのです。馴れない作業に、そばで指示する神職さんもちょっとハラハラしているよう。

「もうすぐ神輿出発するみたいで~す」と、ミモロは、神輿の状況を待機している剣鉾の方々に伝えます。

お獅子も到着。「もうすぐですね~」
剣鉾に随行するお役目を、今年初めて担うという八ッ橋のお店にお勤めの方。

いよいよ神幸祭の行列が動き始めました。「あ、お稚児さん・・・」氏子町の子どもたちも祭を担います。

「いってらっしゃ~い」と剣鉾を見送るミモロ。そのあとに、神輿が続きます。
  

この「須賀神社」の神幸祭でミモロが感激したのは、10基以上の子供神輿です。
子供神輿は、各町内にあり、総勢十数基あるそう。今年は12期ほどが巡行します。子供神輿というと、簡単に作られたものを想像しがちですが、そこは京都、子供神輿といえども、その姿は、実に堂々とし、また施される細工も、大きな神輿と同様に、とても手が込んだものなのです。
        「あれ、いくつか見落としちゃった~」と、目の前を進む子供神輿にミモロの目が追いつきません。

「すごいですね~」と、そばの人にミモロ。「え?そうですか?」と、当たり前という感じのお返事。
「すごいですよ。これだけの数の子供神輿が巡行するの、ほかにはあまりないと思いますよ。しかも、どの神輿も素晴らしい…」といろいろな京都の祭りを見て回っているミモロ。「そうなんですか?」と地元の方。
「この子供神輿、全部並べたら、すごく迫力あると思いますよ。そういう機会ないんですか?」と伺うと、「う~今までありませんね~」とのお返事。ぜひ、「子供神輿勢ぞろい」という企画をやっていただきたいもの。

 
「だって、ホントに立派なんだよ~」とミモロ。神輿の形もいろいろあります。

「昔は、子供が担いだんですが~今も、子供の数が少なくて~」と、どの街でも、子供の数の少なさが祭に影響しています。

5月は、京都の夏祭のピーク。まだまだ各所の祭りが続きます。



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