京都、東山岡崎の「京都国立近代美術館」では、2月24日まで「世紀末ウィーンのグラフィック~デザイン そして生活の刷新にむけて~」が開催されています。


「わ~もう終わっちゃう~急がなくちゃ~」といつものように展覧会など終幕ギリギリになってしまうミモロ。

この展示は、2015年に「京都国立近代美術館」が、日本のカジュアルファッションブランドとして人気を博したアパレルメーカー「キャビン」の創業者 平明陽さんが蒐集したものを寄贈され、以来、所蔵しているコレクションです。
昭和に青春を過ごした人なら、一度はめにしたことがあるカジュアルファッションの先駆的存在だった「キャビン」。
平成になり、「ファーストリテイリング」の傘下となり、今は、その姿はありません。
その創業者が、どうして、これらのコレクションを蒐集したのか、そちらの方に興味が湧くところです。
館内には、1897年のウィーン分離派結成から、1914年の第一次世界大戦勃発までのウィーンで生まれた新しい芸術活動の軌跡を語るさまざまな展示が行われています。


写実や印象派などの作品とは異なり、よりグラフィック的、デザイン的な作品が、新しい時代を示しています。
それには、印刷技術の発展、それに伴う雑誌などのメディアの発達が、芸術分野に大きな影響をもたらしていることがわかります。
世紀末ウィーンと言えば、思い浮かべるのが、グスタフ・クリムト。


「これ見たことある~」とミモロ。
展示されている作品を次々に鑑賞するひととき。


「すてきなデザイン・・・」あまり芸術に深い造詣をもたないミモロですが、その画面の空間使いに興味を抱いているようです。


「なんかかわいい~」とミモロが、親しみを覚えるのは、動物をモチーフにした作品。

ライオンやヒョウをモチーフにした作品の前に、思わず足が止まります。


ヨーロッパの版画は、エッチングなど銅板を使ったものが多く見られますが、世紀末は、そこに木版画やリトグラフなど、多様な版画手法が登場し、一世を風靡します。


その作品に大きな影響をもたらしたのは、日本の浮世絵などの多色木版画の技術です。
「日本の浮世絵の技術って本当にすごいんだよね~」と、改めて思うミモロです。
「色使いが素敵~」

さまざまな作品を鑑賞するミモロ。
世紀末、ヨーロッパは、それから第一次世界大戦という激動の時代へと進みます。
どこか不安が立ち込める社会にあって新しいものへ希望をつなげる芸術家のパワーを感じさせる展覧会でした。

2月24日まで「京都国立近代美術館」で開催です。ぜひ~
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