「下鴨神社」の西側、下鴨本通沿いにあるレンガ色のビルが、「井村美術館」です。
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1階は、「京都美商」というオールドバカラなど西洋アンティークや江戸時代から現代の肥前磁器を扱うショップとギャラリーになっています。
そのビルの地下1階にある「井村美術館」は、オーナーの井村欣裕さんが、研究、蒐集した有田の名工、今右衛門と柿右衛門の作品が展示される個人美術館です。
1階のギャラリーで、入館料500円を納め、地下1階へと向かいます。
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「こんにちは~。ミモロちゃん、よくいらっしゃいました~」と、オーナーの井村さん。
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「あの~ミモロ、あんまり磁器に詳しくないの~ただ、すごくキレイだな~って思ってます」とミモロ。
「美術は、まず知識より、その作品を美しいと思うことからが大切なんです」と井村さん。
「そう~それでもいいの~」と、展示されている作品を次々に鑑賞することに・・・
この美術館ができたのは、1981年のこと、「素晴らしい作品をもっと身近に感じて欲しい」という井村さんの思いから生まれました。
美術商として、国内外に足を運び、蒐集した貴重な品々ばかりです。
なかでも井村さんを魅了し続けているのが、江戸期に日本の磁器を発展させて名工、柿右衛門と今右衛門です。
「あ、このお話知ってる~柿の実を眺めていて、磁器に赤絵を用いる技術を編み出しだ人でしょ!」とミモロ。
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こちらは、「十二代柿右衛門 染錦 初代画額皿」です。
そのお話は、創作ともいわれますが、ともかく有田の磁器の発展に大いに尽力した名工です。
「わ~このお皿素敵~なんかすごく西洋っぽい~」
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「これもおしゃれな器~」と、ミモロの視点は、美術品というより、自分が使いたい・・・というもの。
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「肥前、鍋島藩の御用窯として発展した有田焼は、江戸中期、長崎出島で東インド会社を通じ、ヨーロッパにたくさん輸出されました。王侯貴族が愛する美術品として愛され、今も、欧米諸国の美術館などで、当時の作品を見ることができます。18世紀以降、マイセン窯の発展で、日本からの磁器の輸出は激減。そのため、有田の窯元は、豪華絢爛の美術品から、国内の一般の人が使う器を大量に作るよう方向転換します。明治になって、廃藩置県などで、藩の庇護をなくし、経営自体が厳しい状況に追い込まれます。そんな激動の時期に、衰退してゆく有田焼の優れた技術と作風を復興させようと尽力したのが、近代の柿右衛門や今右衛門で、その時代を30年以上、研究し、作品を蒐集しているんです」と井村さん。
「井村美術館」には、有田美術陶芸の復興に尽力した十代今右衛門以降、歴代柿右衛門の作品、約50点が展示されています。
「わ~この絵の色使い優しくてすてき~」とミモロが興味を示したのは、十二代柿右衛門の「濁手 色絵草花文蓋物」と「濁手 花鳥文花瓶」です。
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「こういうのお家にあったら素敵だね~」と想像。あの~家のどこで使うの?
「美しいものをたくさん見て、生活の中にも美しいものを置くことはとても大切なことですよ~」と井村さん。
「はい、もっといろんな素晴らしい作品を見てゆきます」と、目を輝かすミモロです。
「じゃ、今日は、展示スペース以外のコレクションルームもご案内しましょう」と井村さん。美術館からビルの2階へ上がります。
そこは、きらびやかな別世界・・・「わ~豪華なものがいっぱい~」と、ミモロはビックリ。
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オールドバカラをはじめ、美術館にも展示されるような貴重な品々がいろいろ。
美術館を訪れて、希望があれば、案内してくださるそう。
「こんなに身近にすごい作品見られるのってすごい~」と感激するミモロ。
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「さわってもいいの?」と恐る恐る手をのばすミモロ。「はい、特別ね…」
「これ可愛い~」とミモロが一番気に入ったのは、エジプトの美術館のミュージアムグッズのネコ。
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素晴らしい美術品も、ミモロには、「ネコに小判」でしょうか?「違うもん、美しいものは、ちゃんとわかるよ!失礼ね!」とちょっと膨れます。
美しいものに出会うひととき・・・ぜひ「下鴨神社」参拝の時、足を延ばしてはいかがでしょ?ギャラリーにも素敵なものがいろいろ。そちらもお忘れなく覗いてください。
*「井村美術館」京都市左京区下鴨松原町29 075‐722‐3300 開館時間11:00~17:00 水曜休館 入館料500円
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