ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

2022年の山鉾巡行復帰を目指す「鷹山」。宵宮の日にめぐる町。

2018-07-26 | 祭事・神事・風習

「祇園祭」の還幸祭も納められ、ぐっと静かになった京の町。「宵宮の日のこと、お話したい~」というミモロ。
では、今日は、宵宮の日に「大船鉾」でのご奉仕の後めぐった町のお話を…。

後祭の山鉾は、全部で10基。今年は、あまりに暑かったので、ミモロは町歩きができませんでした。「だって命にかかわる危険な気温・・・って言われたし、全身毛皮だから大変なんだ~」と。ミモロ同様、今年の猛暑は、近郊の人たちの足を鈍らせたり、また「花傘巡行」が中止になったり、予想外のことが起こった「祇園祭」でした。

「でも、やっぱり、ちょっと町歩きしよう~。あ、橋弁慶山だ~」。ここは常に後祭で1番先頭を進む山。
 「弁慶と牛若丸だ~」

「次行こう~」トコトコ町歩きをして「鯉山」のそばに来たとき・・・「あ、すみれさんだ~」宝塚の男役のような月城すみれさんは、関西では有名人。
特に宝塚のメンバーやファンには大人気で、「すみれさんに出会うといいことがある」と噂される人。「あれ~ミモロちゃん…」そう、実はすでにミモロとはお友達なのです。日本酒のお店でPRのお手伝い?

「これから、山鉾見て回るの~じゃ、またね~」とお別れして、まずは「鯉山」の町所へ。
 大きな鯉と16世紀のベルギー産のタペストリーが有名です。

「ここは黒主山~。お詣りしていこ~」
 大きく反り返った大伴黒主が山桜を仰ぐ姿です。

町歩きをしていると~「ミモロちゃん~」と呼ぶ声が。いつもブログを見てくださってる方。記念撮影もしました。
「会えてうれしい~」と一緒に・・・ 

さて、最後にどうしても訪れたかったのは「鷹山」です。
 
実は、まだここには山がありません。応仁の乱をはじめ、たびたび焼失。そのたびに再興されたのですが、文政9年(1826)巡行中に激しい風雨で懸装品を損傷し、町会所にて「居祭(いまつり)」という巡行せずにお留守番することに。さらにその後の大火で3体のご神体は無事だったものの、山本体を焼失し、近年は、「休み山」となっていたのです。

そこで「鷹山保存会」は、休み山になってから200年後の復興を目指し動き始めました。
昨年から町会所も復活し、ご神体の拝見やオリジナルグッズの販売が始まりました。

2022年の巡行復帰を目指し、保存会の方々やご町内の方々などがご奉仕しています。
 
「ミモロ、大船鉾の復活、ずっと見てたの~。ホント感激しちゃったよ~初めて巡行見たとき~。だからがんばってね~」と。「はい、がんばりますよ~楽しみにしててくださいね~」
本当に、巡行への復帰が楽しみな「鷹山」です。

「ここのおみくじかわいいんだ~。もうミモロ、昨年買ったもんね~」
 ご神体にちなみ犬、鷹、粽の3種類。

「クマちゃんもいる~」

ここでミモロが興味を抱いたのは、食べられる粽です。
 
「厄除け粽もいいけど、こっちもいいね~」と食いしん坊のミモロ。

山鉾巡行を終え、今も、祭りの興奮が残る京の町です。


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いよいよ「祇園祭」の終盤へ。後祭の山鉾巡行。都大路を海のように進む「大船鉾」

2018-07-25 | 祭事・神事・風習

7月24日は、祇園祭の後祭の山鉾巡行の日。ミモロは、9時頃に、御池通と新町通の交差点に到着しました。
「もう山鉾、この道を通って、御池通に並んでるみたい~」到着したときは、「南観音山」の辻回しが行われていました。
  
この日も37度を超える猛烈な暑さ。でもわずかに風があり、暑さに少し馴れたためか涼しく感じることも。
「今日は、山鉾10基だから、巡行早く終わるね。見物人も楽かもね~」とミモロ。
そう前祭の山鉾は、23基ですから、その半分以下。巡行の時間もその分短縮されます。

「あ、もうすぐ大船鉾がやってくる~!」とミモロはワクワク。昨日、ご奉仕した鉾で、顔見知りもいっぱい。
「あ、龍頭!」
狭い新町通を経て、顔を出した龍頭。いよいよ広い大海に船出するときを迎えます。

「すご~い!カッコイイ~」とその姿に見惚れるミモロです。

後祭、いいえ、祇園祭の山鉾巡行のしんがりと務める「大船鉾」。その堂々とした姿にひときわ人々の歓声が上がります。


「まるで海を進んでみるみたい~」とミモロ。「大船鉾」のご祭神は神功皇后。戦いに勝利し、戻る船なのです。

「大船鉾」の復元と共に始まった、平成25年以来の後祭の山鉾巡行。「楽しみ2回になったね~」と祭り好きのミモロ。
後祭で、唯一の鉾が、「大船鉾」なのです。

辻回しを終えた山鉾は、御池通に揃い、そこから河原町通、四条通を経て、それぞれの町所に戻るのです。
「前祭と逆の方向、時計回りに進むんだよ~」とミモロの説明。


巡行を蔭で支える多くの方々。辻回しのポイントには、円滑に山鉾が回るように水が道路に巻かれます。
 「熱中症対策のお水かと思った~」とミモロ。巡行の行程には多数の警備のための警察官が配置されていますが、この夏は、熱中症の監視にも目を光らせているようです。

「あ、信号もとに戻してる~」狭い新町通では、信号機は巡行の妨げにならぬよう、方向を変えられます。それの復元作業です。

「囃子方の子どもたちもがんばってるね~」強い陽射しがもろに注ぐ鉾の上。沿道では、彼らを見守るママたちの姿が。
 
祭りは、男性が表に出て行うもの。でもその陰で、支える多くの女性たち。女性の助けあってこそ、できる祭りでもあるのです。


ゴロゴロゴロ~「大船鉾」は、順調に進み、烏丸通を通過。
「龍くんも嬉しそうだね~」。2年ぶりの龍頭の巡行、さぞやうれしいことでしょう。

京都市役所の前では、巡行の順番が正しいかをチェックする「くじ改め」が行われます。
 
「鯉山」のくじ改めに出会ったミモロ。若者が凛々しい姿でくじ改めに望みます。
無事に納め、扇で山を呼びます。
再び動きだした「鯉山」です。
10基の山鉾が次々に都大路を進みます。 

「もうお祭り終わっちゃう~」と寂しそうなミモロ。
夕方には、神輿が神社に戻る「還幸祭」が行われます。

もういいの?「うん、十分お祭り楽しんだ感じ~」と。さすがに猛烈な暑さゆえ、これ以上、いられないミモロでした。


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祇園祭の後祭。「大船鉾」でご奉仕。粽や扇子などの授与などを担当するミモロ

2018-07-24 | 体験

「祇園祭」の後祭の最終日である宵山。ミモロは、朝から浴衣を着て新町通にある「大船鉾」の町所に向かいました。
 
参拝者を迎える前に、「大船鉾に上がっておこう~」と、ボランティアの特権で誰もいない鉾へ。
まずは、町所の2階の座敷に。ここには、昨年鉾の先頭を飾った江戸時代に作られた「大金幣」が。


「大船鉾」では、龍頭と大金幣が年交代で登場します。今年は、平成28年に「瀧尾神社」の御寄進により復元された龍頭の番です。

「鉾にも乗ろう~」と、2階から鉾へ移ります。
  
船の形をしている鉾。「なんか本物の船に乗っているみたい~」

「この布は、鉾の上で祇園ばやしを演奏する囃子方が捕まるところだよね」とミモロもつかまってみました。
「いいなぁ~動く鉾に乗れるなんて~」と羨ましくてたまらないミモロ。でも女の子は囃子方になれません。もちろんどこの鉾や山にも女性は乗ることが歴史的に許されていないのです。

「わ~高い~」下を見るとその高さがわかります。2階以上の高さです。
 

2階には、鉾を飾る懸装品が展示されています。
宝暦年間(1751~1764)に西陣で作られた前掛や文政年間(1818~1831)の天水引などを近くで見ることができます。
 
神功皇后をご祭神にする「大船鉾」は、嘉吉元年(1441)に建立されたとも。応仁の乱、天明の大火で焼失したものの再建されてきました、そして禁門の変で焼失した後は、平成26年に再建されるまで、鉾は巡行に加わることができませんでした。鉾を有する四条町の人たちをはじめ、多くの人の尽力で再建にこぎつけた鉾なのです。

「ミモロちゃん、打ち合わせの時間ですよ~」「は~い」とミモロは、「NPO法人 京都の観光文化を考える会 都草」の会員のみなさんとボランティアをしているのです。
  
ミモロの最初の仕事は、「厄除け粽」の授与。粽を紙袋に詰めて並べます。
「これで準備完了!」
さらにオリジナル手ぬぐいや扇子などもテーブルに・・・。
 
「お客様来ないかな~」と準備万端で待機します。


「あ、ミモロちゃん…ここでお手伝いしてたの~。会えるの楽しみにしてました」と、いつもブログを読んでくださる方々が次々に…。
  
「わ~暑い中、来てくれてありがとう~」とミモロはうれしくてたまらないよう。

ミモロのいるテントは、時間と共に気温が上がります。「暑い~」。この日も猛暑が容赦なく京都を襲います。

「お水飲んで~。ヒエピタつける?」と、熱中症対策は怠れません。

やがて交代でお昼をいただくことに・・・。「冷たいお茶が美味しい~。わ~今日はちらし寿司だ~」
 

30分ほど休憩したミモロは、再びテントへ。「粽どうですか~」と通る人に呼びかけます。でも、昼間は、猛烈な暑さ、昨年より人出が少ないよう。それでも呼びかけるミモロでした。
「粽どうですか~」

「ミモロちゃん次は、町所の中に入ってください~」持ち場のチェンジの時間です。今度は、町所で参拝者の案内や鉾に上がる人の誘導係です。
 
「あ、大河君~」囃子方に5年前から参加している男の子。「わ~大きくなったね~」もう中学生。
「ミモロちゃんは変わらないですね~」「うん・・・」

「暑い~」室内ながら空気が動かないので、暑さはさらに厳しいものが…。
「ここ涼しい~」と冷風が出る場所で・・・ 「う~風の勢いが強すぎて、息ができない~」

午後16時、ミモロのご奉仕の終了の時間です。「今年もお世話になりました~。またね~」と挨拶して、ミモロは後祭の山鉾が並ぶ町へと向かいました。


24日は、午前中に「山鉾巡行」が、そして夕方から神輿が八坂神社に戻る「還幸祭」が行われます。
「もうすぐお祭り終わっちゃう~」とちょっと寂しいミモロでした。 


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「祇園祭」の「後祭」。再び立ち並ぶ山鉾。心ワクワクの曳き初め

2018-07-23 | 祭事・神事・風習

「わ~いよいよ祇園祭の後祭りだね~」と、ミモロはまた四条通から新町通に向かいました。
そこには、「後祭」の山鉾がすでに姿を見せています。
「北観音山」「南観音山」

「後祭って、八坂神社のお神輿が神社に戻る還幸祭のために町を清めるんだよ~」とミモロ。
24日に行われる「山鉾巡行」は、全部で10基の山鉾が、御池通から河原町通、そして四条通を巡ります。
「前祭の山鉾巡行とは逆回りなんだよ~」。すでに7回祇園祭を見ているミモロです。

ミモロが訪れたのは、山鉾の曳き初めの日。この日だけ、だれでも山鉾の綱を持ち、曳くことできるのです。
「本番は、女性は触っちゃいけないの・・・。ミモロも女の子だからダメなの~」

すでに山鉾の周囲には、大勢の人たち。15時に3基の大きな山鉾が一斉に動きます。
「あ、ミモロちゃん、久しぶり~」「あれ、元気だった~」と、写真家のお友達。
今は、他のお仕事も忙しいそう。

「もうすぐ始まるから、ミモロ、大船鉾に行かなくちゃ…またね~」とミモロは、四条通の南側に急ぎます。

「わ~大船鉾だ~」1年ぶりに目にする雄姿。「かっこいい~」と思わず・・・

5年前から山鉾巡行に復活した大船鉾。ミモロは、その姿が復活する前からボランティアでご奉仕している鉾。
「だから思いもいっそうなんだ~」とミモロ。

いよいよ曳き初め。お浄めが行われます、

「わ~もうすぐ出発だ~」ミモロは、綱を握ります。


この瞬間がワクワクするところ。船の形をしている「大船鉾」は、まるで海に出るように、町会から離れてゆくのです。
先頭の音頭取りさんの掛け声で、ギーっと大きな車がきしむ音を出しながら、ゆっくりと進みます。
「かっこいい~、今年も後祭が始まった~」
ミモロは、綱を少し握った後、「大船鉾」の船出は見送ります。
 

「あ、ミモロちゃん、今年もよろしくね~」と毎年、ボランティアのお世話をしてくださる囃子方のお友達。
「こちらこそ~」
「ミモロちゃん、ベテランだから・・・」「うん、任せて~」

「大船鉾」は、新町通の「南観音山」「北観音山」と共に、ゆっくりと進んでいます。

「これ試運転だから、またいろいろ調整するんだって~」すべて縄で結んで組み立てられる山鉾。毎年、微妙に動きが異なるのだそう。それを見極め安全に巡行へと導くのが、大工方のお仕事です。

さて曳き初めは、四条通をちょっと超えると、今度はバックで、町所に戻ります。「あ、戻ってきた~」
  
ミモロも再び、ちょっと綱を握ります。

「本番が楽しみだね~」とミモロ。

23日の10時から16時までミモロは、「大船鉾」でご奉仕をします。ぜひ会いに来てください。 

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京都の老舗和菓子店が、技を披露する「菓匠会」。明治から続く歴史ある催し

2018-07-22 | イベント

7月の京都は、「祇園祭」を中心に、さまざまな催しが行われます。そのひとつが「八坂神社」で行われる、老舗の和菓子店がそれぞれの技を披露する「菓匠会」です。
 
今年も、ミモロはお友達に誘われて会場を訪れました。

 
この「菓匠会」の歴史は古く、禁裏や神社仏閣との結びつきの中で発展した京菓子「上菓子」の江戸時代から続く技を後世に伝えるために、もともと江戸時代、幕府の要請で結成された「上菓子屋仲間」に、そのルーツがあります。
明治時代になり、天皇が東京に移られ、それと共に、「上菓子屋仲間」は解散を余儀なくされました。
しかし、京都に残り店を構える老舗和菓子店が、伝統の技を守るために新たに結成したのが、この「菓匠会」です。

以後、「菓匠会」に加盟する20店舗の老舗和菓子店は、毎年、その年のテーマに沿った和菓子を出品し、それぞれの技を披露し、互いの技術を高めあっているのです。

「今年のテーマは、伝統だって~」。ミモロは会場内に展示された美しい和菓子をひとつひとつ見てゆきます。
  
 
「みんなキレイ~和菓子って美しいね~」といいながら、その姿を愛でては、内心「美味しそう」と思うミモロです。

「ミモロちゃん、こんにちは~。今年もいらしたんですね」と四条通の西に位置する「亀屋良長」のご店主。
 
銘水で知られる醒ケ井に店を構える老舗。その水を涼し気に表現したお菓子です。


他にも、それぞれの店らしい和菓子が会場を訪れる人たちを魅了します。
 

「なんか見てるばっかりで、お腹空いちゃった~」といいだしたミモロ。
「では、お茶とお菓子をいただきましょうね」とお友達。「うん!」と元気よくお返事。

お茶券をもらったミモロは、会場に用意された数種類の和菓子からひとつ選んでお茶と共にいただきます。
「ミモロ、これにする、大きいからたくさん食べれる~」と、青竹に入った水ようかんを選びます。
 
「あ、そっちのも美味しそう~」とお友達の和菓子を横目で…「こっちも食べる?」「うん、食べる!」
 
お友達の和菓子もパクリ。

猛暑の京都の祇園祭。「暑くても、この催し楽しみなんだ~」と。今年も大好きな和菓子をいただいたミモロでした。


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