その花の名は「ミヤマハナシノブ」
「ハナシノブ」なんて、人を悩ませる名ですね。恋心をくすぐる「忍」の名が花にもつけられてあるんですね。
深山に咲く花として知られる「ミヤマハナシノブ」、めったにお目にかかる事はありません。名前のように花は目立たない控え目な色姿をしています。ハナシノブに会うために苦労してようやく撮影できたという人がいますので、このたび案内を受けてミヤマハナシノブに出合えたのは幸運の何物でもありません。案内して戴いたH先生に感謝しています。何せ出会えるはずもない花に出合えたのですから・・・。
花姿から名前が付けられたもののように思われますが、本当の名前の由来は、「シダ類の一種の「シノブ」と似た葉を有している事から名が付いた」とか、言います。
えりも町の百人浜の山手側沢沿いを深く入り込み「クリンソウの群落」の撮影に6月8日(平成26年)朝出向いた折、サクラソウの驚くほどの群落に驚きながらも、更に奥の横の沢に入ると何株ものミヤマハナシノブが満開に咲いていたのです。
咲いている姿の一部を切り取って見ますと「ハナシノブの名」にぴったりの花姿です。
花の咲いている姿の一部を切り取ると(撮影すると)ハナシノブの名そのものの姿でした。 後で思うと、丹念にハナシノブその姿を角度を変え、光りの工面をし、ミクロでも、カメラを変えてでも撮影してくれば良かったのではないかと当日の撮影状況を思い返しております。まだもう一台のカメラには何枚かの写真が有るのですが、パソコンの容量が一杯となりパソコンに呼び込めないでいます。
また、接写用にとカメラを新調したものの、沢の中に入るので荷物(重荷)になる事を考えて持って行かなかった事を今残念なことをしたと思い返しております。
ついでにH先生が書かかれている文の一部をそのまま引用してみます。ハナシノブの仲間には、山地のやや湿った岩地にはエゾハナシノブ、礼文島の草原に生える樺太ハナシノブ、道東の湿原にはクシロハナシノブ、そしてミヤマハナシノブがあるとしています。
H先生は幌加内町の三頭山で9月28日に撮影した様子を冊子に紹介していますが、今回はえりもの町で6月8日に満開でしたので、場所により開花時期が大きく変るのです。
ミヤマハナシノブを無意識にワァー咲いているとシャッターを切ってしまいました。こんなにびっしり咲いていたのではハナシノブの名も台無しです。一部を切り取り写真にした方がこの花らしくなります。花意外に葉を見るとシダの葉のような葉を付けています。これがハナシノブの名の起源と言います。