ナナカマドの実の赤さに心が清められます
秋、日当たりの悪い所のナナカマドは、早々に実を落とし、散策路にバラバラに落ちて足元から秋を知らせてくれます。
札幌の街路樹にはナナカマドが多く植えられています。山の中とは違い日当たりが良いので見事に実を付け綺麗です。
夏のはじめに白い花の塊が咲きますが、葉の陰になって目立ちません。身近で花を見れば白色の可愛げな花がかたまって咲いて綺麗です。
ナナカマドの木は七度カマドにくべても燃えきらないと云うので名前が付けらたと聞まました。木の質は固く、根元で枝分けしようとしてもなかなかできません。それほど固いのです。
我が家のある道路には道幅が狭く街路樹を植えるスペースがありませんので、すぐ隣の道路まで出掛無ければ見れません。そこには長い距離渡ってナナカマドが植えられています。そこに出向いてこの季節のナナカマドの写真を撮って来ました。
今ナナカマドの葉は7割程度が赤く染まっています。もちろん実は真っ赤です。ナナカマドは秋を知らせてくれるばかりでなく、眼に潤いを与えてもくれます。
赤いナナカマドの実の中にハチロベーの姿があります。
雪が降ってもナナカマドの実は落ちず白い帽子をかぶった赤ちゃんみたいで雪に映えます。2月・3月迄も赤い実が残っています。
かって、エゾノウワワミズザクラを調べていて、エゾノウワミズザクラはアイヌ語で「キキン」と云う事が分かりましたが、ナナカマドも「キキン」というという事も知りました。
別な話になりますが、かつて道新(北海道新聞)にナナカマドの特集が組まれていて、人が食べないナナカマドの品種改良に取り組んでいるという人の紹介をしておりました。人が食べれる様に柔らかく作ろうというのでしたが、その後どうなったのか知りません。