「桑の葉 桑の実 これ美味」
家の周りにある桑の葉、モミジの葉、白樺の葉をテンプラ揚げにして食べたことがあります。その中で、一つだけ美味なものがありました。
それが、桑の葉のテンプラ揚げです。草木の葉はどれを食べても美味しいわけでなく、毒草でない限り食べられますが、向き不向きがあるものなのです。三つの中でまずいのは白樺の葉の揚げ物でした。
桑はお蚕さんが食べる物なので、揚げ物にしても結構美味しいものに仕上がります。出来上がった揚げ物を食べると、ふあーつとした桑の香りが口の中に広がります。むかしから桑の葉は健康に良いとされ、煎じて飲み物にしていますので、テンプラ揚げにして食すると健康に良い事は間違いありません。
何度か桑の葉を揚げ物にして食べたことがあります。出来るだけ枝先の柔らかい葉の部分がよろしいかと思います。他に身近なトマトの横枝、ヤマブドウの新芽、ドクダミの新芽なども揚げ物にして食べて見ましたらこれらもなかなかの仕上がりとなります。
大学時代の古文を教わった竹下一馬教授が何度も繰り返し話されていたことが印象的でした。先生は肉の料理が嫌いらしく、旅先では肉の料理はいらない、柿の葉を揚げて出してくださいと頼んだそうです。柿の葉のテンプラ揚げは食べたことはありませんが、柿の葉にも貴重な栄養元が含まれているのかも知れません。
そして、桑の実ですが、沢山取れれば焼酎に付け込んでも良いのですが、ケーキの飾りにしたり、ジャムにも出来ます。多量に取るのは苦労ですから、まずは枝からもぎながら桑の実を食べるのが一番です。先日再び桑の実を食べに出向いたのですが、桑の実を短時間で取ることに成功し、ラビ妻へ持ち帰りました。むかしを思い出しながら食べていました。桑の実は健康にもよさそうです。
カムイラビットの庭には大きな桑の木が成長し、一階の屋根までにも枝は届いています。いつどこから舞い込んできたのか不思議ですが、多分鳥の糞に含まれて庭に生きぶいたものと思われます。桑の実の中に小さな種が含まれていますが、よく木にまでになったと感心しています。
家では、枝ごと採取し葉を乾燥し煎じて桑の葉茶を飲んだりもします。