「蠅取りガラス器」
この頃は長い事使った覚えはないのですが、戦後でしょうか、昭和20年代にガラスで作られた「蠅取り器」がありました。私の小学校4年生の頃でした。
蠅取り器は、魚を取る仕掛けの「ドウ」を蠅取りに応用したようなものでした。
匂いに誘われた蠅が器の下に入り、飛び上がったところ外に出れず、もがいている内にまわりの水に入りおぼれ死ぬという具合です。
蠅取りガラスの器(蠅取り仕掛け)
私は当時毎朝小さな滝の下に魚取りの仕掛けをかけていて、かかった小ブナを蠅取り器の周りの水に放し飼っていましたので、おぼれ死んだ蠅は小フナの餌になっておりました。
この「蠅取りガラス器」はその後長い事見ることはありませんでした。ガラスで出来ていたので壊れやすかったことが姿を消したことにつながったのでしょう。
この蠅取りガラス器がこの度アイヌ語地名研究会「アイヌ語地名探訪」の下調べに出向いたおり、「浜益郷土資料館」(石狩市)にて、この器を見つけたのです。
懐かしく昔を思い出しました。同年代の人も使用したと見えて話が合いました。