「裾合平の夏はチングルマの白花の絨毯 9月中旬はチングルマの赤絨毯」
まだ私が若い時、黒岳、旭岳、赤岳、御鉢巡りなど大雪山には良く親しみました。
山には魅力があります。
旭岳の裾野に「裾合平」があって遊歩道に沿って行くと素晴らしいお花畑に出会えます。
突き詰めて路を進むと「中岳の露天風呂」があり、浅いながらも湯船につかることが出来ます。
岳(山)から登山者があっという間に降りて来るので、路沿いの露天風呂はあまり気持ちの良いものではありません。
危険を感じてラビ妻は露天風呂には入りませんでした。その時も何人か山から下りてきました。やれやれです。
遊歩道は今では整備されいますが、一度目に訪れた時は、登山者が踏み荒らした路が雨水の流れで深く削られ、登山者と自然の雨の自然破壊が大層進むのには驚きました。
裾合平の魅力は、行く道々のまわりの高山植物に脅威の目を見張ります。
夏(7月)には足元にピンクのエゾコザクラがずうっと咲き乱れていますし、旭岳の裾野には、それは驚くほどのチングルマの白い花が群生し咲いていました。
7月はチングルマの花の「白いじゅうたん」の様です。
それだけで終わりかと思っていましたら9月中旬にはチングルマの葉が赤く色づいて、「赤いじゅうたん」が一瞬の輝きを放ちます。
裾合平まで登山するのかと思っていたのですが、だらだらだらと長い路を進み、わりかし楽な大雪山の山の観光です。
長い距離を歩くのですが、登山グループと云うか、登山学校の訓練と云うかあっと云う間に現れて、あっという間に去っていきました。
何処が面白いのか分かりませんが、登山のスタイルにはいろいろ形あるものなのですね。あれって楽しいのでしょうかね?
※ チングルマは低木の高山植物で、大雪山系では雪解けととともに7月に可憐な白い花を咲かせます。花はあという間に散り、綿毛が風に揺れる様になります。
綿毛も魅力的です。
9月には秋の気配となり、9月には葉が葉が赤く色づきます。これも一瞬で9月中旬を過ぎると初雪が降り出します。
※ 裾合平は大雪山系の主砲・旭岳(2291m)の北側の地。裾合平のチングルマの美しさは世界一という人たちがいます。