「猫の詩 猫も可愛いが 詩もまた面白し」
田舎の猫は人なれしているものが多いが、札幌の猫はそうはいかない。
こちらもしゃがんで おいでおいでをするが、いっこうに近づいてこない。さっさと逃げて行ってしまう。
札幌の猫にとっては 人は危険な存在なのだろう。
田舎で勤務していた当時はよその家の猫が我が家によく遊びに来てくれていたのに、札幌ではそのような猫は一匹として現れない。
猫を飼うにはネコの一生を確保してやらねばならぬので ネコは好きでも飼うまでには至らない。
猫好きな知人の池さんは 飼っていた猫が家から出て行ったまま戻らぬので、「訪ね猫」の張り紙をしたり、もしかしたら戻って来るのではとドアーを少し開けたままにしていたり、まわりを何度も何度もみてまわったりしていました。
この猫はとうとう戻らなかったそうです。
車に跳ねられたのかも知れませんね。
☆道新聞を見ていたら「猫の歌」が載っていました。心温まる猫の詩なので何点か次に紹介しましよう。
〇 野良猫にエサやらないでの張り紙を野良猫じっと見つめいるなり
岩城 英雄
〇 雨傘のしずくを舐めて家猫が確かめている本物の雨
風花 蝶
〇 本の山崩れてよけて歩く猫ももういない部屋夜が明けゆく
佐藤 綾子
〇 抱き寄せてキスした君が抱き寄せてキスした猫は股間を舐める
円満
〇 「迷い猫探しています」の張り紙を見つめる人の背に鈴が鳴る
ひおり
私もひと詩
〇 ニャーニャーと横すり抜けて猫まっしぐらに我が家に向かう
いさお
ネコは家につく、イヌは人につくというが本当だと体験した 出勤の朝の事でした。
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