黒くてコロンとした姿の「クマンバチ」は、正式には「マルハナバチ」と言われる蜂です。羽音が大きいので、慣れない人は危険を感じ恐ろしいと思う人もいますが、スズメバチと違い性格はおとなしく、人に害を与える事はけしてありません。昔はクマンバチと言っていたのですが、今ではマルハナバチと新聞で報道されています。
これは赤平市に住んでいた時の話ですが、街の裏手の山のモエレ公園に春に出掛けました。丁度イタヤカエデが花を咲かせる季節でしたが、散策路を奥に進むと何か飛行機が飛んで来る様なブンブンという音が近くから聞こえてくるのです。何の音かと音の方に耳をかた向けると、それはイタヤカエデの木の花にクマンバチが群がって蜜を吸っているのでした。
幾本ものイタヤカエデがありましたが、どの木からも羽音が聞こえてくるのでした。イタヤの花は葉に隠れて目立たないのですが、蜂にとっては蜜の詰まっているよい匂いの花なのでしょう。
終戦後の話(小学4年生の時)ですが、近所の農家で路沿いに列状にヒマワリを植えておりました。ぽっかりと黄色い花が開いたヒマワリの花にクマンバチが蜜を吸いに沢山来ていました。この蜂の羽の部分を捕まえ、ハチの胴体を割ってそこに蓄えられた小さな蜜の袋の部分をなめる(飲み込む)のです。今思うと少々かわいそうでしたが、子供なりに蜜を食べる楽しみにしていました。
これは別な話ですが、オホーツクの紋別市に住んでいた時のことです。春のエゾエンゴサクの咲く森に入った事があります。ここに「クマンバチ」がむらがっていました。コロンとした重みのあるハチに蜜を吸われるエゾエンゴサクは茎が折れんばかりにしなり花を垂れさげていました。幻想の世に出会ったかのようなクマンバチの数・姿とエゾエンゴサクの群落でした。エゾエンゴサクも蜜の豊富な花なのです。
昔からエゾエンゴサクには蜜があり、花を折り取っては花から蜜を吸ったものでした。これはクマンバチと同じです。
近年はハウス内の受粉作業に野生のマルハナバチでなく、人口の巣で飼育出来て扱いやすい外来の「セイヨウオオマルハナバチ」を利用していますが、ハウスから逃げ出して野生化し、わずか20年ばかりでほぼ全道に広まってしまいました。昔の黒い縞模様のクマンバチが急に減ってきて、北海道の自然に変化をきたしてしまっています。
これは赤平市に住んでいた時の話ですが、街の裏手の山のモエレ公園に春に出掛けました。丁度イタヤカエデが花を咲かせる季節でしたが、散策路を奥に進むと何か飛行機が飛んで来る様なブンブンという音が近くから聞こえてくるのです。何の音かと音の方に耳をかた向けると、それはイタヤカエデの木の花にクマンバチが群がって蜜を吸っているのでした。
幾本ものイタヤカエデがありましたが、どの木からも羽音が聞こえてくるのでした。イタヤの花は葉に隠れて目立たないのですが、蜂にとっては蜜の詰まっているよい匂いの花なのでしょう。
終戦後の話(小学4年生の時)ですが、近所の農家で路沿いに列状にヒマワリを植えておりました。ぽっかりと黄色い花が開いたヒマワリの花にクマンバチが蜜を吸いに沢山来ていました。この蜂の羽の部分を捕まえ、ハチの胴体を割ってそこに蓄えられた小さな蜜の袋の部分をなめる(飲み込む)のです。今思うと少々かわいそうでしたが、子供なりに蜜を食べる楽しみにしていました。
これは別な話ですが、オホーツクの紋別市に住んでいた時のことです。春のエゾエンゴサクの咲く森に入った事があります。ここに「クマンバチ」がむらがっていました。コロンとした重みのあるハチに蜜を吸われるエゾエンゴサクは茎が折れんばかりにしなり花を垂れさげていました。幻想の世に出会ったかのようなクマンバチの数・姿とエゾエンゴサクの群落でした。エゾエンゴサクも蜜の豊富な花なのです。
昔からエゾエンゴサクには蜜があり、花を折り取っては花から蜜を吸ったものでした。これはクマンバチと同じです。
近年はハウス内の受粉作業に野生のマルハナバチでなく、人口の巣で飼育出来て扱いやすい外来の「セイヨウオオマルハナバチ」を利用していますが、ハウスから逃げ出して野生化し、わずか20年ばかりでほぼ全道に広まってしまいました。昔の黒い縞模様のクマンバチが急に減ってきて、北海道の自然に変化をきたしてしまっています。
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