「シマエナガ この寒さの中で春を楽しむ」
今、野鳥写真家の中でシマエナガが人気の様です。
愛らしい目、小柄な姿、その動き、限られた林にしか見られない、なかなか遭遇できないなどシマエナガはこの頃人気絶頂です。
春になると私は春の風物詩に「イタヤノ蜜採り」のことを思い出します。
かた雪踏んで林に入ります。木の中からイタヤカエデの木を見つけ、鋸で傷をつけそこにストローを付け、イタヤの蜜を集めるのです。これは戦時下や戦後の砂糖が無かった時代にした郊村で見られた風景です。
カエデの樹液は今でも採取しているところがありますが、これは今では「メープルシロップ」として貴重品となっています。
このような事を思い出す事がこの頃私にありました。
親しくしているFさんから10数枚のシマエナガの写真のデーターが届き、その中の5枚ほどにシマエナガがホバリングしながらつららの水を飲んでいる姿なのです。
話をお聞きしますと、そのつららはイタヤカエデの液汁がつららになっていて、シマエナガはその蜜をすすっているのだそうです。
「甘い蜜ですので、この季節のシマエナガの栄養源になっているのでしよう」との事。最初にこの姿を発見したのはFさんで、写真を撮っているのを写真仲間に気付かれて、今では多くの人が撮影しているそうです。
この写真で、むかしのイタヤの蜜採りのことを私は思い出したのです。
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