ハリエンジュ(針槐)の花が奈良井川や田川の土手で咲き始めました。
このハリエンジュを幼少の頃は「アカシア」と呼んでいました。
現在の和名は「アカシア」の前に「贋」がつく「贋アカシア」となります。
古く治山、砂防などの用途で日本に導入されたようで、当時はアカシアと呼ばれていました。
このアカシアを日本で最初に砂防樹種に導入した場所が松本市内にある牛伏寺川流域との事です。(牛伏川フランス式階段工)
砂防樹種として導入されたニセアカシア(ハリエンジュ)ですが、周囲の植生を駆逐し、高木になると下草が絶えて、自分自身も倒れやすくなり、かえって土壌を軟弱にする弱点が出てきてしまい、最近はナラやクリなどの在来種に植えかえる林相転換が進められているところが多いようです。
なお、日本生態学会はニセアカシア(ハリエンジュ)を日本の侵略的外来種ワースト100に選定しています。