「がーた」は「外側」や「周囲」の意。
例文
「がーた の いけん に ふりまわされる なよ」=「周囲の意見に振り回されるなよ」
「いえ の がーた の くさとり を いちにちがかり で やった」=「家の周囲の草取りを一日がかりでやった」
「まつもとぼんち は がーた を きたあるぷす や ちくまさんち に かこまれてる」=「松本盆地は周囲を北アルプスや筑摩山地に囲まれている」
「あっこ の うち は にわ の がーた に さざんか うえて いけがき に してる」=「あそこの家は庭の周囲に山茶花を植えて生垣にしている」
「まつもとじょうほんまる は がーた を うちぼり と そとぼり と そうぼり に かこまれて いる」=「松本城本丸は周囲を内堀と外堀と総掘りに囲まれている」
「おらとこ の がーた は たんぼ ばか だもんで たうえ おわりゃー まいにち かえる の がっしょう きく こん が できる じ」=「我が家の周囲は田圃ばかりなので田植えが終われば毎日蛙の合唱を聞く事ができますよ」
「家のぐるわを掃除する」=「家のまわりを掃除する」のような意味です。
塩尻市誌・松本市誌にも載っていませんでしたので標準語だと思っていました。
調べてみましたら朝日村村誌に「ぐるた」でのっていて「周囲」の意で、「ぐるわ」「があた」ともいう記述がありました。
我が家の松本弁の新たな発見になりました。
ありがとうございます。