しなしなの記録

 しなしなの趣味の記録です。洋楽カラオケ、郵便局訪問、川、猫など

駐車場案内システムの廃止を考える 松山市・浜松市・名古屋市

2009-12-19 08:18:42 | Weblog
 12月6日(日)から9日(水)まで、郵便局訪問で、松山市、浜松市、名古屋市に行きました。3市の共通点を発見しました。駐車場案内システムが廃止されていることです。案内板だけは残っていました。

 駐車場案内システムはITS(高度交通情報システム)として、多くの都市で導入されました。旧建設省が国庫補助事業としたことが多くの都市への導入を推進しました。私の住んでいる札幌市でも平成6年に導入されました。しかし、当初から、車が通過する時の一見では、内容がわからないなどの不評なシステムではありました。札幌市の場合、建設に15億円かかり、年間維持費が1800万円だったそうです。コンピューターなどの取替えが必要になったことから、平成19年に廃止されました。今では、路上に、そのようなシステムが設置されていたことを示す痕跡は、何もありません。「さっぽろパークナビ」として、インターネット上には残っていますが。

 トップの写真は松山市のものです。

 次の写真は浜松市のものです。


 次の写真が名古屋市のものです。


 駐車場案内システムを廃止したのは、ご紹介した札幌市、松山市、浜松市、名古屋市のほか、福島市、仙台市、高松市、豊橋市、山形市、岐阜市、倉敷市、広島市、熊本市、高知市など多くの都市で実施されています。設置された時期がいっしょだけに、機器の更新が必要となる時期も同じで、それに合わせて、ここ2~3年の間に廃止が相次いだようです。
 かつて、私はこのITS(高度交通情報システム)を研究するグループの一員だったことがありました。駐車場案内システムはITS(高度交通情報システム)でも、初期の発展途中のものだったと私は考えています。いまや発展した形として、GPS機能を内蔵したカーナビ(しかも音声ガイド)になっています。平成6年当時、今、高速道路料金所に設置されているETCなどは考えもつかないシステムでした。この世界の発展の進歩は飛躍的です。歴史的な役割を駐車場案内システムは終えたといえるのではないでしょうか。
コメント (10)
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