しなしなの記録

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北国の智恵 NO.7 ボランティアが除雪する消火栓

2010-02-14 06:43:34 | Weblog
 トップの写真のように札幌市の消火栓は原則、黄色に塗られています。全国的には圧倒的に赤なのではないでしょうか。札幌市でも、私が子供の頃は赤だった記憶があります。しかし、現在は黄色です。この理由は夜間や冬季間の歩行者接触事故を防止しするとともに、消化活動の際、目立つようにと黄色が採用されているそうです。
 下の写真は宇都宮市のものですが、雪の積もらない地域の大都市では一般に地下に消火栓が設置されているようです。



しかし、1m近くの積雪がある札幌市では、雪に埋もれてしまい、掘り出すのがたいへんです。また、消火栓を掘り出すとそこだけ、穴になり、車がハンドルを取られる、歩行者が転倒する等の事故になってしまいます。そこで、地上式の消火栓が採用されています。札幌市内には、17,231基(H21.10.1現在)の消火栓があります。これらが地上に立ち並んでいるため、夜間や冬季間は歩行者接触事故の可能性が高くなり、これを防止するために黄色にしたのだと理解できました。
 地上式消火栓は凍結防止装置が付いているのだそうです。なるほど、冬でも消化活動に使えるわけです。
 札幌市内には、17,231基もある消火栓ですが、冬場は除雪が必要となります。トップの写真も消火栓周りは綺麗に除雪されています。以前は消防署員の冬場の仕事(訓練の一環)でしたが、現在は多くのボランティアが行っています。平成20年度は7,100基がボランティアにより除雪されました。消火活動に必要な消火栓は地域で守るという素晴らしい北国の智恵だと考えます。
 トップの写真に何やら、青い札が付いています。拡大したのが次の写真です。



 豊平消防署からの感謝の言葉です。嬉しい対応です。ずっと、以前、手書きの文字で「消火栓の除雪、ありがとうございます」と書いた荷札が消火栓に付けられているのを発見し、除雪を行ってくれる方の心の暖かさ、またそれに答えた消防署員の感謝の思いに感動したことがあります。今は数が多いため、写真のような製品化されたものになっていますがこの心遣いは嬉しいです。

 消火栓は使われないのが一番です。日頃から火の用心です。
コメント
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