園長です。
牛の飼料から大量の放射性セシウムが検出されました。3月11日から4ヶ月以上たってからの検出に大きな憤りを感じます。我が家では「牛肉」はあまり口にすることはありませんが、焼肉、ステーキだけが牛肉の食べ方ではなく、いろんな料理にたくさん使われています。保育園では、子ども達の成長のために、牛、豚、鶏、魚を手を変え品を変え、いろんなメニューにして提供しています。福島発の放射能汚染なら産地を限定して受け入れ拒否も出来るのですが、飼料を通しての感染は防ぎようがありません。食肉業界は未曾有の混乱に陥っています。政府は「1回、2回食しても直ちに健康被害を及ぼすものではありません。」とあまり騒がないように躍起となっていますが、ちょっと前に散々私達が聞かされた「福島原発からの放射能は直ちに健康に被害を及ぼすものではありません。」という大本営発表と同じような感じがします。20年後、30年後のことは誰にもわかりませんが、政府の言葉を素直に信じている人は少ないのではないでしょうか。
牛だけなら・・・まだ予防線は張れますが、この稲わらが豚や羊、鶏までが食べていたらどうなるのでしょうか。考えると夜も寝られなくなりそうなので考えないようにしていますが、早くもとに戻って欲しいと思います。しかし、たった1箇所の原発が起こした事故はこれまでの私達の生活を大きく変えようとしています。便利過ぎる生活にピリオドを打ち、生活よりも心を豊かにしたいものだと思います。でも出来るかなあ・・・便利さになれた生活は、これまで私達の体をどのくらい蝕んできたのでしょうか。原発は怖いけれど、電気のない生活も大変そうです。
「脱原発」を宣言した管総理ですが、少しトーンダウンしたようです。電気は私達の生活を潤すばかりではなく、日本の経済活動にも深く関わっています。電気のない国には産業が育ちません。日本を支えてきた企業の国外流出も本気でささやかれているようです。福島から脱出ではなく、希望のない日本からの脱出です。やはりここは、原子力と再生可能な風力、水力などいろんな組み合わせを考えて、今のレベルを維持して言って欲しいものだと思います。これは政治家だけではなく、企業、日本人全体で考えていくべきだと思います。日本はこの先どのような道を進もうとしているのか、じっくり様子を見ていきたいと思います。