園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

信頼

2011-05-25 16:21:42 | 日記

園長です。

 最近、福島の原発事故発生直後の様子が、やっと小出しで出てくるようになりました。当時の東京電力や政府の情報がいかにいい加減で、根拠のない甘い予想だったのかがわかります。ただ、あまりに悲観的な正しいであろう情報を流し、パニックに陥ることも考えられるので難しいものはあります。しかし、戦時中の「大本営発表」の如く、悪い情報には蓋をして、都合のいいことばかり発表されても、何が本当なのかがわからないと逃げようにも逃げられません。まして、目に見えない放射能の脅威は、実際に体験してみないとわからないと思います。被災地の方々は本当に悔しい思いをしていると思います。それにつけても、政府と東京電力、加えて焼肉チェーンの食中毒を出した社長の会見などはあまりにも見苦しいと思いませんか。責任のなすあいは見ていて腹立たしくなります。国会中継を見ていると、この先生方は日本をどうしたいのかがわからなくなります。野党も与党も血迷っているとしか思えません。今こそ、与野党を乗り越えて国難を乗り切る時なのに、自分達の政権獲りゲームを楽しんでいるかのように見えます。管総理もあまり依怙地を張らず、誰かに任せてしまったほうがスムーズに進むと思うのですが・・・。民主党が政権を奪取したときの国民の信頼は、これまでの対応を見る限り、地に落ちてしまったような気がします。運が悪かったと言うよりも「顔を洗って出直して来い。」と言いたい気分です。

 さて、話しが大きすぎたのでここらで軌道修正します。「信頼」と一言で言うのは簡単ですが、一度信頼を失うと、がけを転がり落ちるように溝が深くなります。いったん信頼関係が崩れると修復には時間がかかります。私は、根がお調子者なので失敗をすることが数多くあります。冗談で言ったつもりが本気に取られたり・・まだまだ修行が足りないようです。つい最近も、先輩を前に大変失礼なことを言ってしまいました。そのときは自分が正しい・・・(今でも思っていますが)と思っていたのですが、相手が理解していないときは、それこそ話し合いにもなりません。少しずつ積み重ねてきた信頼関係が一瞬に崩れてしまいます。私のほうが引き下がらなければならない立場なのですが・・・。人間関係って本当に難しいですね。私も目上の人と話すときはもっと注意をして接しようと思います。先週は年下の相手に憤慨しました。「人との関わり」が幼少時に育たなかった結果だったのかも知れません。誰か私を見守る保育で鍛えなおしてください。

 

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山菜

2011-05-20 16:30:39 | 日記

園長です。

 22年度の決算もやっと終わり、少しだけ気持ちが楽になりました。3月4月のウソのような時間の流れが、やっといつもの流れに戻ってきたようです。

 この時期は、各種団体の会議や総会が目白押しで開催されます。地元開催の会議はあまり面白いものはありませんが、青森市で行なわれる会議にはなるべく参加するようにしています。真面目だからではありません。(きっぱり)実は、5月の中旬は八甲田経由の青森行きは、山菜の宝庫なのです。私がいつも行く場所は、道端です。山の中には決して深入りしません。だって「熊に注意」なんて看板があちこちに掲げてあるんですよ。車を降りて、すぐ採取できること。これが私の山菜取りのモットーです。

 場所は青森市の「モヤスキー場」の近くです。路肩に車を止めて、じっと目を凝らすと、ワラビがあちこちで土から出たばかりの頭をもたげています。皮靴を履いて、ジャケット、ネクタイ姿で山の中へ・・・。出始めのワラビはアクも少なく、味噌をつけてその場でかじると最高です。ワラビ独特のヌメリとほろ苦さ・・・。ビールがあれば言うことなし。でもビールは飲みません。だって仕事だもの。30分くらいあちこちを歩くとビニール袋が一杯になります。後は車に戻って、九戸町の「オドデ館」で買った「草木灰」をワラビの折口につけ、最後に全体にまぶすように振り掛けてワラビ採り完了です。

 うちに帰ってから、やかんにお湯をわかし、採ってきたワラビを大き目のボールに並べ、灰を少しかけてから、やかんのお湯(約80度)をワラビの上から満遍なく注ぎます。ちょうどお湯に浸るくらいまで注いだら、一晩ふたをして放っておきます。朝一番で水洗いしたら、太目のワラビを5,6本揃えて、4センチくらいに切りそろえ、かつお節をかけて、醤油をたらします。2,3本まとめて口へ放り込むと、適度な歯ごたえとヌメリが旬の味を届けてくれます。「生きていて良かった・・・。」と思う瞬間です。今年はことさらこの瞬間が待ち遠しい感じでした。片道95キロを青森まで好き好んでいくわけですが、全く苦にならないのはこういう理由があったからなのです。これからはフキがおいしくなります。山椒の若芽のてんぷらも最高です。春っていいなあ。自然はいいなあ。原発は怖いなあ。もっと自然を大切にしたいものです。

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悲しい出来事

2011-05-10 17:59:10 | 日記

園長です。

 訃報が届きました。連休明けの月曜日の朝、卒園児のおじいさんが亡くなりました。6人の孫が保育園に通いました。最初の孫が卒園した時、「保育園のあいさつ運動に役立ててください。」と、タスキを10本いただきました。それまでは、保育士が白い紙に赤い字で「あいさつ運動」と書いたタスキを使っていたのですが、いまいち子どもたちのノリが良くありませんでした。黄色地に緑で「あいさつ運動」と書かれた少し小さめのタスキは子どもたちの心を射止め、このタスキがしたくてお当番になりたい子が急増しました。長坂保育園の保育目標である「あいさつが出来る子」の推進に大きな役割を果たした志でした。今でも毎日玄関で子どもたちの大きな「お早うございます」の声が響いています。

 また、この方は地元町内の「交通安全委員」の役員で、保育園にも交通少年団達を引き連れ交通安全教室を開催してくれました。保育園の卒園児たちも参加していてとても楽しいひと時を過ごしたものでした。昨年も連合町内会の交通安全委員と一緒に交通安全の話や紙芝居を見せに来てくれました。保育園には無くてはならない存在のかたでした。孫たちの応援はもとより、保育園の行事には率先して協力してくれたかけがえのない人でした。運動会が雨で中止になった時も朝早くから園庭にきて整備の手伝いをしてくれました。笑顔が優しく、いつも微笑んでいるようなひとでした。小学校の横断歩道でも毎朝制服を着て指導していました。子どもたちにも気さくに声をかけてくれ、町内の子どもたちはみんなが知っている人でした。

 私が町内や小学校の会合に行くと、いつも一番先に「園長さん、いつもお世話になっています。」とあいさつしていただき、私にとっても大事な人でした。最近耳が遠くなったと聞いていましたが、亡くなる前の土曜日にお会いした時は、そんなそぶりもなく、ご夫妻とたわいもない話をしました。どちらかと言えば喋りは奥さんに任せて、後方でにこにこしながら時折話に割り込むという感じでした。

 今まで本当にありがとうございました。まだまだ元気で頑張ってほしかったのですが仕方がありません。あなたが保育園に残してくれた功績は本当に大きいものがありました。これまでの協力に深く深く感謝申し上げます。どうぞ安らかにお眠りください。そしてこれからも天国から子どもたちをお見守りください。   合掌

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連休はいかがお過ごし?

2011-05-06 11:16:24 | 日記

園長です。

 長い連休もやっと終わり、一息ついています。お休みのときは体も心も休めるものなのですが、今年の我が家は、少し事情が違いました。我が家は基本的に6人家族だったのですが、今回は一時的に9人家族になってしまい、てんやわんやの状態でした。一番の大変なことは長女に3番目の子どもが生まれたこと。それにともなう2人の孫が母親争奪合戦になり、子育てが終わり一安心と思っていた私達、じじ・ばばの出番が多くなったことでした。我が家は女の子4人姉妹なので、人手は足りているのになかなか静かになりません。そうこうしている内に、妻(ばあば)の具合が悪くなり、さらに混乱が続いたのでした。それでも、3人の姉妹が協力して孫達の面倒を見てくれました。私は、主に運転手とお金支払い係を担当しました。連休前半は、浅虫水族館に行き、帰りは八甲田の雪の回廊を見ました。霧に咽ぶ5メートルの雪の回廊は見ごたえがありました。それでも新緑のブナの若葉が少しだけ姿を現し、これから始まる「山もみじ」を連想させました。萱の茶屋で「1杯飲むと1年、2杯飲むと2年寿命が延び、3杯飲むと死ぬまで生きる」と言われる「長寿の茶」をやかんごと飲み、長寿を確約してから「もや蕎麦」なるぱさぱさした蕎麦をいただき下山したのでした。

 連休後半になっても妻の熱は下がらず、再びジイジの出番。新郷村の「かつらな峡」という釣堀に行ってきました。我が家の子ども達が小さかった頃来ただけだったので、もう15年くらい前に来た以来です。100円でえさ付きの竹ざおを借りて、岩魚の池へ。あたりを見るとにじますの池では40センチくらいの虹鱒がバンバン釣れていました。今の時期は断然「岩魚」の方がおいしいのです。孫は初めての釣りで、大きい方が良かったらしいのですが、ここはジイジの言うことをきくべし。岩魚も30センチ近くに育っており、孫も釣り上げるのに大苦戦。それでも25~35センチクラスの丸々と太った岩魚を7匹ゲットしました。1匹はその場でから揚げにしてもらい、残りは持ち帰りです。うちへ帰り、一番大きい岩魚は刺身で、その他は塩焼きにしました。岩魚は「鮭科」なので刺身がおいしいのです。とろけるような食感で、まるでトロを食べているようでした。孫達は大きな岩魚の塩焼きをやっとの思いで半身を食べたようでした。残りは3番目の娘の胃袋に直行です。なかなか都会ではできない体験をした孫でしたが、次の日は「魚は嫌い」といっていました。少し無理をしていたようです。

 最終日のこどもの日は、午前中雨だったので、「昼寝」を決め込んでいましたが、午後から快晴になり、急遽「こどもの国」へ行くことになりましたが、子どもの国は大入り満員で、駐車場は入れない車で大渋滞。これは仕方がないので、ドライブを兼ねて、「大野道の駅」まで行くことにしました。こちらも大賑わいで、駐車場は満杯でしたが、路肩にやっととめて、中へ入りました。「竹とんぼ」を作り、飛ばしたり、ステージでの生演奏を聞きながら、豆腐田楽と焼き鳥を食べ、動物舎へ。2人の孫達はウサギを追いかけ大はしゃぎ。逃げているウサギを追いかけている内は良かったのですが、向かってくるウサギには悲鳴を上げて逃げていました。孫達が4番目の娘と遊ぶ姿を見ながら「これが幸せなのかなあ」と思ってしまいました。その後、その思いは無残に打ちのめされた孫達の行動でしたが、聞き分けのない子どもの方が将来逞しく育つと言うことなので、そちらに期待しようと思っています。とにかく連休が終わり、ほっと一息ついているジイジです。

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