園長です。
本当にいい季節になりました。朝、我が家の老犬を連れて散歩に出かけると、「カッコー、カッコー」と甲高い鳴き声が聞こえます。ちょっと前までは「ホーホケチョ」と鳴く鶯が恋の相手を探して鳴いていました。寒がり屋の私ですが、さすがに最近は半そでで過ごしています。5月に入り、各種総会、会議が増えてきました。ここ1,2週間は青森での総会、地元での理事会、子供たちのフットサル大会、誕生会、市役所との行政説明会、労働基準監督署の研修会、老人施設との交流会・・・と息つく暇もないくらいせわしい日々が続きました。まさに老体に鞭を打って・・・という感じです。いつになったら一息つけるのか、誰か教えてください。
ということで世の中は初夏に向かってとても過ごしやすい季節になっていますが、私の心はまだまだ冬が終わっていないようです。そんな中、青森県保育連合会の27年度総会が青森市で開催されました。八戸からの参加者はほとんどいませんでしたが、私はこの総会が楽しみです。別に会議の中身が気に入っているわけではありません。問題がたくさんあり先行きが不透明なことばかりでなので気が滅入るくらいなのです。実はこの後の帰りにお楽しみが待っているのです。初夏の高原には山の恵みがたくさんあります。この日はたまたま「自家用車」で来たので、帰りは八甲田連邦を縦断して帰ります。その途中で「わらび」が収穫できるのです。この場所ではこの時期、ずいぶんお世話になりました。国道のすぐ近くなので、ほかの人はほとんど人目を気にして採りません。私は「恥のかき捨て」とばかり、ワラビ採りに精を出します。私の車にはいつ何時、ワラビが捕れるかもしれないので「草木灰」はいつも常備しています。この灰は優れもので、採ったワラビの切り株に灰をつけておくと、ワラビのアクが抜けやすく、食べてもおいしいワラビになります。道路から少し山に入り、熊が出ないかドキドキしながらワラビの頭を見つけます。フキの中のワラビは太くて柔らかいのですが、なかなか見つけるのに苦労します。ましてこの日は「総会」だったので「スーツ」にネクタイ、皮靴と言った装いだったので、歩くのが大変。それでも「山のアスパラ」と呼ばれる俗名「ヒデコ」も交えて、約100本くらいとったでしょうか。片手で持ちきれない程度に2回分収穫し持ち帰りました。八甲田の夕焼けを背にしながら「五戸町」の尾形精肉店へ。ここの「馬刺し」は青森県で一番・・・高く、おいしいと評判です。下手な牛肉よりよほどいい値段がします。我が家は「馬刺し」が大好きなので年に何回かここで買った馬肉を食べます。刺身は「上肉」「ひれ肉」「ロース」と三段階ありますが、絶対「ロース」がお勧めです。こぎっとしたうまみと、柔らかい肉の触感は抜群です。この日はワラビをゲットした余裕からか、「鍋用の肉」まで買ってしまいました。3人家族の我が家では一人100グラムも食べれば十分なのです。今晩の夕餉は馬肉尽くしとワラビ三昧です。バリバリ君と鍋っこ君の調味料(味噌出汁)も買って家路を急ぎました。これがあるから今も時期の青森行は楽しいのです。
私がまだ若かったころは「天間ダム」から山を越えて八甲田温泉に出て青森まで行ったことがありますが、秋の八甲田はキノコの宝庫、わき道からも「なめこ」が出ているのが見たくらいでした。そしカヌカ」と呼ばれる「ブナハリタケ」がブナの丸太にびっしり張り付いていたこともありました。今は昔・・・。最近は「熊」が出没するということで「一人では山に入らないように」という看板を横目に道路わきでうろうろしている園長です。
まだ「トーキョートッキョキョカキョク」と鳴くホトトギスの声は聴かれませんが、この鳥が鳴きだすといよいよ季節は夏になります。園庭では子供たちが真っ黒になってボールを蹴って遊んでいます。先日行われた「八食フットサルフェスタ」では思いがけず「優勝」してしまった長坂保育園ですが、本番は6月27日。今年で最後になる長根陸上競技場での戦いになります。八戸市民待望の「本格的スケートリンク」が建設予定ですが、私たちはここの「芝」でのサッカーをもっと続けたい思いでいっぱいです。秋はどこでやればいいのか検討中ですが、今より条件の良いところはなさそうです。あちらを立てれば、こちらが立たない・・・世の常とは思いますが、何とかならないものでしょうか。