園長です。
今日は、八戸市保育連合会の研修会がありました。「保育園の危機管理」という演題で、とても厳しい研修内容でした。今日の新聞の一面に出ていた「東日本大震災」関係の幼稚園の避難についての説明がメインでしたが、「劇的な判断」を詳しく説明していただきました。これからは自然災害が原因での事故についても賠償責任が生じることになりそうです。私たちは「万が一」に備えてm毎月避難訓練をしたり、災害マニュアルを整備したりしていますが、その活用と内容がこれまで以上に重視されるようです。「命を守る」ということの責任の大きさを改めて感じた良い研修だったと思います。参加した保育園の保育士たちは、私語も少なく、耳をダンボのようにして真剣に聞いていました。私たちは、事故や事件が「何もない状態」が普通だと思いがちですが、保育園で事故がないことは奇蹟的なことのようです。内にもなかったことは、保育士たちの普段の心がけと保育士たち自身の頑張りのおかげなので、その日は「良く頑張ったね。」とお互い褒め合うくらい幸せなことのようです。研修は午後1時から午後3時まで行われましたが、誰一人居眠りなどする保育士はいなく、みな真剣に聞いていました。我が保育園でも保育士が3名参加しましたが、研修報告は熱い話し合いになりそうです。
研修後、講師の先生は「今回の判決は、これまで玉虫色だった自然災害での賠償責任に対して、画期的な判決になっており、世の中の仕組みが大きく変わることになるだろう。」と話していました。マニュアルにしても「あればいいから内容と共有が重要視される」ということでした。その中で熱く語っていたのが、「普段の姿勢」でした。「ミスをする人は、ミスをする習慣が身についている。」そうです。そう言われれば、同じことを何回も繰り返しミスをする人がいますが、普段から悪い癖を治すことを心がけなければいけないと思います。「緊急時には普段の行動が出ます。」とい講師の言葉に、自分の立場を考えさせられる思いがしました。毎年この講師をから危機管理の話を聞いていますが、聞くたびに自分の考えの甘さを反省させられます。
保育園で一番大切なことは、「安全の確保が最優先」だということです。保育園は事故が起きるのが当たり前。事故がないほうが特別。保育園は安全ではない」といことを自覚して日々の保育に向き合うことが重要だと教わりました。我が園にも「災害マニュアル」はありますが、それが現場に即しているか、マニュアルが職員に共有されているか、もう一度確認したと思います。「千年に一度」の災害は、いつ起きるかわかりません。世間の常識が保育園の非常識とならないように危機管理の意識を高めていきたいと思います。可愛い子どもたちのために。