園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

山の楽校

2011-10-31 11:17:01 | 日記

 久しぶりで予定のない日曜日だったので、妻とドライブと洒落込んだ。奥入瀬渓流が見ごろだという情報があったが、どうやら交通規制がしかれており、自家用車は渓流内に入れないらしい。ここは一つ「新そば」でも食べようと、南郷の青葉湖まで行くことにした。途中、「南郷の道の駅」でも新そば祭りをやっており、外のテントは人であふれ返っていた。南郷区役所から不習岳方面に向かい、一路青葉湖を目指したのだが、途中、「山の楽校」という看板が目に入り、面白そうなので行ってみることにした。新聞やテレビでは結構話題が取り上げられていたが、私達ははじめての場所だった。ここは、平成15年まで地元の「増田小中学校」として存在していたが、人口減のため閉鎖となり、跡地を利用して平成17年から村おこしの事業で自然体験がメインの楽しい企画を行なっている。小さい校舎だが、中は学校の備品をそのまま利用し展示しており、「世増ダム」に沈んだ村の様子や地元の昔話など昭和20年、30年台の世代には懐かしい思い、ふるさとの匂いが漂ってくるものがたくさん展示してあった。ここには八戸などの小学校や中学校の子ども達もたくさん訪れており、お礼の手紙なども展示してあった。中に2011年、「根城小学校4年生」感想文集というのがあり、ぱらぱらめくってみたら、卒園児たちの手紙もあり、楽しく読ませてもらった。

 12時前だったが「新そば」を食べたくて山の楽校の体育館に入った。ここでは村のお年寄りが10数人でそばを作っていた。たくさん作っていたように見えたが、それを食べるお客さんが次から次ぎへ来て、いくら作っても足りない状態だった。私達は「ザルソバ」を食べたかったのだが、ここでは「かけそば」しかやってないという。それでもほんのりとしたソバ独特の風味があり、甘い新そばを食べることができました。外は風もなく、穏やかな秋の日差しにあふれていました。今度は保育園の子ども達を連れて、ソバ作りや木工遊び、てんぽ(手づくりせんべい)作りなどをしてみたいと思いました。田舎には田舎の良いところがあり、こんな素朴な生活も人生を豊かにするには必要なことかも知れません。楽校の回りは「紅葉」真っ盛りでした。帰りに生ソバと新米、そして里芋を買ってお土産としました。「また行ってみたい場所」のひとつに加えることにします。

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岩手こどもの森

2011-10-14 16:33:49 | 日記

 園長です。

 子ども達との約束を果たしてきました。高速八戸道を一戸まで走り、4号線を南下。西だけのふもとにある「岩手こどもの森」を目指しました。途中、飛行船が飛んでいるのが見え、子ども達は大興奮。天気が良かっただけに飛行船もゆっくりとその姿を私達に見せてくれました。

 岩手こどもの森は岩手県立の建物で、子どもの遊び場としてはとても充実しています。何故ああいう発想ができるのか不思議です。青森県も見習うべきだと思います。特に、県立の建物が県都にしか集中しない青森県とは違い、人口も多くない山の中に一大子育て拠点を作る発想は素晴らしいと思います。八戸には県立の建物がないので特にそう思うのかも知れません。

 おかげで子ども達は思い思いの遊びを見つけ、くもの子を散らしたように駆け回っていました。ここの「のっぴい」という大型遊具は、ジブリ映画の「ハウルの動く城」のような雰囲気があり遊び応えがありそうですが、大人と一緒でなければ利用できないので、保育士がかかりっきりで対応していました。子ども達には良い思いでになったことでしょう。今回は年長組だけでなく来年のために年中組もご招待したので、大人数になりましたが、子どもの遊びは人数が多いほうが楽しいようです。汗をかきながら走り回っていました。秋の一日、いい骨休みを子ども達から頂いたと思います。来年も頑張ろうね。

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約束

2011-10-13 20:54:04 | 日記

園長です。

 「約束と紙は破るためにある。」と誰かが言っていましたが、約束は守らなければいけません。特に子どもとの約束は絶対です。

 10月1日の八戸東ライオンズ杯決勝の前に子どもたちを囲んで保護者が気合を入れてくれました。とても感動したシーンです。その後担任が子どもたちに気合を入れ、最後に「園長先生、優勝のご褒美は何ですか?」と私に聞いたのです。突然のフリだったのと、多分優勝するだろうと思っていたので、「不習岳」に行こうか?。ところが、子どもたちの目は「?」・・・。夏の優勝は子どもの国で乗り物乗り放題(ただし、園児が乗れる遊具は少ない)だったので、今度はもっとすごいところに連れて行ってくれると思っていたらしい。私が貧乏生活をしていることを誰も知らないらしい。でも、子どもたちの訴える目を見て、つい「よし、岩手の子どもの森へ行こう。」と言ってしまったのです。ちょっとだけバス代が気になりましたが、男が一度口にしたことはもうあとにひけません。強敵を前に「もので釣る」最悪の保育をしたわけですが、この一言で子どもたちは普段の実力以上の力を出し、優勝してしまったのです。

 「園長先生、いつ行くの?」の大合唱に、あわよくば忘れて欲しいという私の願いはかき消され、14日の金曜日に出掛けることになりました。今年の長坂はサッカーが本当に強く、ここ数年間で一番強いチームだったと思います。おかげで年中まで連れて行ってもらえることになり、大喜びの子どもたちでした。来年はどうなるかわかりませんが、このおいしい味を知ってしまった年中もきっと頑張ることでしょう。これが実績となり、伝統になっていくのでしょう。それにしても、優勝のご褒美は子どもたちにとって勲章であり、誇りでもあります。それは、同時に保育士と私達職員の誇りでもあり自慢でもあります。こんなに楽しい思いをさせてくれたみんなに大きな拍手を送ります。ありがとう、みんな。明日はいっぱい楽しもうね・・・。

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実りの秋

2011-10-11 15:05:17 | 日記

園長です。

 「天高く馬肥ゆる秋」、この連休はまさに実りの秋を実感するには絶好の天気でした。ちょうど仙台にいる3番目の娘が帰省したので、名川町のぶどう園へ「ぶどう狩り」に行きました。このぶどう園は明峰「名久井岳」のふもとにある観光ぶどう園です。初夏には「さくらんぼ」、秋はぶどう、りんご、なしなど多種多様な果物で賑わいます。娘と私はぶどうだけ食べたかったのですが、「りんごと一緒の入園料なので別々ではダメです。」と断られました。でも、ぶどうは白と黒の2種類しかなく、白はほとんどが「できすぎ君」になっていて、ところどころ腐っているぶどうの房もありました。何とか2房くらい食べて、「まだまだ入園料はクリアしない」ということで、「りんご」畑にも足を向けました。ちょうど今が食べごろの「津軽」と「レッドゴールド」が枝もたわわに実っていました。中に黄色いりんご「とき」(新品種だということです)がひときわ輝いて見えましたが、「まだ早い」ということでしたが、管理人のスキをみて、大き目の「とき」を1個だけもぎ取り味見をしました。娘には「ルール違反だ」となじられましたが、食べ放題の場所でよだれだけを流してもしょうがありません。管理人は「まだ早い」とは言いましたが、「とるな」とはいいませんでした。私達が味見をしているのを見て、他のお客さんも「とき」をもいで食べていました。それを見た管理人は「高いところの方が出来ているから、このはしごを使ってください」と近くのはしごを担いで持ってきてくれました。この「とき」の味は、「王林」に似ている私は思いましたが、みずみずしさでは「とき」の方が上だったように思います。これから市場に出るようですが値段も新種並になりそうです。そういうわけで私達は、「絶対、入園料分は食べてないよね」といいながらぶどうとリンゴで一杯になったお腹をかかえてぶどう園を後にしたのでした。

 果物とお昼ご飯は別物。南郷の道の駅で「新そば」でも食べようと思ったのですが、なにやらイベントがあるらしく、駐車場に入れないくらいの混みよう。外には黄色いかぼちゃが並んでいて、恒例の「かぼちゃ祭り」をしていたようです。仕方がないので国道を越えたところにある、知る人ぞ知る「源寿庵」というそばやに入りました。ここのソバは「腰が強く、甘味がある」おいしいと評判の店です。またここの「みそ焼きおにぎり」は昔懐かしい味のしょっぱい田舎味噌を使っています。焼き具合が少し足りないね・・といいながらソバもおにぎりも完食。知った顔がお客の中に何人もいて、みんなおいしいところを目指して食べに来るんだなあと感心しました。

 さて、腹ごなしを兼ねて、「きのこ狩り」としゃれ込むことにしました。この3番目の娘は、きのこ狩りにはめっぽうハナが効き、マツタケなどは今でも話題の上るくらいの収穫をしたつわものです。この日は近場だったのでマツタケはありませんでしたが、山の中を彷徨いながら「本シメジ」「ならたけ」「ふうせんたけもどき」をゲットしました。量は微々たるものでしたが、秋の山の中を汗をかきながら歩いたことは「体育の日」ならではのことだったと思います。山の中にはあまりキノコはありませんでしたが、山から出た道路端を覗いたら、「ならたけ」が切り株にびっしり。娘と二人思わずにんまりしながら熊のように笹薮の中を這いずり回ったのでした。これで明日の「きのこ汁会」は大丈夫。「この毒キノコおいしいの?」という子ども達の歓声が聞こえてきそうです。長坂保育園には「きのこ」の本が3冊もあります。この時期は私が取ったキノコや子ども達が散歩で採ったきのこを調べています。多分、数ある保育園の中でもキノコの専門書が3冊もあり、キノコの見本が玄関に飾ってある保育園はあまりないと思います。まして、子ども達が「ぬめりスギタケもどき」とか「ふうせんたけもどき」などマニアックなキノコの名前を呼び合っている保育園は珍しいのではないでしょうか。これからは自然の恵みを大切にした保育は大切だと思います。趣味と実益を兼ねて行なうこの会は、我が保育園の伝統であり、ホコリでもあります。(誇り?埃?)秋はいいなあ。食育は楽しいなあ。

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三冠達成

2011-10-05 10:29:09 | 日記

園長です。

 今年の長坂保育園はとてもサッカーが好きな子が集まりました。お陰で対外試合3大会(幼児サッカー大会、八食パワーズフットサル大会、八戸東ライオンズちびっこサッカー大会)すべてに優勝しました。勝因は「得点力」があったことです。キック力がある子が5人以上いてどこからでも誰もが得点できると言う強力な攻撃陣が特長でした。ゴールキーパーの子も素晴らしいキック力を持っていたのですが、今大会その自慢の足を見せることはほとんどありませんでした。そして攻撃の戦力よりも強力だったのが、「応援団」の盛り上がりです。子ども達の応援もさることながら、保護者の団結は見事で、子ども達の力の倍の力を引き出していたと思います。これくらい一生懸命に応援されると、子ども達も燃えざるを得なくなります。本当に縁の下の力持ちを実感しました。心から感謝したいと思います。

 9月は10日の運動会をはじめ、敬老会、フットサル大会、ライオンズ杯と子ども達が大活躍でした。私はこのほかに県の指導監査、娘の結婚式があり、なかなか子ども達と遊ぶことが出来ませんでしたが、その分担任と保護者がカバーしてくれました。本当にありがたいことです。今週の土曜日は近くの授産施設「柿ノ木園」のお祭りに招待されていて、まだまだ子ども達の出番は続きますが、頑張りたいと思います。今月は毎週土曜日が「クラス懇談会」になっており、小学校の音楽会、学習発表会もあります。秋の行楽のシーズンは私にはないようです。

 10月12日に「きのこ汁会」が予定されています。これは、私が趣味で採ってきた「きのこ」を子ども達で調理して、秋の自然を味わうことが目的なのですが、今年はキノコが大不作。誰に聞いても「まだ早い」「今年はダメダ」などと良い話は全くありません。私がいつも行く岩手県の山も今年は不作で、収穫は「ぶなハリタケ」「うすヒラタケ」「くろかわ」「アミタケ」が少量、そして「マツタケ」が数本でした。ここのマツタケは、私達を毎年待っていてくれ、行くと必ず何本かゲットします。山の中を彷徨いながら歩くのですが、いつの間にか、いつものその場所にたどり着くのです。私達だけが知っている「秘密の場所」でもあるのです。最近は忙しいので趣味もままならない日が多いのですが、今度の連休に今年のすべてをかけて「きのこ探し」に行って来たいと思います。子ども達の「この毒キノコおいしいの?」という声を聞くために・・・。これからは秋の食べ物「きのこ」「くだもの」「野菜」で「食育の三冠」を達成したいと思います。秋はいいなあ。食育は楽しいなあ。自然はおいしいなあ。

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