久しぶりで予定のない日曜日だったので、妻とドライブと洒落込んだ。奥入瀬渓流が見ごろだという情報があったが、どうやら交通規制がしかれており、自家用車は渓流内に入れないらしい。ここは一つ「新そば」でも食べようと、南郷の青葉湖まで行くことにした。途中、「南郷の道の駅」でも新そば祭りをやっており、外のテントは人であふれ返っていた。南郷区役所から不習岳方面に向かい、一路青葉湖を目指したのだが、途中、「山の楽校」という看板が目に入り、面白そうなので行ってみることにした。新聞やテレビでは結構話題が取り上げられていたが、私達ははじめての場所だった。ここは、平成15年まで地元の「増田小中学校」として存在していたが、人口減のため閉鎖となり、跡地を利用して平成17年から村おこしの事業で自然体験がメインの楽しい企画を行なっている。小さい校舎だが、中は学校の備品をそのまま利用し展示しており、「世増ダム」に沈んだ村の様子や地元の昔話など昭和20年、30年台の世代には懐かしい思い、ふるさとの匂いが漂ってくるものがたくさん展示してあった。ここには八戸などの小学校や中学校の子ども達もたくさん訪れており、お礼の手紙なども展示してあった。中に2011年、「根城小学校4年生」感想文集というのがあり、ぱらぱらめくってみたら、卒園児たちの手紙もあり、楽しく読ませてもらった。
12時前だったが「新そば」を食べたくて山の楽校の体育館に入った。ここでは村のお年寄りが10数人でそばを作っていた。たくさん作っていたように見えたが、それを食べるお客さんが次から次ぎへ来て、いくら作っても足りない状態だった。私達は「ザルソバ」を食べたかったのだが、ここでは「かけそば」しかやってないという。それでもほんのりとしたソバ独特の風味があり、甘い新そばを食べることができました。外は風もなく、穏やかな秋の日差しにあふれていました。今度は保育園の子ども達を連れて、ソバ作りや木工遊び、てんぽ(手づくりせんべい)作りなどをしてみたいと思いました。田舎には田舎の良いところがあり、こんな素朴な生活も人生を豊かにするには必要なことかも知れません。楽校の回りは「紅葉」真っ盛りでした。帰りに生ソバと新米、そして里芋を買ってお土産としました。「また行ってみたい場所」のひとつに加えることにします。