園長です。
はやいものでもう3月も4日になりました。令和4年度もいよいよ最後の大詰めを迎えています。令和4年度はコロナで始まり、インフルエンザで終わるような気がします。園でもそれなりに対応策を施し、安全・安心の保育を目指してきました。しかし、この安全・安心も限界があります。園だけでは到底達成できません。見えない感染症の恐ろしさを実感した1年でもありました。
私は、基本的に「安心・安全」は嫌いです。感染症は別にしても、興味関心のある体験、経験は小さいうちから積極的にしてほしいと思っています。私たちが生きてきた子供時代とは経済的にも文化的にも大きな差があるので一概には言えませんが、最近は冒険する子どもが少なくなってきたように思います。安心・安全が行き過ぎて、面白くもなんともない時代になったような気がします。子どもは基本的に「絶対してはいけない」と親に言われたことを優先的に行う動物です。そして痛い思い、悔しい思い、悲しい思いをしながら成長していきます。保育園ではさすがに「安心安全は目指しません」と言えませんが、できるだけ子どもたちの挑戦する気持ちには寄り添っていきたいと考えています。横浜市のある保育園では、入園説明会の時に「骨折までは大目に見てください」と園長先生が言うそうです。私はそこまで言うつもりはありませんが、気持ち的には本当によくわかります。安心・安全のために、大人が全部安全点検し、レールを敷いて、「さあ、遊べ」と言っても子どもにとってはちっとも楽しく遊べないと思います。自分で考えて、自分で選んで遊ぶことで「あれもやってみよう、これもやってみよう」と思うようになります。保育園でずっと前ですがこんな保護者がいました。園外保育でカレーライスを作るので野菜切のためにナイフのを使います。と言ったところ、「うちではナイフは危険だから持たせません。うちの子にはさせないでください。」と言われました。ナイフやマッチは小さい時から経験することで身に着きます。二十歳になったから急にできるようになるわけではありません。昔は鉛筆削り器などは高嶺の花だったので安い「ナイフ」で、時々指から血を出しながら鉛筆を削ったものでした。そうして段々上手に使えるようになったのです。今の子どもたちはいろんな意味で危険の経験が少ないような気がします。切り傷、打ち身くらいには家庭でも大目に見てほしい気がします。こどもたちには「少しくらい困難の方が出来たときは楽しいよ」と伝えたいと思っています。少し前のコマーシャルですが「腕白でもいい、たくましく育ってほしい」という思いです。
3月3日(金) 今日はおひな様。保育園では、ひな祭りと誕生会が行われました(かわら版参照)。3月は行事が多いので一緒に行うことになりました。誕生児は11人でしたが、年長児が多かったためスムーズに進行しました。誕生会の後は恒例の「長坂雛段」の登場です。おひな様、お内裏様、三人官女、五人囃子など職員に着物を着せてもらい、得意満面。それぞれが役になり切って楽しんでいました。雛祭りと言えば「ちらし寿司」です。我が園では、定員が多いのできれいな盛り付けは至難の業ですが、味付けと色合いのバランスがとれた食欲をそそるメニューになっていました。菜の花入りかき揚げは、「苦い」派と「おいしい」派に意見が二分したようですが、みんな残さず食べていました。あさりのスープには、丸麩が入っていて見た目にもおいしそうでした。鶏肉のマーマレード焼きは大人気でおかわりの行列ができていました。ゼリーと雛あられがついて今日の食事は大満足のようでした。 少し落ち着いていたインフルエンザが再び増えています。来週は「卒園式」が控えているので、大人も子どもも体調管理には十分気を付けてください。年度の締めくくり、やることがたくさんです。
3月2日(木) 暖かいような寒いような微妙な季節感の中にいます。朝方降った雪はほとんど解け、頑張って残っている根雪を解かそうと天気も必死なようです。明日は「桃の節句」おひな様です。3月は行事が目白押しで学校行事も多く、小・中学生を持つ職員の休暇願が絶えません。我が園でも来週の土曜日は「卒園式」が予定されていて最後の仕上げにかかっています。毎年のことですが、この時期は子どもたちの歌う声にすごく感動してしまいます。まだ練習中なのに・・・。本番が待ち遠しいような、来てほしくないような不思議な感情が渦巻いています。 さて、本日の献立は「八宝菜」でした。野菜と肉がとろりとした餡と良く混じりおいしい一品に仕上がっていました。3歳児のテーブルに行って写真を撮ろうと構えたら、男の子の口からポーンと「ウズラの卵」が1個飛び出しました。きっとおいしさをかみしめ最後に食べようとしていたらしく、口から飛び出したウズラの卵と私の顔を交互に見ながら呆然としていました。それを見ていた保育士が「大丈夫、おかわりあるから」と優しい一言。やっと安心した顔になりました。子どもにとって八宝菜に入っているウズラの卵は宝石に等しいくらい大事なものです。保育士の一言にどれほど安堵したやら・・・。職員が持ってきたお皿には「2個」ウズラの卵が乗っていました。きっと「園長に邪魔されて落とした」と言われないよう機転の利いたサービスをしてくれたようです。我が園には優しい保育士がたくさんいます。ありがたいことです。
3月1日(水) 昨日に引き続き、春らしい気温だったので園庭の雪解けも進み、川のようになっていました。根城の広場には福寿草が咲いていたようで、昨日たまたま散歩に行っていたたんぽぽ組のお友だちが、夕方のRABのニュースに映っていました。今晩からまた天気が崩れそうですが、少しずつ春が近づいてきているようです。 さて、今日の給食は『鰺フライ』でした。鰺の切り身にサクサクの衣がついていて「2個にして下さい」「3個にして下さい」と盛り付けてもらっているお友だちが多かったです。『煮こもり』は、さつまいもや人参、牛蒡やさつま揚げなど、他にもたくさんの食材が入り、栄養満点でした。「おにぎりの日、あと4回だけだよ」と話しながら食べている、年長のお友だちがいました。卒園までのカウントダウンが始まった3月です。(若江)
2月28日(火) 朝、お帳面にハンコを押していた園児たちが、「今日で2月おしまいだね!」とお友達と話している声が聞こえてきました。早いもので、もう2月が終わり、明日から3月です。年度末、新年度へ向けての怒涛の1か月が始まりますね。保護者の皆様、体調等崩さぬよう、一緒に頑張っていきましょう! さて、今日の給食はハヤシライスでした。ハヤシライスは大人気で、おかわりをしている子が多くいましたよ。おいしそうに食べながら、ハヤシライスのひげを口の周りにつけていました。ニコニコしながら食べる姿がかわいらしかったですよ♪ 今日の午後、ひまわり組の子どもたちが味噌づくりをしていました。時間はかかりますが、給食の味噌汁や秋の食育祭りで食べるのが楽しみです。(松田)
2月27日(月) 土曜日に2階の部屋へ紅白幕を付けました。雰囲気がすっかり卒園式になり、練習している子どもたちの背中も、ピンと伸びているような感じがしました。朝、2階で遊んでいたお友だちが ”野菜は生きてる” 第2弾!として育てていた、豆苗が大きくなっていた事に気付き「もう食べられるんじゃない?」と言っていました。さっそく、年長と年中組のお友だちが「給食へ入れて下さい」と持って行き、『豚肉と大根の煮物』に入れてもらう事になりました。大量の給食の中に入ったので、豆苗は少しだけになってしまいましたが、ちょうどよく味付けされた煮物は、子どもたちに人気でした。青森県の特産物の牛蒡が入った『ツナ牛蒡サラダ』はマヨネーズで味付けされ、シャキシャキの胡瓜とコーンの相性がバッチリでした。(若江)
2月25日(土) 天気予報では「晴れ」でしたが、午前中はときどき「吹雪」のような雪景色でした。本来は「三寒四温」の季節ですが、春はまだまだ遠いようです。保育園では、職人さんに園庭の樹木を剪定してもらいました。10年位前からの植っぱなしだったので、とてもスッキリしています。特に二本の桜は伸び放題だったので今年の花見は素晴らしい桜が見られそうです。まだまだ遠い春ですが、春一番に咲く「金縷梅」(まんさく)が蕾をほころばせていました。寒くてもしっかり巡って来る季節に合わせて咲く樹木の生命力に感嘆します。もうじき、春ですね。さて、本日はインフルエンザ最中の土曜日。我が園ではインフルエンザA型と胃腸炎がダブルパンチで襲ってきました。職員の子ども(特に小学生以下)が感染するともれなく保護者がお休みになるので勤務のやりくりが大変です。でもコロナと違い季節が過ぎると落ち着くので見通しが立つ分安心感があります。 さて、今日は「ミートペンネ」でした。マカロニを固めにゆでてミートソースで絡めたものです。フォークが使えない小さい子は口中にミートソースをつけながら食べていました。もう一品は「ジャーマンポテト」。どちらかというとこちらの方がおかわりが多かったようです。ジャガイモのフライとベーコンが程よくなじんで、おいしい一品になったようです。今日は2歳児がランチルームで食事をしました。来年度に向けて「移行」も着々と進んでいるようです。昨日4月からの新入園児が決定したと連絡がありました。まさに別れと出会いの季節です。保育園の職員にも別れと出逢いがあるようです。
2月24日(金) 今日は2月生まれのお友だちの誕生会でした。係のお友だちの出し物の他にも、2歳児のお友だちが”山の音楽家”の歌に合わせて楽器遊びを披露してくれたり、実習生のお姉さんがクイズやマジックをしてくれたりと大盛り上がりでした。 今日の給食は、誕生会メニューということで華やかな色合い!『フルーツサンド』にはイチゴやオレンジ、黄桃にバナナが入り、小さいクラスのお友だちは、口の周りを真っ白にしながら美味しそうに食べていました。『鱈のカリカリ―フライ』はカレー味の衣にコーンフレークが混じていて、外はサクサク(ちょっぴりザクザク)中はふっくらとしていて、とても美味しかったです。『カラフルサラダ』には紫キャベツが入っていて、「これ何だろう?ピーマンかな?」と言いながら食べているお友だちもいました。休み中の話や誕生会の事など、友だちと会話をしながら、笑顔で食事を楽しんでいるお友だちが多かったです。(若江)
2月22日(水) 今日は子どもたちの大好きなおにぎりの日でした。おかずは千草焼。具だくさんの卵焼きのようなもので、子ども達は美味しそうに食べていましたよ。小松菜とえのきのお浸しには人参もはいっていました。子ども達はおにぎりの具クイズをしたり、かわいいおにぎりを見せ合いっこしたり、とても嬉しそうでした。ふりかけを後のせするおにぎりがあったり、五穀米のおにぎりがあったり、お父さんお母さん方の工夫がみられ、見ていて楽しかったです。(松田)
2月21日(火) 今日は午後に、ユニバースニュータウン店の店長さんが来園して下さり、”ユニバース愛のチャリティー募金”の寄贈品の目録贈呈式を行いました。3・4・5歳児のお友だちが歌やお礼の歌を歌い、感謝の気持ちを伝えました。ユニーバースの皆さんありがとうございまいた。大切に使わせて頂きます。 さて、今日の給食は『肉うどん』でした。豚肉の他に人参や玉ねぎ、油揚げが入っていてボリューム満点!うどん好きのお友だちも多いので、おかわりもあっという間になくなっていました。『ツナコロッケ』には、ツナの他にコーンや人参グリーンピースも入っていて、中身の色がとてもきれいでした。3歳以上児のお友だちは ”大きい” ”小さい” かを選び、2歳児のお友だちも ”1個” にするか ”半分” にするのかを選びながら、自分で食べられる大きさを選んでいました。盛り付けの職員やお当番の園児とコミュニケーションをとりながら、給食の配膳も楽しんでいます。(若江)
2月20日(月) 今日は「八戸えんぶり」最終日でした。我が園には3年ぶりで「新組えんぶり組」が来てくれました。卒園児たちもたくさん参加していて、心温まるひと時を過ごしました。コロナの勢いは衰えましたが、インフルエンザの猛攻と胃腸炎の急襲で保育園は緊急事態になっています。園児の外に職員にまで感染が広がり、衰える気配が見えません。職員の子が感染すると保護者である保育士がお休みします。我が園は家庭持ちの保育士が多いので、小学校や中学校の感染の状況が気になります。噂によるとクラスの半数がインフルエンザにかかっている学校もあるとか・・。場合によるとコロナよりも状況が悪いかもしれません。 さて、今日は麻婆春雨とキャベツの胡麻酢和えの献立でした。麻婆春雨には人参、玉葱、千切り筍がたっぷり入っていて、春雨の頼りない食感を補っていました。最近、デザートのパインがとてもおいしく、楽しみになりました。我が園では「セミバイキング方式」の給食なので量を自分で決めることができます。一個、二個、三個と自分で食べられる量を自己申告するのですが、パイナップルは好き嫌いがはっきりしていて、見ているととても面白いです。たかが給食、されど給食、いろんなものを食べてほしいと思います。