園長です。
今日は12月31日です。保育園は、12月29日~1月3日まで休園です。今日は、保育園の園舎と神棚に1年間の感謝と来年の飛躍をお祈りするために来ました。子供たちのいない園舎は、とても静かで寂しい限りです。子供がいない園舎は、ただの建物であって「保育園」ではありません。いつもは、にぎやかで騒がしい保育園ですが、元気な叫び声や歓声が響く保育園は活気があり勢いがあるような気がします。1月4日になると、「騒がしい」と思うことになると思いますが、保育園の本来の姿に戻るだけのようです。1月4日に元気な子供たちの笑顔が見られると思うととてもうれしい気持ちになります。
さて、平成25年を振り返ってみるといろんなことがありました。昨年の今頃は、新園舎建築の真っ最中で、「年度内完成は難しい」と言われている頃でした。それでも「上棟式」は1月におこない、建設中のごたごたした中で第35回目の「卒園式」を3月23日に行い、3月29日には、無理やり引っ越しを敢行しました。4月5日まで旧園舎からの引っ越しを終わり、4月6日には新園舎での入園進級式をおこないました。新年度に入ってから旧園舎の取り壊しが本格的に始まり、同時進行で園庭整備、環境整備が行われ、5月20日に竣工を迎えました。その間4月23日に八戸市保育連合会の総会があり、無理やり会長に押し付けられ25年度が出発しました。各種会議の傍ら、保育園の行事をおこない、7月は目が回るような忙しさでした。それでも幼児サッカー大会は準優勝、運動会は雨のため1日順延にはなりましたが、新園舎での初めての大きな行事となりました。子供たちのためと思い、山砂を少し厚めに巻いたのですが、これが保護者には大きな負担(汚い、洗濯が大変・・・等)になったようです。保育園では、「けがが少なくなった。」と高評価でしたが、立場が違えば評価も違うようです。9月には指導監査、10月にはライオンズ杯と続き、11月には新園舎の落成記念を行い、12月には懸案の「発表会」を行いました。とにかく、今年はすべての行事が初めての試みになったわけで、子供も職員も、そして保護者にとっても試行錯誤の1年だったと思います。
発表会が終わり、保育に関してアンケートを実施しましたが、やはりいろんな「忌憚のない意見」があり、来年度以降、もっと創意工夫をしていかなければと職員ともども話し合いました。集計は、1月に行い、結果は2月の保育参加日に報告したいと思っています。忌憚のないご意見は、結構保護者自身の都合が多かったように思いますが、子供第一に考えていこうと思います。
また、今年は個人的にもたくさんの出来事がありました。特にショックだったのは妻の妹と父が11月に相次いで亡くなったことです。短期間に同じ家から別事情で2人も亡くなることは滅多にないこと・・・だそうですが、現実には起こってしまいました。一人でも大変なのに妻はよく頑張ったと思います。この頃は少し落ち着いたようですが、妹の死、新園舎落成式、葬式、父親の死、葬式・・・と続いた11月の初めは、きっと頭の中が真っ白だったと思います。私は頭の髪の毛が白くなって、抜けただけでしたが、それでも大変でした。そういうわけで、今年は本当に忙しい1年でした。来年は「午年」(うまどし)ということで、すべてがうまくいくような気がします。
来年は、保育制度も大詰めを迎えます。少子高齢社会に合った保育制度は、いよいよ平成27年4月からスタートします。すべての子供が3種類の子供に分けられ、保護者がそれぞれ自分と子供に合った保育(教育)施設を選ぶことになります。まだまだ周知徹底されていませんが、保護者の皆さんにも決断の時期は確実に来ます。これからどのように仕事と子育てを両立していくのか、子供のためにどのような保育施設が適しているのか・・・。目線はこどもの位置でありたいと思っています。
今年1年、本当にお世話になりました。来年も「自分で考え、自分で選び、自分から行動できる子」を目指した保育にまい進していこうと思います。よろしくお願い申し上げます。
長坂保育園 園長 川口 司 2013年12月31日