園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

異常気象が普通に・・・

2014-08-23 11:03:48 | 日記

園長です。

 大雨が各地で被害をもたらしています。その中で広島市の土砂災害は最近では東日本大震災に続く大きな災害です。被害にあわれた皆様、亡くなられた方々には心からご冥福、お見舞いを申し上げます。

 さて、最近の気候には驚かされることが多いです。梅雨明け宣言が出された数日後から、雨が降り出し、一向に去る気配を見せません。テレビでは太平洋高気圧が弱く、北からの寒冷前線が湿った空気を呼び寄せ、同じ場所に長期間前線が座り込み、天気を崩しているようです。八戸でも昨夜、大きな雷とともに大雨が降りました。幸いなことに長時間続くこともなく約1時間くらいで雨はやみましたが、夜通し降ったりやんだりの天候でした。最近、天気に関しては「警報」の上の「ただちに命を守る行動を起こしてください。」という、避難命令より強い緊急避難命令が出されることが多くなりました。テレビではいづれも「観測史上初めての・・・。」という言葉で始まっていますが、今までは数十年に一度だから観測史上・・・が出るのであって、毎年のように大きな被害が出るような気候は「異常」ではなくなるのではないかと危惧しています。雨もそうですが、台風、竜巻、豪雪など異常を数えるときりがなくなります。

 世界に目を向けると、イスラム、ウクライナ、アメリカ、中国などで戦争や暴動が治まる気配を見せていません。第三次世界大戦・・・までは考えませんが、あまりに無秩序な世界に少し心配しているところです。

 昨日、青森県保育連合会主催の「施設運営者セミナー」に参加してきました。保育園が直面している子ども子育て新制度を理解するための最終研修でした。県内から350人を超える参加者があり、みな真剣に講師の話に耳を傾けていました。これから選択しなければならない「認可保育園」、「保育所型認定こども園」、「幼保連携型認定こども園」の特徴、メリット、デメリットなど県職員の説明と、わが青森県保育連合会会長と副会長の細かなシュミレーションに基づいた予想など、大変参考になる研修会でした。これを参考にして10月以降、市町村の「認可・確認申請」に向かうことになります。認可定員と確認定員の設定など、これからの保育・教育にかかわる大切な決断になります。近い将来と10年後辺りの未来を予想して大胆に、しかも綿密に考えなくてはなりません。私はあまり頭が回らないので、公定価格・・・などという複雑怪奇なことはあまり考えず、これまで進めてきた保育園の理念、考え方、保育士の職務内容、これからの幼児教育の在り方などを念頭に10月を迎えたいと思っています。これから保育たちの意見も聞きながら、「幼児教育」の在り方、「保育の在り方」を探ってみたいと思います。私自身の方向性は定まっているのですが、保護者や職員の意見も参考にしたいと思います。それにしても「詳しい情報」がなかなか無い中での決断は勇気が入ります。昨日の説明も・・「国からはっきりした説明がないのでわかりません。」とか「この件については追ってお知らせします。」とか「国で検討中です。」という言葉が各所で聞かれました。

 来週の25日には、八戸市のこども家庭課からの説明会があります。こちらは、実施主体の市町村の説明会なのでもっと詳しい説明になるものと考えられます。9月議会の条例案、市内の認定こども園の動向などより詳しい情報があるものと思います。今関心が深いのは「企業内保育所」と「小規模保育所」「家庭的保育所」の市の考え方です。都会では企業が認可保育園を経営する話でもちきりです。イオンや大手保険会社でもでも「待機児童解消」のために「企業内保育所」を運営し、地域の3歳未満の子供たちも受け入れるそうです。子どもの減少が続く八戸では認可しないと思いますが、なんでも国の基準の通り・・・を目指す八戸市の進め方に注視していきたいと思います。八戸市の「子ども子育て会議」が有効に機能しているか、みんなで確認していきたいと思います。

 あまり難しいことを考えたので、頭が痛くなりました。最近、少しボケてきたな・・。と自覚することがあります。8月の中ごろ、朝起きて、顔を洗おうとしたところ、眼鏡をかけたまま顔を洗い、家族から失笑をかいました。今までだと、どこかで気付くのですが、今回は、タオルで洗っていて「何か変だぞ・・・」とすっかり眼鏡も洗ってから気付いたのでした。幼保連携型どころか「痴呆連携型」も考えなくてはならないと真剣に思いました。私の賞味期限もそろそろかな?

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子ども子育て支援新制度

2014-08-13 13:38:56 | 日記

園長です。

 今日からお盆です。子供たちはいつもの約3分の1くらいです。1年で一番子供が少ない時期かもしれません。おかげで職員は普段おろそかにしている部屋の掃除やワックスがけなどをしています(もちろん子供を見る時間以外です。)。私も少し落ち着いたので午前中、畑の草取りをしました。ただの草ならいざ知らず、雑草は逞しい。そしてしぶとい。たった40坪くらいしかない畑なのに汗だくでした。ここ1週間くらい台風やぐずついた天気のおかげで、雑草には「恵みの雨」になったようで、さすがに素手では無理でした。約1時間半・・・雑草との戦いに勤しんでいましたが、強い日差しの中では、老人の私に分が悪い。目立つ大きいものだけ引っこ抜き、あとは職員へのお土産にしました。

 さて、子供・子育て支援新制度がいよいよ動き出しました。懸案だった「定員」のあり方や「職員配置の考え方」、「公定価格の計算の仕方」など、細かい点にまで説明や解説がされ、いよいよ私たちが「判断」する場面がやってきたようです。少し前の新聞には青森県や八戸市が行った「保育教育のニーズ調査」の結果が発表され、おおまかな以降の考え方が判明しました。私の園では、進む方向性は一貫して決まっていましたが、みなさん本当に悩んでいるようです。

 先日青森県保育連合会の常務理事会という会議があり出席しましたが、青森県のこども子育て会議の様子や幼稚園団体、認定こども園団体との県を交えての協議の様子などをききました。最初の思惑とはだいぶ違った状況になっているようです。公定価格が発表されてから多くの疑問、不満が噴出し幼稚園団体はほとんど新制度に移行しないことになったようです。いつでも移行できる制度なのでこれから紆余曲折が予想されますが、制度の入り口から混乱しているようです。

 利用定員と認可定員のあり方がやっとわかるようになりました。基本は今の入所児童が全員入所でき、その上来年度以降の入所分を考慮して定員超過しないように1、2・3号定員を設定することです。3号については乳児と1・2歳児に分けて設定し、2.3号については11時間利用できる保育標準時間と8時間まで利用できる保育短時間利用に分けられます。短時間利用児については経過措置もあるようでいろいろ複雑な取り決めになりそうです。そのような状況を鑑み、職員数と年間公定価格を計算してみました。基本文にもろもろの加算を加え、ねがいましては・・・・・チ~ン・・・高いのか安いのかわかりませんが、定員130名と140名、定員割れを想定した100名と110名でそれぞれの結果がでました。要するに今までがバブルだったのでこれからは堅実にいきましょう・・・ということだと思います。福祉施設・教育施設はほとんどfが人件費なので、それをどう考えるかだと思います。今度は職員の処遇も計算してみたいと思います。できれば全員が正規職員になる方法など・・・。

 明日はもう少し子供の登園が減ると思われるので、この際、子供の最善の利益とは何かを考えてみたいと思います。そうそう、青森の会議で津軽の園長に言われました。「川口先生はなぜ、幼保連携型認定こども園を選ぶんですか。」と。まあ、国が推奨していることもあるし、これだけ騒いだのだから総合こども園制度みたいに途中で「や~めた」というのはないだろう。まして消費税を導入してまで作り出したこれからの新制度・・・。などと頭をいろんな理由が駆け回りましたが、結局、私は今の制度では保育園の子供たちは「教育」を受けていないという国に役人に「保育園でも教育をしているんだ」ということを認めてもらうために幼保連携型認定こども園を選んだと思います。外からいくら文句をいっても、所詮「負け犬の遠吠え」。中から物事を変えていく、それが今の判断だと思います。とりあえずは相手の懐に入り、中で改革していく。多分、その通りにはならないでしょうが、ある研修会で講師が言っていた言葉が思い出されます。「この制度で強いもの、賢いものが生き残るわけではない。時代の変化に対応できるものだけが生き残っていく。」私もそうだと思います。時代は動いているのです。世の中の変化に対応できないものはおいていかれるのです。この新制度が世の中の要請だということが大前提ですが・・・。お盆明けには大きな制度研修が2つあります。これが最後の研修になりそうです。日本の子供たちがどのように育つのか、私たちに大きなボールが手渡されようとしています。さあ、どう投げ返しますか・・・・。う~ん難しい判断だ。

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栄冠は君に輝く

2014-08-12 15:37:11 | 日記

園長です。

 この時期になると、なんとなく聞こえてくるのがこの曲です。今年は台風の影響で50年ぶりに開会式と2日目が順延になった甲子園。開会式で歌われるのがこの曲です。

     雲はわき  光あふれて

    天高く  純白の球きょうぞ飛ぶ

    若人よ  いざ

    まなじりは  歓呼にこたえ

    いさぎよし  微笑む希望

    ああ  栄冠は  君に輝く

 今からさかのぼること40年前、私も甲子園を夢見た球児でした。甲子園なんて絶対無理・・・なことは百も承知なのに、なぜかいけるような錯覚がありました。若気の至りとはいえ、それが「夢」だったのでしょう。甲子園は夢のまた夢に終わった私の高校野球人生でした。1年365日が練習日、テスト週間だけ練習なし・・・。中間、期末テストの待遠しかったこと・・・。この1週間は、早く帰り、勉強もほどほどに布団に入って眠っていました。そのおかげで今、こんな素晴らしい人生を送っています。間違って勉強していたらつまらないサラリーマン人生を送っていたかもしれません。人生、何が災いし、何が幸福をもたらすのか神様のさじ加減ひとつで決まるのです。楽しいですね。

 さて、明日からお盆です。我が家では昨年、妻の妹と父親が相次いで亡くなり、今年新盆を迎えます。私も親も10年くらい前に亡くなったのですが、新盆をどう過ごしたのかあまり記憶がありません。ろうそくをたくさん灯してもらったことは覚えていますが、何を準備し、お客さんをどうもてなしたのかとんと記憶が亡くなっています。葬式の時も、あれよあれよと思ううちに過ぎてしまいましたが、最近長老たちに会うことが少なく、おまけに菩提寺も違うのでわからないことだらけです。

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蜂の巣

2014-08-04 15:30:43 | 日記

園長です。

 非常階段の踊り場の裏側に蜂が巣を作ったようだ。朝、子供たちがその大事件を報告に来た。昨年も小さな蜂が数か所に巣を作り、駆除した。どうやら獰猛な「スズメバチ」の1種ではないようだったので少し安心だったが、今年も巣を作られたとなると、私の沽券にかかわる。この夏は猛暑続きで心配はしていたが女子供では退治が大変なので、いよいよ私の出番だ。最近は私の出る幕はほとんどなく、すべて副園長、主任が力仕事を担当している。私は最後の確認が主な仕事になっていたが、これだけは別だ。知識と度量と一瞬の判断が必要だ。まだまだ女子供に任せてはいられない。太陽がじりじり照り付けるごご3時。子供たちは園内にいる。今がチャンス。子供たちに危害が及ぶことだけは避けなければならない。我が家から持ってきた「スーパースズメバチ ジェット」。これが効く。我が家の縁の下に、あしなが蜂が直径10センチくらいの巣を作り、親蜂が頻繁に飛び交っていたが、これで一瞬にして駆除してしまった。子供たちや職員が近くにいないことを確認し、郷ひろみのごとく、はえはえジェーット・・・。近くでぶんぶん飛んでいた蜂まで一発で落ちてきた。戦死した蜂、約5匹(たぶん死んだと思うが死体確認できず・・)。毒液をたっぷり注ぎ込んだ蜂の巣から幼虫が約3匹(初めに足で踏づけたので実数は不明)憤死。この蜂は3センチくらいの体長で黒い羽と黒い体をしており、あしなが蜂の一種と思われる。その後園舎外周を見回ったが、巣はなく一安心でした。

  今日の新聞に気になる記事(詩)が載っていましたので紹介します。

      まいにち 満員電車に乗って 人を人とも 思わなくなった

      インターネットの 掲示板の書き込みで 心を心とも 思わなくなった

      虐待死や 自殺のひんぱつに 命を命と 思わなくなった

      じゅんび は ばっちりだ

      戦争を戦争と 思わなくなるために いよいよ 明日から戦争がはじまる     (宮尾節子)

 集団的自衛権のことを想定しての詩かと思ったが、今の日本人の心そのもののような気がする。来年4月から保育園はこども子育て支援新制度により大きく変貌しようとしている。国の考えとは違うところで自分勝手な言い分がまかり通っている。保育園関係者も幼稚園関係者も一度原点に返ってもらいたい。経営も大事だが何でもありの制度ではないはずだ。それぞれの園での志、理念を思い出してほしい。保育園、幼稚園の使命は「子どもの健やかな成長」であるはずだ。その次に経営があり、志を同じくする集団がある。しかし、最後は園の経営者の判断ですべてが決まる。上の詩のように、絶望に向かって突き進んではいけないのである。今が大事。もっとも大切なものを忘れないように・・・。

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