園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

元祖イチゴ煮

2014-07-30 13:47:47 | 日記

園長です。

 毎日暑い日が続いています。先週の土曜日は当園の夕涼み会が行われましたが、最高気温34.9度という今夏最高の気温でした。夕方になっても気温は下がらず、蒸し暑い中で夕涼みを楽しみました。おかげでここ数年あった売れ残りは全くなく、すべてが完売いたしました。毎年、かき氷の氷が余って、保育園に寄付されるのですが、今年は早々と完売してしまい(量は昨年と同じ)子供たちの楽しみはなくなりました。ジュースも予定外の誤算で追加分まで完売してしまいました。完売完売・・・と書くといかにも「儲かった」と思われるかもしれませんが、「薄利多売」を超えた赤字決済で行われています。子供たちに「対面の売り買い」の面白さと「お金の使い方」、お父さん、お母さんの働く後姿を見てもらうための行事なのでお金儲けは論外です。夏の日の夕方、夜店と花火、盆踊りを楽しみ、日本の夏を満喫した子供たちでした。

 さて、翌日の日曜日も暑い一日でしたが、風が強く、気温ほどは熱さを感じませんでしたが、強風による被害が出たくらい風が暴れた一日でした。そんな中、階上町の「イチゴ煮祭り」にいきました。ちょうど昼時に行ったので、たくさんの人でいっぱいでした。ここの名物は「いちごに」です。ウニとアワビの潮汁なのですが、一緒に行った孫たちは野菜のイチゴと勘違いしたらしく、いちご煮のお椀を見るなり、これじゃない、と大泣きし大変な目にあいました。せっかく「いちご煮」と「ウニごはん」を頼んだのに、ほとんど食べませんでした。おかげで私たちのおなかは満腹になったのですが、孫たちのご機嫌をとるのに大騒ぎでした。

 いちごに煮はウニとアワビのお吸い物と理解していましたが、隣の看板に「元祖いちご煮」というものもあるそうで、値段は普通のいちご煮の3倍、2500円で売っていました。そういえば、階上町の保育園の園長先生が、「今のいちご煮は、いちご煮ではない。本当のいちご煮は煮物なんだ。」と言っていたのを思い出しました。お吸い物ではなく、ウニのアワビの煮物。話には聞いたことがありましたが、実際食べたことはなく、つい懐の中身を確認しました。4杯でなんと10,000円。この出費にこの先耐えられるか心配しましたが、思い切って食べてみることにしました。ところが・・・・「残念、完売です。」とのこと。がっかりするやらほっとするやら、複雑な思いでしたが、来年また挑戦することにします。よくよく聞いたら「限定50杯」ということで値段の割にはすぐ売り切れたそうです。世の中は不景気と聞いていたのですが、そうでもないようですね。久々に浜の活気を肌で感じることができました。その日孫たちと捕った「磯かに」は翌日まで元気で生きていましたが、海水が汚れ、ひどいにおいがしてきたので処分しました。5歳になる孫は「かにじる」にして食べると言っていましたが、どう説明したらよいのでしょう。それにしても海水の腐った匂いは当分消えそうもないくらい強烈なにおいでした。孫たちも良い経験になったことだと思います。それにしても疲れた。母親が迎えに来るのを毎日指折り数えて待っている・・・じいじとばあばです。

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惺々着(せいせいじゃく)

2014-07-23 15:53:44 | 日記

「目を覚ませ」・・・という禅の言葉です。「心を目覚めさせよ。」という意味だそうですが、目を開けているのですが、周りの景色が全然見えない状態です。この6月、7月は心が折れるくらいいろんな出来事がありました。サッカー大会3位など嬉しいことも少しありましたが、悲しいこと、残念なこと、がっかりしたことがほとんどでした。私なりに一生懸命頑張っているつもりなのですが、なかなか伝わらないことが多く、落ち込んでしまうことがありました。今は元気です。園外保育で子供たちから元気をもらい、「ケセラセラ」の心境になっています。今週末は「夕涼み会」が予定されており、それが過ぎればやっと少し落ち着くかなあという感じです。今年の夏休みは少しゆっくりとり、体と頭と心を休めたいと思います。

 目を覚ませ・・・と言えば、先日「幼保連携型認定こども園教育・保育要領中央説明会」があり、久しぶりに東京へ行ってきました。豪雨が襲う前だったので、蒸し暑く今年初めての「真夏日」を体験しました。会場が日比谷公会堂というところで、公園の中はセミの声がうるさいほど響いていました。そんな中、3時間も缶詰でお勉強をしたのですが、気をしっかり持ったつもりでもいつの間にか睡魔が襲ってきて、目を開けているのがつらい状況でした。まして、よくわからない内容とあらばなおさらのことです。それでも教育と保育、すべて家庭のすべての子供に対応させることを主眼に置いた要領なのでポイントだけはおさえておきました。いつも思うのですが、小学校入学前は「学校教育」ではなく、「幼児教育」に主眼を置くことが大切だと思います。今回、国に役人の話を聞いていても「先生主導」「先生の果たす役割」が強調されているようでした。長坂保育園では、「子どもが主体」の保育を目指しているので少し違和感がありました。環境を整えることも教師(保育教師)の大きな役割だそうですが、子供たち自身が大きな環境であることを理解してほしいと思います。子供同士の関わりで人間関係が育っていくのです・・。なんて考えていたらまぶたが重くなってきました。今こそ「せいせいじゃく」と大きな声を出して私を含めたすべての大人に目を覚ましてもらいたいものです。

 最近新聞で、幼保連携型認定こども園、幼稚園、保育所の新制度の記事をよく見かけます。今日も、「大規模幼稚園子ども園から撤退」などという、国の思惑を裏切る記事が書いてありました。そもそも制度が複雑すぎてよく理解できていないうえに、決断だけを迫られるのは納得できません。もう少し丁寧に時間をかけて理解することがこれからの制度をよくするために必要なことではないでしょうか。学者や役人が机の上で「幼稚園」と「保育所」の利点だけを合わせて作っても、目的が違う制度同士をくっつけてもいろんなところでぼろが出てきます。27年4月から導入されるこの制度を本当に理解している幼稚園、保育所関係者はいったい何人いるのでしょうか。そしてこの先、この新制度はどのように進んでいくのでしょうか。とても心配な園長です。

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ふれあい夏祭り

2014-07-12 14:00:18 | 日記

園長です。

 台風一過のフェーン現象で気温はうなぎのぼり・・・。予報では28度でしたが、このだるさは絶対30度を超えていると思う。そんな真夏日の土曜日。「ふれあい夏祭り」に招待され、オープニングを飾ってきました。このふれあい夏祭りは、八戸市ボランティア連絡協議会の主催で、「てをつなぐ育成会」や「老人クラブ連合会」も共済している、福祉関係者が集うお祭りです。長坂保育園が参加してからもう20年近くになります。もともと長坂公園で「夕涼み会・盆踊り会」をやっていたのですが、全天候型がいいということで広い多目的ホールで行うようになったようです。この参加は、私の高校の先輩であるS保育園の園長先生から出演依頼を受け、その後、用事がない限り参加しています。誘ってくれた園長先生は、すでに亡くなりましたが、今日は奥さんが応援に来ていました。

 保育園の出し物は毎年変わりない出し物ですが、毎年見に来ている人たちは、子供たちの歌や踊りを楽しみにしているらしく、各方面から称賛の声をいただきました。心は申し訳ない気持ちなのですが、参加することに異議あり・・・じゃなく、「意義」あり、でいきたいと思います。今日の出し物のうち、歌「にじ」は観客の心をつかんだようで、それまでざわざわしていた会場が、歌が流れるとしんと静まり返り、歌に集中していました。この曲は、昨年の卒園式にも歌われた曲で、しんみりほのぼのする曲です。保育園の2階から練習の歌声が聞こえますが、つい手をとめて聞きほれてしまう曲です。いい曲とかわいい子供たち・・・。毎年呼ばれる意味が分かるような気がします。子供たちにとっても地域の様々な人とのふれあいは良い経験になると思います。

 その後、子供たちは、会場のイベントに参加し、少し遊び、たくさんのお土産をもらい意気揚々と帰ってきました。小学生のよさこいや、老人クラブの大正琴を聞いてきたようで、道路から「よさこい」の歌(どっこいしょ、どっこいしょ・・)というかけ声が聞こえてきました。こうして子供たちは地域の中で成長していくのです。地域の見守りを肌で感じることができました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

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夏が来れば思い出す

2014-07-09 15:56:01 | 日記

園長です。

 7月に入り、あっという間に3分の1が過ぎようとしています。7月は保育園の行事が目白押しです。七夕は済んだものの、これからふれあい夏祭りの参加、園外保育、夏最大のイベント「夕涼み会」があり、そのあとは「八戸三社大祭」へと続きます。この八戸三社大祭には町内の山車組から参加要請があり、今年も年長・年中と保護者が参加する予定です。1年で一番心が騒ぐ、楽しい季節です。

 さて、夏と言えば「高校野球」。今年も高校野球の季節がやってまいりました。北海道や沖縄、九州では早くも予選が開始され、高校球児の夏の物語が作られているようです。私にも高校球児の純粋な頃がありました。夏の焼けるようなグランドでの1回戦。出ると負けのわがチームは、青森県でも最弱のチームでした。私たち3年生は4人。2年生は2人。あとは1年生の力を借りないと試合にもなりません。2年生の秋から半年間、たった6人で甲子園を目指して練習したことは、40年経った今でも鮮明に思い出します。鮮明に思い出すと言えば、高校生活最後の試合も悲惨でした。前日から高熱が出て、救急病院に運び込まれ、点滴をしてふらふらする体で出場しました。水道の水で頭を冷やしながら、打席に向かい(私は捕手で1番バッターでした。)目から星が出ている状態で4打数3三振(すべて空振り)1補邪飛。相手はその年ベスト4まで勝ち進んだ強豪校でしたがかろうじてコールドは逃れましたが、大差で負けてしまいました。球場裏での最後のミーティングは涙、涙の3年生たちでした。最後の試合を始めて応援しに来た父が、「冷たいものでも飲むか?」と優しい一言をかけてくれたことをこの年になっても鮮明に覚えています。きっと、前日私が熱を出し、試合は無理だと監督が電話したからだと思います。今の高校野球では考えられないことだと思いますが、勝ち負けに関係なく、それまでの実績、貢献度、ナインの士気を総合的に考え、温情派の監督がだした結論が「出場」だったのでしょう。その監督も数年前病気で亡くなり、私の父も14年前にこの世を去りました。私の野球人生は小学から約10年続きましたが、毎年、この時期になるとあのころの情景が思い出されます。決して楽しい、良い思い出ではありませんが、私の人生の中でひときわ輝いていた時期だったことは間違いありません。今は、ブクブクと太り、走ることはなく、歩くことも少なくなりましたが、あの汗と土の匂い、目の回るようなぎらぎらした太陽・・・夏が来れば思い出すセピア色の一ページです。今年も1回戦で負けるチームが約半数ありますが、勝ったチームは負けたチームに敬意を表し、相手をたたえてほしいと思います。負けるチームがあるから勝てるのですから・・・。でも勝ち続けるチームはたった1チーム。これも素晴らしいことです。勝っても負けても選手たちには一生の物語が出来上がります。頑張れ高校球児・・・。わが母校、八戸北、頑張れ。

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やませ

2014-07-05 10:07:49 | 日記

雨男になりきれない園長です。

 最近、空模様があまりよくありません。「やませ」の影響です。特に朝晩は「霧」が出て、肌寒い気温が続いています。

先週行われた「幼児サッカー大会」は、好天のもと、無事に挙行できましたが、翌日からぐずぐずした天気になっています。サッカー大会は大いに盛り上がりました。このブログで予想した「勝手に予想ベスト8」は予想した8チームのうち2チームが予選落ちしましたが、内容は素晴らしいものでした。その中でも、白鴎保育園とひまわり保育園の活躍は目覚ましく、「あわよくば初優勝」を感じさせる試合運びでした。特に白鴎保育園は、決勝で強敵藤覚保育園に0-1で敗れましたが、攻守の切り替え、試合のマナーは素晴らしいものがありました。秋は是非優勝を狙ってほしいものだと思います。応援してくれた大勢の保護者の皆さんありがとうございました。秋は、小中野、みゆき、こどもの城の活躍もお楽しみに・・・。

 さて、7月に入り忙しい毎日を送っています。こども子育て支援新制度に向けていろんな情報、会議、研修があり、頭が痛くなっています。わが八戸市でも新制度に向けた条例のパブリックコメントを募集しており、及ばずながらささやかな意見を述べましたが、9月議会が終わると本格的に「決断し実行」に移さなければいけません。外掘り・内堀も埋められ、丸裸になった私たちはいったいどこへ向かうのでしょう。ここ3か月のうちに私たちの「決断」がどのように決断されるのか悩ましい判断が求められます。今月は青森県保育連合会の研究発表もあり、忙しい7月をより忙しくしています。例年だと、夕涼み会、園外保育、八戸三社大祭、お盆・・・と心がわくわく・ドキドキする楽しい季節なのですが、楽しむ余裕がありません。その上、職員の退職、採用が重なり、てんてこ舞いの毎日です。この忙しさはいつまで続くのでしょう・・。老体に鞭の跡が残るほど頑張っているのですが、体は衰弱し、老眼のため目は見えず、口は回らなくなり、気ばかりが焦っています。体も心もすでに若くないことを実感しています。「子ども怒るな通った道だもの、年寄笑うな通る道だもの・・。」

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